「外出が好きだったのに、この2年でほとんど家から出なくなった」――こんな変化に気づいたとき、多くのご家族が感じるのは焦りと罪悪感の両方だと思います。
実は、65歳以上の高齢者のうち、週に1回以下しか外出しない「閉じこもり傾向」にある方は全体の約16〜17%にのぼるとされています(厚生労働省老人保健事業推進等補助金研究)。加須市は高齢化率31.5%と全国平均を上回る地域。3.3人に1人が65歳以上というこの街では、引きこもりは決して他人事ではありません。
今回は、「施設なんか絶対行かない」と2年間言い続けた78歳の男性・Aさん(仮名)が、リハスタジオ花咲との出会いで少しずつ変わっていった経緯を、ご家族(娘様・50代)の視点を交えながらご紹介します。引きこもりに悩むご家族の方に、具体的なヒントをお届けできれば幸いです。
📋 この記事でわかること
- 高齢者が「施設に行きたくない」と拒否する本当の理由
- 「楽しみ」を入り口にした段階的な導入設計の具体的な流れ
- チャレンジクラス(外出レク)が引きこもり解消にどう機能するか
- 加須市内で介護×リフォームをワンストップで相談できる方法
こんな方におすすめ
- ✅ 親がデイサービスを頑なに拒否して困っている方
- ✅ 仕事と介護の両立に限界を感じている50〜60代の子世代の方
- ✅ 「老人扱いされるのが嫌」という親を持つご家族の方
- ✅ 加須市内・近隣で高齢者の引きこもり解消の方法を探している方
- ✅ 体験利用や半日型デイサービスを検討中の方

「施設には行かない」の裏側にあったもの
Aさんは元大工。現役時代は現場を飛び回り、休日は釣りや畑仕事を楽しんでいた活動的な方でした。75歳ごろに膝を痛めてから外出が減り、76歳で要支援2の認定を受けましたが、ケアマネジャーがデイサービスを提案するたびに「そんなところは行かない」の一点張り。娘様が東京から週末に帰省するたびに話し合いましたが、平行線が続いていました。
娘様がご相談に来てくださったとき、最初に聞かせていただいたのは「お父様はなぜ嫌だとおっしゃるんでしょう?」という一言でした。話を整理していくうちに見えてきたのは、3つの本音でした。
- 「あそこに行くのは、もう動けない人間だという証拠だと思っている」(誇りの問題)
- 「知らない人の中に放り込まれるのが怖い」(不安の問題)
- 「何をしに行くのかが全くわからない」(目的の問題)
「施設に行きたくない」という言葉の奥には、目的喪失への恐れとプライドを傷つけられることへの抵抗があったのです。この2つを無視したまま「体のためだから」と説得を続けても、関係が壊れるだけです。
「私は21年この仕事をしてきて、拒否される方のほとんどは『施設に行く=負け』と感じていると思っています。だからこそ、最初の入り口は『リハビリ』でも『介護』でもなく、『行きたい場所がある』という感覚でなければいけないんです。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
「体験に行ってみる?」のたった一言が変えたきっかけ
転機は、娘様が「リハビリに行こう」ではなく「大宮の盆栽美術館に行くグループがあるんだけど、一緒に行ってみない?」という声かけに変えたことでした。
Aさんは若い頃、盆栽に少し興味があったそうです。娘様がさりげなく「月2回、施設のスタッフと一緒に出かけるんだって。10人くらいのグループで行くみたいだよ」と話すと、初めて「……どんなところが行くんだ?」と聞き返してきたと言います。
リハスタジオ花咲では、こうした外出レクリエーションを「チャレンジクラス」と呼んでいます。機能訓練だけで終わらない、「今だからできる新しいチャレンジ」を月2回提供するプログラムです。行き先は大宮盆栽美術館のほか、秩父34観音霊場めぐり、いちご狩り、神代植物公園(深大寺)、菖蒲グリーンセンター、ミモザまつりなど、県内外の多彩なスポット。スタッフ10名規模で同行するため、初めての方でも安心して参加できます。
Aさんはまず半日の体験利用から始めました。「施設に通い始める」という大げさなスタートではなく、「ちょっと試しに行ってみる」という軽い設計が、プライドの高い方の背中を押す上で非常に大切です。
✓ ここまでのポイント
- 「施設に行きたくない」の裏には、誇り・不安・目的喪失という3つの本音がある
- 「リハビリのため」ではなく「行きたい場所がある」という入り口設計が突破口になる
- 半日型の体験利用から始めることで、心理的なハードルを大幅に下げられる
Before / After ― Aさんの78歳、この6ヶ月
体験利用の日、スタッフが迎えに来たとき、Aさんは黙って玄関に立っていたそうです。「準備してたんだ」と娘様は思わず涙をこらえたとおっしゃっていました。
最初の1ヶ月は週1回の半日利用。機能訓練の時間には、ICカードで個別管理されたマシン訓練を行い、レッドコードを使ったストレッチや足浴も体験。「思ったより動けるじゃないか」という感触が自信につながっていきました。
2ヶ月目には、チャレンジクラスで初めて盆栽美術館へ。帰宅したAさんは、娘様への電話で「いい盆栽があったぞ」と話したそうです。2年ぶりに聞く、積極的な一言でした。
利用開始 STEP 1
体験利用(半日・無料相談付き)
まずケアマネジャーを通じて体験申し込み。初回は施設見学と簡単な運動体験のみ。「通う」という決意は不要。「見に行くだけ」という感覚で構いません。
⚠️ この段階で「毎週来てください」と急かすのは逆効果です。本人のペースを最優先にしてください。
通所開始 STEP 2
週1回・半日型から開始(リハスタジオ花咲)
要支援1〜要介護3の方が対象。マシン訓練・ストレッチ・足浴など、短時間でも「来てよかった」と感じられるプログラム構成。スタッフが同じ目線で関わることで、初期の孤独感や緊張を解きほぐします。
⚠️ 最初の数回は「今日はどうだった?」と本人に感想を聞く習慣をつけると、次回への意欲が続きやすくなります。
チャレンジクラス参加 STEP 3
月2回の外出レクリエーション(チャレンジクラス)
通い始めて慣れてきたタイミングで、外出レクに声をかけてもらいます。行き先は本人の興味に合わせてご提案。10名規模のスタッフが同行するため、体力的な不安がある方でも安心して参加できます。
⚠️ 外出レクは「義務」ではなく「選べる楽しみ」。参加しない回があっても、全く問題ありません。
Aさんは6ヶ月後、週2回の通所に自分から増やしたいと申し出てきました。娘様が最もうれしかったのは、「次はどこに行くんだ?」とAさんが自分から聞くようになったことだとおっしゃっていました。
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
なぜ「楽しみ」が、引きこもりを解消するのか
「機能訓練さえすれば体が動くようになる」というのは、半分は正しく、半分は足りません。体が動くようになっても、「行く理由」がなければ人は動きません。
チャレンジクラスが持つ最大の力は、高齢者に「次の予定」を作ることです。来月は秩父観音めぐり、再来月はいちご狩り――こうした具体的な楽しみは、今週体操を頑張る理由になります。「誰かと一緒に行く約束がある」という感覚は、社会とのつながりを取り戻す入り口でもあります。
リハスタジオ花咲では、こうした生きがい活動を機能訓練の延長として設計しています。「遊びに行くだけ」ではなく、歩行訓練の成果を実地で活かす場であり、認知機能の維持にもつながる構成です。
🏠 一般的なデイサービスのアプローチ
- 機能訓練・入浴・食事が中心
- 外出レクは年数回の大イベント扱い
- 「通うこと」自体がゴールになりやすい
⭐ リハスタジオ花咲のアプローチ
- 月2回のチャレンジクラスで「次の楽しみ」を定期的に創出
- 半日型から無理なく始められる導入設計
- スタッフ10名規模同行で、体力・不安に関わらず参加できる安全設計
- 軽度(花咲)から重度(リハスタジオプラス・要介護5まで)へのスムーズな移行が可能
「もう一つの悩み」― 自宅の安全と遠距離介護への対応
Aさんのケースでは、デイサービスへの参加と同時進行で、もう一つの課題がありました。自宅の廊下と浴室に段差があり、一人で入浴することへのリスクが高まっていたのです。娘様は東京在住のため、平日の様子が見えないことへの不安も大きかったといいます。
株式会社ホープシードは、介護事業だけでなく建設業・宅地建物取引業も手がけるハイブリッド型の事業体です。ケアマネジャーとの連携のもと、浴室の手すり設置・段差解消を介護保険の住宅改修費(20万円枠・自己負担1〜3割)を活用して施工。介護現場の動線を知るスタッフが設計するため、「使いにくい手すり」になりません。
デイサービスの様子は家族レポートとして娘様に共有。「ケアマネ・施設・工務店に別々に電話しなくていい」という一本化の安心感が、遠距離介護の疲弊感を大きく和らげます。建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)・宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を保有し、介護から住まいまで業界経験21年のノウハウで対応します。
まとめ ― 「行きたくなる場所」は、つくれる
Aさんが変わったのは、強引に連れて行ったからではありません。「盆栽美術館に行く人たちがいる」という具体的な楽しみが見えたから、自分の足で玄関に立ったのです。
「親が施設を拒否している」という状況は、終わりではなく、入り口の設計を変えるサインかもしれません。
リハスタジオ花咲では、体験利用を随時受け付けています。「まず見に来るだけ」でも大歓迎です。また、自宅のバリアフリー改修・遠距離介護中のご家族のご相談まで、ホープシードグループで一括してお受けします。
「うちの親の場合はどうすれば?」という具体的なご相談も、どうぞお気軽にどうぞ。同じ目線で一緒に考えます。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
💬 メールでのご相談:お問合せ(24時間受付)
株式会社ホープシード(埼玉県加須市南町6-15)は、介護×建設×不動産のワンストップで、加須市とその周辺に暮らすご家族の「いつまでも自宅で心地よく」を支えています。はじめての方も、まずはお気軽にご連絡ください。