結論から言うと、住宅改修費20万円の「残り枠」は、退院日が決まった今この瞬間に動き始めれば、十分に間に合わせることができます。ただし、使えるかどうかは「誰が・何を・どの順番で動くか」によって大きく変わります。その具体的な流れを、この記事でお伝えします。
こんにちは。リハスタジオプラス施設長の渡邊 隆浩です。私が担当するデイサービスには、「退院したその日から」通い始めてくださるご利用者様が少なくありません。そのたびに思うのは、「もう少し早く自宅の環境が整っていたら、もっとスムーズだったのに」という場面が実際にあるということです。今日は私の一日の業務の流れに沿いながら、残り枠をどう活かすかを具体的にお話しします。
📋 この記事でわかること
- 住宅改修費20万円の「残り枠」とは何か(基本をごく簡単に整理)
- 退院まで2〜4週間しかない場合の、現実的な動き方と優先順位
- 介護現場を持つ工務店だからできる「申請代行+スピード施工」の流れ
- 工事完了後、デイサービスへスムーズに繋ぐ方法
こんな方におすすめ
- ✅ 親が脳梗塞・大腿骨骨折で入院中で、退院日が2〜4週間後に迫っている方
- ✅ 住宅改修費20万円をすでに一部使っており、残り枠をどこに使うか迷っている方
- ✅ 仕事を休めず、ケアマネや業者との調整を誰かに任せたい子世代の方
- ✅ 退院後にそのままリハビリを続けさせたいと考えているご家族様
- ✅ 加須市内の自宅でバリアフリー工事を急いで検討している方

午前8時30分――「今日も退院調整の連絡から始まる」
施設の鍵を開けてすぐ、私がまず確認するのはスマートフォンの着信履歴です。昨夜遅くに病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)からメッセージが入っていることがあります。「来週末に退院予定なのですが、自宅の手すりがまだ……」という内容です。
こういった連絡が来るたびに実感するのは、「残り枠があるのに、使う時間がない」という焦りを抱えたご家族様の多さです。すでに玄関の段差に手すりを1本つけた。そのとき20万円のうち数万円を使った。残り枠はある。でも今度は浴室と廊下も直さないといけない――。そういう状況で退院日が迫ってくると、どこから手をつければいいか分からなくなります。
まず基本を整理しておくと、介護保険の住宅改修費20万円の枠と使い方については別記事で詳しく解説していますので、制度そのものへの疑問はそちらをご覧ください。今回この記事でお伝えしたいのは、「残り枠をどこに使うか」「時間がない中でどう動くか」という実務の話です。
午前10時――「残り枠の使い道」は身体の変化に合わせて決める
デイサービスのご利用者様を迎えてからしばらくすると、施設の中は賑やかになります。マシン訓練をしている方、スタッフと話しながら足浴を楽しんでいる方、クロスワードに向かっている方。そういった日常の光景を見ながら、私はいつも「この方が自宅でどう動いているか」を頭の中に描いています。
その視点で考えると、残り枠の使い道は自然と絞られてきます。
脳梗塞・大腿骨骨折の退院後に、最優先で手を入れるべき3か所はここです:
- 浴室〜脱衣室の移動ライン:濡れた床での転倒リスクが最も高い場所。手すりの位置と向きが命取りになります。
- トイレの立ち座り補助:1日に何度も使う場所であり、介助者の負担も直結します。
- 廊下・居室の出入り口の段差解消:車いすや歩行器を使う退院後の生活では、わずか2〜3cmの段差が転倒の原因になります。
「でも、どこにいくら残っているか分からない」という方も多いです。残り枠の確認方法はシンプルで、ケアマネジャーに「改修費の使用額と残額を教えてください」と伝えるだけです。ケアマネが市区町村に照会してくれます。
「退院後に何が危険かは、介護現場で毎日利用者様の動きを見ているからこそ分かります。手すりの向きひとつで、利用者様が『自分でできた』と感じるか、諦めるかが変わってくる。工事の前に必ず現場を見て、その方の動き方に合わせた提案をしています。」
渡邊 隆浩(リハスタジオプラス 施設長)
✓ ここまでのポイント
- 残り枠は「身体の変化(退院後の状態)」に合わせて使い道を再設定することが大切
- 優先箇所は浴室・トイレ・廊下の段差の3点。この順で残り枠を割り当てると効果が高い
- 残り枠の確認はケアマネジャーへの一言で動き出せる
退院日が2週間後に迫っている中で、「残り枠をどこに使うか」「申請の順番」「業者への連絡」をすべて平日昼間に自分で動かすのは、仕事を抱える子世代には限界があります。ケアマネ意見書の取得から市への申請代行、スピード施工まで、ホープシードへのお問合せ一本で状況を整理することができます。電話が難しい場合は、お問合せフォームからお気軽にどうぞ。
午後1時――退院まで2週間で間に合わせる「申請と施工の動かし方」
昼食の後、私は建設部門のスタッフと短い打ち合わせをすることがよくあります。「来週末に退院予定で、玄関スロープと浴室手すりを急いでほしい」というような案件の確認です。私たちホープシードが他の業者と大きく違うのは、介護事業と建設事業が同じ会社の中にあることです。この構造が、時間のない退院調整で威力を発揮します。
退院調整 STEP 1
ケアマネジャー・MSWへの連絡(退院日確定の翌日までに)
ご家族様からホープシードへご連絡いただければ、私たちからケアマネジャーまたは病院のMSWに直接連絡を取ります。「介護リフォームを担当する工務店」と「デイサービス」が同一グループなので、情報共有に手間がかかりません。
⚠️ ここで時間を取られる最大の原因は「業者探しに数日かかること」です。工務店を探してから連絡、見積もりを取ってからケアマネに伝える……という順番だと、あっという間に1週間が消えます。
退院調整 STEP 2
現地確認と改修箇所の絞り込み(ご連絡から2〜3日以内)
ご自宅に伺い、退院後の身体状況をもとに改修箇所を確認します。このとき私が施設長として培った「生活動線の見方」が役立ちます。たとえば、大腿骨骨折後の方はトイレへの動線で右側と左側どちらに手すりをつけるかで介助量が全く変わります。
⚠️ 介護を知らない業者が「とりあえずここに手すりを1本」という提案をすると、退院後に使いにくくて結局使わなくなる、というケースが起きます。
退院調整 STEP 3
ケアマネ意見書の取得と市への申請(現地確認後すみやかに)
住宅改修費を使うにはケアマネジャーの「理由書」が必要です。私たちが工事内容の情報をケアマネジャーへ共有し、書類作成をサポートします。市への申請手続きもご家族様に代わって対応可能です。
⚠️ 申請は「着工前」に行うのが原則です。工事を先に始めてしまうと保険が使えなくなる場合があります。順番を必ず守ってください。
退院調整 STEP 4
施工・完了検査・退院(退院日に合わせてスケジューリング)
自社施工のため、外注先の空き状況に左右されずにスケジューリングできます。退院日の前日までに完了検査を終え、当日から安全に帰宅できる環境を整えます。
⚠️ 退院日に施工が間に合わなかった場合、入院延長や施設入所が発生することがあります。「間に合わせてほしい」という要望は最初の連絡時に明確に伝えてください。
なお、介護保険住宅改修費20万円の優先順位の考え方については、加須の工務店としての視点でまとめた記事も参考にしてみてください。
午後3時――工事が終わったら、デイサービスへの橋渡し
施設では午後、マシン訓練を終えたご利用者様がスタッフと談笑していたり、足浴でほっとした表情をされていたりします。私はこの時間帯が一番好きです。「身体を動かした後の達成感」と「誰かとお話しできる安心感」が同時に場に漂っている。その空気が、在宅継続の力になっているという確信があるからです。
工事が完了したご利用者様が退院後すぐにリハスタジオプラスに通い始めるケースでは、「自宅の環境が整っている」ことが、デイサービスでの機能訓練の質にも直結します。バリアフリー化された自宅で安心して過ごせるようになると、デイサービスでの意欲も変わってきます。
利用者の方からこんな声をいただいたことがあります。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
花咲利用者(デイサービスご利用者様)
この「安心」という言葉が、すべてを表していると思います。自宅で安心して暮らせる環境があり、外でも安心してスタッフと行動できる――その二つが揃って初めて、在宅生活は本当に続いていくのだと感じています。
デイサービスを検討しているけれど親が嫌がっている、という状況についてはデイサービスを嫌がる親への向き合い方でご家族様向けにまとめていますので、合わせてご覧ください。
午後5時――「間に合った」という安堵の電話
退院調整を一緒に進めたご家族様から「無事に帰れました」という電話をいただくのは、夕方の片づけをしている時間が多いです。その一言のために、私たちはスピードにこだわっています。
仕事をしながら遠方から介護を調整している50〜60代の子世代の方にとって、「ケアマネへの連絡」「業者への見積もり依頼」「市への申請書類の準備」「工事日程の調整」という4つの作業を平日昼間に自分でこなすのは、現実問題として非常に難しい。
ホープシードがこれを一手に担えるのは、介護現場と建設現場と、そして不動産まで含めたワンストップの体制があるからです。代表・伊澤が業界経験21年の中で「介護と住まいは切り離せない」という確信のもとに作ってきた仕組みです。
「残り枠があるのに使えないまま期限が来てしまう、というケースをずっと見てきました。時間がないなら、早く動けばいい。そのために私たちはここにいます。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
まとめ:残り枠を「使い切れなかった」で終わらせないために
住宅改修費の残り枠は、退院のタイミングに合わせて賢く使うことで、在宅復帰の質を大きく変えられます。今回お伝えしたポイントを整理します。
- 残り枠の確認はケアマネジャーへの一言から。まず現状を把握することが第一歩
- 退院後の身体状況(脳梗塞・骨折後など)に合わせて、浴室・トイレ・廊下の段差を優先的に改修する
- 申請は着工前が原則。ケアマネ意見書の取得と市への申請を業者と連携して動かすことで、時間のロスが最小化できる
- 工事完了後、デイサービスへの移行まで一貫して繋げることで、在宅生活の継続がより確かなものになる
「退院日が迫っているのに、どこに連絡すればいいか分からない」という方は、まずお電話ください。スタッフが状況をお聞きし、ケアマネジャーや病院との調整から何が必要かをご説明します。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
株式会社ホープシード(埼玉県加須市南町6-15)は、加須市を中心に介護リフォーム・デイサービス・不動産のワンストップ相談に対応しています。
「残り枠がある」「退院日が決まった」この二つが揃った今が、動き出す唯一のタイミングです。現地確認からケアマネ連携・施工・デイサービスへの引き継ぎまで、ホープシードがまとめて対応します。まずはお問合せフォームからご状況をお知らせください。