C4家族・介護する人の悩み

自宅で看取るための準備 ― 後悔しないために整える6つのこと

「在宅で亡くなりたい」と希望する人は、全体の約7割にのぼるというデータがあります。ところが実際に自宅で最期を迎える方は、いまだ全体の15〜17%程度にとどまっているのが現実です。

この「7割の願い」と「17%の現実」の間にあるもの。それは決して、当事者の意志の弱さではありません。準備の仕方が分からなかった。相談できる相手がいなかった。そのまま日々が過ぎていった――そういうケースが圧倒的に多いのです。

今この記事を開いてくださった方の多くは、きっと「夫にそばで逝かせてあげたい」と思いながら、同時に「でも私自身がもう限界かもしれない」という葛藤の中にいらっしゃるのではないでしょうか。

その両方の気持ち、どちらも本物です。そしてどちらも、叶える方法があります。

株式会社ホープシードは、埼玉県加須市で介護事業(リハスタジオ花咲・リハスタジオプラス)と建設・リフォーム事業を一体で運営しています。代表の伊澤幸子は、「少子高齢化と孤独死をなくしたい」という思いを出発点に、介護歴21年のキャリアをかけてこの地域に根ざしてきました。今回は、在宅看取りを「現実のもの」にするために整えてほしい6つのことを、私たちの現場経験をもとにお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 在宅看取りが「7割の願い」にとどまる理由と、それを変える考え方
  2. 老老介護の限界を突破するレスパイト活用の具体策
  3. 介護保険を使った自宅バリアフリー改修の進め方
  4. 加須市で「介護×建設×不動産」をワンストップで相談できる体制

こんな方におすすめ

  • ✅ 老老介護で「自分の体がもう限界」と感じている奥様
  • ✅ 夫(または妻)を「最期まで自宅で」と望んでいるご家族
  • ✅ 退院後の在宅復帰を急いでいるご家族
  • ✅ 介護保険の住宅改修費20万円枠の使い方が分からない方
  • ✅ ケアマネや業者との連絡に疲弊していて、一括相談できる窓口を探している方
自宅で看取るための準備 ― 後悔しないために整える6つのこと | 株式会社ホープシード

「私が倒れたら、夫はどうなるんだろう」

ある日、リハスタジオプラスにご夫婦のご相談がありました。82歳の旦那様は脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺が残り、自力での歩行や入浴が難しい状態。79歳の奥様が毎日、朝から晩まで一人でお世話をされていました。

「夫を施設に入れたくない。でも私もひざが痛くて、もう入浴介助が怖くて……」

声を詰まらせながら話してくださった奥様の言葉が、今も胸に残っています。「家で逝かせてあげたい」という強い愛情と、「自分が先に倒れるかもしれない」という恐怖。その両方を一人で抱えながら、何ヶ月も眠れない夜を過ごされていたのです。

在宅看取りを現実にする上で最初に立ちはだかる壁は、介護される側の状態ではなく、介護する側の限界であることがほとんどです。奥様自身が倒れたとき、在宅介護は一瞬で崩壊します。だからこそ、「妻が呼吸できる時間」をシステムとして確保することが、在宅看取りの第一歩なのです。

整えること① レスパイトの仕組みをつくる

レスパイトとは、介護者が一時的に介護から離れて休息する時間のことです。「夫のために我慢する」という気持ちはとても尊いですが、継続可能な介護体制なくして在宅看取りは成立しません。

リハスタジオプラスは、要支援1から要介護5まで対応する1日型のデイサービスです。「この施設のお風呂が一番の楽しみ」とおっしゃってくださるご利用者様が多い天然ミネラル岩塩入りの入浴介助、手作り昼食、個別マシンによる機能訓練を組み合わせ、重度の方でも安心してお過ごしいただける環境を整えています。

週3回の通所を組み込むだけで、奥様には月に12日前後の「ひとりの時間」が生まれます。横になって休む。好きなものを食べる。病院に行く。それだけで、介護の続け方が変わります。

「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」

リハスタジオプラス ご利用者様

旦那様にとっても、デイサービスは「施設に預けられる場所」ではありません。温かく迎えてもらえる「もう一つの居場所」です。施設長の渡邊隆浩は、利用者様と「アットホームな日々」を過ごすことを何より大切にしています。身体を動かす喜び、会話できる喜び――そういった日常の小さな喜びが、在宅生活を支える力になると、現場で毎日感じています。

整えること② 自宅の「危険な箇所」を先に手当てする

レスパイトと並行して、絶対に先送りにしてほしくないのが自宅のバリアフリー改修です。転倒による骨折は、在宅生活の継続を一気に困難にします。浴室の段差、廊下の手すりのなさ、滑りやすいトイレの床――これらは「危ないとは思っていたけど、手が回らなくて」という声をよく聞く箇所です。

介護保険には、住宅改修費として1人あたり最大20万円(自己負担1〜3割)が支給される制度があります。手すりの取り付け、段差の解消、滑り止めの設置、引き戸への変更など、在宅介護の安全を守る工事に使えます。ただし、申請にはケアマネジャーの意見書が必要で、手順を知らないと使いそびれてしまうのが現実です。

ホープシードは介護事業と建設事業を一体で運営しているため、ケアマネジャーとの調整から保険申請の手続き、施工まで一貫して対応できます。「介護の現場を知らない業者に家を触ってほしくない」という気持ちは当然です。私たちは毎日ご利用者様の動線・身体の使い方を見ているからこそ、どこに手すりをつければ本当に使いやすいか、どの高さで段差を解消すれば安心かを、現場感覚で提案できます。

「介護リフォームは、図面の上だけで考えても意味がないと思っています。実際に利用者様がどう動くか、どこで踏ん張るか、それを知っている私たちだからこそできる提案がある。21年間、ずっとそこにこだわってきました」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

✓ ここまでのポイント

  • 在宅看取りを支える第一歩は「介護する側の体力・精神力を守ること」。週3回のレスパイト利用が有効
  • 自宅の転倒リスク箇所は先に改修する。介護保険20万円枠の早期活用を検討すること
  • 介護現場を知る建設業者に依頼することで、本当に使いやすいバリアフリー改修が実現できる

整えること③〜⑥ 医療連携・情報共有・心の準備・「その後」の設計

在宅看取りは、デイサービスと自宅改修だけで完結するものではありません。残り4つの「整えること」も、順を追って触れておきます。

整えること③ 訪問看護・主治医との連携を早めに確保する

在宅での看取りには、医療の関与が不可欠です。かかりつけ医・訪問看護ステーションとの連携を、状態が落ち着いているうちに確認しておきましょう。「急変したとき誰に電話するか」を家族全員が把握していることが大切です。ホープシードは関連会社の株式会社ライフケアプロジェクトとも連携し、多方面からのサポート体制を整えています。

整えること④ 家族への情報共有と役割分担を整理する

東京や遠方に住む子世代が「平日の親の様子が分からなくて不安」とおっしゃるケースは非常に多くあります。リハスタジオでは、デイでのご様子を写真や文章で家族にご報告する取り組みを行っています。「報告を見て安心できた」という声をいただくたびに、この仕組みの大切さを実感します。

また、介護×建設×不動産を一体で相談できる窓口があると、ケアマネ・建設業者・不動産会社・市役所にそれぞれ電話をかけ続ける負担から解放されます。「もう大丈夫ですよ」と言ってくれる相手が一つあるだけで、家族全体の安心感が変わります。

整えること⑤ 「楽しみ」をつくって、在宅生活の質を上げる

在宅看取りを支えるのは、医療や福祉の仕組みだけではありません。旦那様自身が「今日も楽しかった」と思える日々の積み重ねが、在宅生活の継続年数を伸ばします。

リハスタジオ花咲では、月2回の外出レクリエーション「チャレンジクラス」を開催しています。盆栽美術館・秩父34観音霊場・深大寺(神代植物公園)・いちご狩りなど、加須市近郊から県外まで足を延ばすプログラムです。10人規模のスタッフで同行するため、ご利用者様も家族も安心してご参加いただけます。

「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」

リハスタジオ花咲 ご利用者様

「今だからできる新しいチャレンジ」――この言葉を、私たちはスタッフ全員で大切にしています。年齢を理由に「もう無理」とあきらめる必要は、どこにもありません。

整えること⑥ 看取り後の「実家」についても、今から考えておく

これは少し先の話に聞こえるかもしれませんが、親御様の介護が終わった後の実家をどうするかを考えておくことも、在宅看取りの「準備」の一部です。空き家のまま放置すれば管理費と税負担が続き、兄弟間でトラブルに発展するケースも少なくありません。

ホープシードは建設業(新築・建替え・解体)と宅地建物取引業免許を合わせ持つため、介護中からお付き合いのあるご家族が、看取り後の実家についてもそのまま同じ窓口でご相談いただける体制があります。信頼できる相手を一から探す手間なく、次のステップへ進めることが、残されたご家族の負担を大きく減らします。

「家で逝かせてあげたい」は、叶えられる願いです

在宅看取りは、特別な覚悟や完璧な準備があって初めてできることではありません。今日からできる小さな一歩を積み重ねること――レスパイトを週3回入れてみる、自宅の一箇所だけ手すりをつける、ケアマネに在宅看取りの希望を伝える――その積み重ねが、最期の日を「後悔のない日」に変えていきます。

「自分も限界」という奥様の葛藤は、弱さではありません。それだけ真剣に、旦那様のそばにいたいという証拠です。私たちはその両方の気持ちに寄り添いながら、在宅生活が一日でも長く、一日でも温かく続くよう、できる限りのことをさせていただきます。

加須市で介護リフォームのご相談、デイサービスの体験利用、介護保険住宅改修費の申請サポートなど、どんな小さなことでもまずはお声がけください。「何から始めればいいか分からない」という段階からご一緒に考えます。

📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)

📩 メールでのご相談:お問合せ(24時間受付)

株式会社ホープシード(埼玉県加須市南町6-15)は、介護事業・建設業・宅地建物取引業を一体で運営する加須市内希少のハイブリッド型シニアケア事業者です。建設業許可:埼玉県知事(般-29)第71135号 / 宅地建物取引業許可:埼玉県知事(1)第23447号。地域密着型通所介護事業者として、加須市のみなさまの在宅生活を全力で支えます。

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