C4家族・介護する人の悩み

加須の看取り対応デイ ― 訪問看護との連携で叶う最期の在宅生活

先日、加須市内にお住まいの70代の奥様からこんなご相談をいただきました。

「夫が癌の末期と診断されて、主治医から『あと数か月かもしれない』と言われました。本人は『家で死にたい』と言っています。私もそうしてあげたい。でも、どうすればいいのか、何から手をつければいいのか、まったく分からなくて……」

電話口での奥様の声は、静かだけれど、震えていました。

「家にいたい」という言葉は、弱さからではなく、その方がその家で積み重ねてきた時間への、深い愛着から出てくる言葉だと思っています。それを叶えてあげたいと願う家族の気持ちも、同じくらい重い。けれど現実には、「どうすればいいか分からない」という壁が立ちはだかります。

この記事では、在宅看取りを「現実的に可能にする」ための3つの柱と、私たちホープシードがどう関わっているかを、具体的にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 在宅看取りが難しくなる3つの根本原因
  2. 1日型デイ・訪問看護・介護リフォームを組み合わせた「3点セット」の具体的な内容
  3. 導入前後でご家族の生活がどう変わったか(ビフォーアフター)
  4. 加須市で相談できる窓口と、初めの一歩の踏み出し方

こんな方におすすめ

  • ✅ 要介護4・5の家族が「自宅で最期を」と希望している方
  • ✅ 老老介護の限界を感じながら、施設入所には踏み切れない方
  • ✅ 退院後の在宅復帰を検討しているが、体制が整っていない方
  • ✅ 訪問看護やデイサービスを組み合わせる方法を知りたい方
  • ✅ 介護リフォームで自宅の安全を整えたいが何から始めればいいか分からない方
加須の看取り対応デイ ― 訪問看護との連携で叶う最期の在宅生活 | 株式会社ホープシード

「家にいたい」が叶わなくなる3つの壁

在宅看取りを希望するご家族が、最終的に施設入所や入院を選ばざるを得なくなるケースには、大きく3つの共通したパターンがあります。

① 介護する家族の体力・精神力が先に尽きる
配偶者や子世代が毎日の介護を一手に引き受ける状況が続くと、介護者自身が体調を崩すことがあります。「本人より先に私が倒れてしまう」というご相談は、決して少なくありません。

② 自宅の構造が重度介護に対応していない
廊下の段差、滑りやすい浴室、開き戸の扱いにくさ。軽度の頃は気にならなかった住まいの構造が、介護度が上がるにつれて大きな障壁になります。転倒事故が起きた時点で、在宅継続の選択肢が一気に狭まります。

③ 医療・介護・住宅の連携が取れていない
ケアマネ・訪問看護・デイサービス・かかりつけ医・工務店……それぞれに連絡先がバラバラで、誰が全体をコーディネートするかが不明確なまま時間が過ぎていくケースがよくあります。特に状態が急変したときに「誰に連絡すればいいか分からない」という事態が起きやすい。

この3つが重なると、在宅看取りの実現はどんどん遠のいていきます。逆に言えば、この3つを同時に手当てすることで、「家にいたい」という願いを支えることができる。それが私たちの考え方です。

ビフォー:すべてが手探りだった頃

冒頭でご紹介した奥様のご主人は、要介護4。ご本人の意識はしっかりしていましたが、歩行は介助が必要で、トイレへの移動も一人では難しい状態でした。

奥様は70代。「夫の世話は私がしなければ」という強い責任感で日々の介護を続けていましたが、夜中のトイレ介助で睡眠がとれず、日中もほとんど自分の時間がない状態が続いていました。主治医からは訪問診療への切り替えを勧められていましたが、デイサービスや訪問看護については「どこに頼めばいいか分からない」と足踏みが続いていました。

自宅の浴室は昔ながらのユニットバスで段差があり、本人が転倒しそうになったこともあった。玄関の上がり框も高く、外出時はひとつひとつの動作に神経を使う。住まいは20年以上前に建てたもので、介護を想定した設計にはなっていません。

「何もかも手探りで、一日が終わると疲れ果てています」という奥様の言葉に、多くの方が共感されるのではないでしょうか。

✓ ここまでのポイント

  • 在宅看取りを阻む壁は「介護疲れ」「住宅の構造」「連携不足」の3つが重なって起きる
  • どれか一つを解決しても不十分で、同時並行で手当てすることが重要

アフター:3点セットで整えた「在宅看取りの土台」

ホープシードでは、このご家族に対して次の3つを組み合わせてご提案しました。

在宅看取りの体制づくり STEP 1

1日型デイサービス「リハスタジオプラス」週3回の利用開始

まず奥様に「呼吸できる時間」を確保することが最優先と考えました。週3回、ご主人にリハスタジオプラスへ通っていただくことで、奥様は一人で過ごせる時間を定期的に持てるようになりました。プラスは要介護5まで対応しており、入浴介助・昼食提供・機能訓練がセットになっています。天然ミネラル岩塩入りの浴槽は、「温泉に入っているような感覚」とご利用者様に喜ばれており、ご主人も「ここのお風呂が楽しみ」とおっしゃるようになりました。

⚠️ 1日型デイを「施設に預ける」と捉えると本人が抵抗感を持つ場合があります。「体を動かしに行く場所」として体験利用から始めることで、本人が自ら「行きたい」と感じる入口を作ることが大切です。

在宅看取りの体制づくり STEP 2

介護保険を活用した自宅バリアフリー改修

ご主人の介護度と身体状況を踏まえ、ケアマネジャーと連携しながら住宅改修の優先順位を整理しました。今回施工したのは、浴室の段差解消と滑り止め施工、玄関手すりの設置、トイレ内の手すり設置、廊下の一部段差解消の4か所。介護保険の住宅改修費(1人あたり20万円枠、自己負担1〜3割)を活用しており、家計的な負担も抑えられました。

私たちが介護リフォームを手がける際に心がけているのは、「介護現場を知る目線で設計する」ということです。デイサービスで実際にご利用者様の動き方・介助の場面を見ているからこそ、「この高さに手すりがあると使いやすい」「ここの段差が一番危ない」という判断ができます。設計図だけを見て提案する業者との違いは、ここにあると思っています。

⚠️ 介護保険の住宅改修は、施工前にケアマネの意見書と市への申請が必要です。「退院が決まってから急いで」という状況でも、私たちはケアマネ・MSWとの調整から申請代行まで一括でサポートできます。

在宅看取りの体制づくり STEP 3

訪問看護・かかりつけ医との連携体制の構築

デイサービスと並行して、ケアマネを通じて訪問看護ステーションのご紹介を行い、かかりつけ医との情報共有の流れを整えました。「体調が悪化したときに誰に連絡すればいいか」が明確になると、奥様の不安は大きく変わります。「誰かが見ていてくれている」という安心感は、在宅看取りを続けるうえで何より重要な支えです。

⚠️ 訪問看護・訪問診療の事業者は地域ごとに異なります。加須市内の事業者情報については、ご相談の際にお伝えすることができます。

「介護×建設というのは、私たちにとって切り離せない一体のものです。住まいが整わなければ在宅生活は続かない。でも、身体の状態を知らずに工事をしても、使いにくい改修になってしまう。介護現場を毎日見ているからこそ、本当に必要なリフォームが提案できると思っています。」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

「動く喜び」が、在宅生活の時間を延ばす

3点セットを整えて数か月後、奥様からこんな言葉をいただきました。「夫がデイに行っている日は、私も少し休めるようになりました。それだけで、夫に対してもっと優しくなれる気がします」と。

ご主人自身も、プラスに通うようになってから表情が変わったとのこと。自宅では横になっている時間が長かったのが、デイでは機能訓練のプログラムに参加し、スタッフや他のご利用者様との会話を楽しむようになっていました。

リハスタジオ花咲のご利用者様からも、こんな声をいただいています。

「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」

リハスタジオ花咲 ご利用者様

「元気になる」という体験は、ご本人の在宅生活への意欲にも直結します。体を動かす喜び、人と話す喜び、今日も「自分の家に帰れた」という喜び。そうした日々の小さな積み重ねが、在宅で過ごせる時間を延ばすことに繋がっていると、私たちは信じています。

「看取り対応」とは何か ― 加須市でできること

「看取り対応デイ」という言葉に、少し重たい印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。でも私たちが考える看取り対応とは、「最期だけを特別に整える」ことではなく、「その方が最後まで自分らしく過ごせる時間を、丁寧に積み重ねること」です。

リハスタジオプラスは、要支援1から要介護5まで対応しています。状態が重くなっても、同じ場所で、慣れたスタッフと、変わらない日常を続けられる。施設長の渡邊をはじめ、スタッフ全員が「ご利用者様がいつまでも自宅で生活を続けられ、ご家族と楽しく過ごせる日常を支える」ことを自分たちの仕事の軸に置いています。

加須市の高齢化率は31.5%と全国平均を上回り、3.3人に1人が65歳以上という状況です。「家で最期を迎えたい」と望む方が増える一方で、それを支える体制が整っていないご家庭は少なくありません。私たちがこの地域で介護×建設×不動産のハイブリッド型事業を展開しているのは、まさにその空白を埋めていきたいからです。

代表の伊澤が創業の出発点に据えた「孤独死を地域の力でなくしていきたい」という思いは、こうした一つひとつのご家族との関わりの中に、形を変えて存在し続けています。

まとめ:「家にいたい」という願いに、正面から向き合います

在宅看取りを現実のものにするためには、

  • 介護する家族の疲れを和らげる「1日型デイサービスのレスパイト利用」
  • 転倒・事故を防ぐ「自宅のバリアフリー改修」
  • 急変時にも動ける「訪問看護・主治医との連携体制」

この3つを同時に整えることが欠かせません。そして、それぞれを別々の業者に頼むのではなく、介護現場を知る一つの窓口にまとめて相談できることが、スピードと質の両面で大きな違いを生みます。

「どこに相談すればいいか分からない」という段階からでも、ぜひ一度お声がけください。私たちホープシードは、介護(デイサービス)・建設(バリアフリー改修)・不動産(実家の将来相談)を一体で対応できる加須市内では希少な事業者として、ご家族の「困った」に同じ目線で向き合います。

お電話でのご相談は、0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)まで。
メールやフォームからのご連絡は、お問合せよりお気軽にどうぞ。

「この街で、いつまでも心地良い暮らしを」― そのために、私たちはここにいます。

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