実は、介護保険の住宅改修費を申請した方のうち、約2割が「工事のタイミングを誤って給付を受け損ねた」という声が介護現場では後を絶ちません。「退院日が迫っているのに認定がまだ下りない」「手すりを付けたいのに、どこに連絡すればいいかわからない」――こうした状況で、焦って工事を先に進めてしまうケースが多いのです。
今回の記事では、「要介護認定が下りる前に工事を始めたら介護保険は使えるのか?」というよくある疑問に正面から答えながら、「家にいたい」という本人の希望を最後まで叶えるために何をどの順番で準備すべきかを、具体的に整理します。
📋 この記事でわかること
- 要介護認定前に工事を始めると介護保険が使えなくなる理由と例外
- 認定申請中・退院直後などタイミングが読めない状況での正しい動き方
- 「家で暮らし続けたい」を支える3つの柱(バリアフリー工事・デイサービス・外部連携)
- 加須市で相談できる介護×建設のワンストップ窓口
こんな方におすすめ
- ✅ 親が退院予定だが、要介護認定がまだ届いていない方
- ✅ 転倒が心配で手すりを急ぎたいが、介護保険の使い方がわからない方
- ✅ 本人が「家にいたい」と強く希望しており、家族としてどう環境を整えるか悩んでいる方
- ✅ 老老介護の限界を感じており、デイサービスとリフォームを組み合わせる方法を知りたい方
- ✅ 加須市内・近隣でバリアフリー工事の相談先を探している方

要介護認定前に工事を始めると、介護保険は本当に使えないのか?
原則として、工事着工前に要介護認定を受けていることが、介護保険住宅改修費(最大20万円)を利用する条件です。認定が下りる前に工事を完了させてしまうと、原則として給付対象外となります。この「順番」を知らずに工事を進めてしまうご家族が後を絶ちません。
ただし、知っておきたい例外が一つあります。「認定申請中でも、事前申請(着工前申請)を行えば工事を進めてよいとする市区町村がある」点です。加須市でも同様の取り扱いがありますが、必ず担当の介護保険住宅改修費の20万円枠の申請手順を事前に確認することが欠かせません。
流れを整理すると、次のようになります。
住宅改修費を使うための手順 STEP 1
要介護(支援)認定の申請
市区町村の窓口または担当ケアマネジャー・地域包括支援センターに申請します。申請日が認定の基準日になるため、「申請した日付」の記録が非常に重要です。
⚠️ 認定申請をせずに工事に着手した場合、その工事は給付対象外になります。「病院のソーシャルワーカーに頼めば自動的に申請してくれる」と思い込むケースもありますが、必ず申請が完了したか自分で確認しましょう。
住宅改修費を使うための手順 STEP 2
工事前の事前申請(承認申請)
施工業者に見積書・工事図面を作成してもらい、市区町村の介護保険担当窓口に事前申請を提出します。この事前申請が受理されてから初めて工事を着工できます。
⚠️ 「早く工事したい」という気持ちから、事前申請を省いて工事を始めてしまうのが最もよくある失敗パターンです。認定申請中であっても、市区町村によっては事前申請の受理が可能な場合があるため、必ず担当者に確認してください。
住宅改修費を使うための手順 STEP 3
工事完了後に完成報告・請求
工事完了後、写真・領収書・完成報告書を市区町村に提出して費用を請求します。自己負担は介護度によって1〜3割。残額(最大18万円)が後日払い戻されます。
⚠️ 段差解消スロープや手すりの工事費用と介護保険の適用条件は種類によって異なります。「どの工事が対象か」は事前申請の段階で必ず確認しておきましょう。
✓ ここまでのポイント
- 要介護認定前に工事を完了させると、原則として介護保険住宅改修費は給付されない
- 認定申請中でも「事前申請(着工前申請)」を出せば工事着手が認められる市区町村がある
- 「申請→事前申請→着工→完成報告」の順番を守ることが最大の防衛策
「認定申請は出したはずだけど、事前申請はまだ出していない」――そのまま工事を進めると給付を受け損なう可能性があります。今の状況がどのステップにあるかを確認するために、介護保険の住宅改修手続きに慣れた担当者に直接状況を伝えていただくのが最短です。お問い合わせフォームから現状のご状況(認定申請の有無・退院予定日など)をお知らせいただければ、次に動くべきことを一緒に整理します。
退院日が決まっているのに認定がまだ下りていない。どう動けばよいか?
退院が近づいているのに認定結果が届いていない、という状況は珍しくありません。こうした場合でも、「認定申請の日付」さえ確保されていれば、事前申請ベースで工事を進める道が残されています。
まず、病院の退院支援担当者(MSW:医療ソーシャルワーカー)やケアマネジャーと連絡を取り、認定申請が正式に受理済みかどうか確認してください。申請受理が確認できたら、その日のうちに施工業者に連絡し、見積もりと事前申請書類の作成を依頼するのが最短ルートです。
ここで重要なのが、「介護現場を知っている施工業者かどうか」という点です。「介護保険の事前申請に必要な書類がわからない」という建設業者も多いのが現実です。株式会社ホープシードは自社でデイサービスを2拠点運営しており、介護保険の住宅改修手続きを日常的に扱っているため、申請書類の作成から提出までをスムーズにサポートできます。
「介護の現場を持っているからこそ、利用者さまの身体の動き方や転倒リスクの場所が工事前から見えています。図面だけで判断する業者とは、提案できる内容がまるで違うんです」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
「家にいたい」という希望を現実にするには、バリアフリー工事だけで十分か?
バリアフリー工事はあくまで「環境を整える」手段です。重度の状態になっても在宅生活を続けるためには、住宅の改修だけでは支えきれない部分があります。
介護の現場で繰り返し見えてくるのが、「老老介護の限界」です。配偶者が入浴介助を続けることに限界を感じていても、本人が「施設には行きたくない」と強く希望するケースでは、家族全員が疲弊していきます。この問題を解決するのが、次の3つの組み合わせです。
🏠 バリアフリー工事だけの場合
- 段差や手すりは改善されても、日中の介護負担が配偶者に集中し続ける
- 入浴・排泄・リハビリは家族のみで対応することになる
- 体力・精神力が削られ、在宅継続が困難になるケースが多い
⭐ バリアフリー工事+デイサービス+外部連携(当社の場合)
- 自宅の段差・手すり・浴室・トイレ・玄関スロープを介護動線を理解した職人が改修
- 1日型デイサービス「リハスタジオプラス」(要介護5まで対応)で、家族のレスパイト(息抜き・休息)を確保
- 訪問看護・ケアマネ・医療機関との連携で、看取りまでの体制を段階的に構築
デイサービスの利用を「本人が嫌がる」という声もよくいただきます。ただ、実際に利用を始めると気持ちが変わるご利用者様も多く、リハスタジオ花咲のご利用者様からはこんな声をいただいています。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
「施設に行く」というよりも、「仲間と一緒に外に出かける」という体験が、本人の気持ちを前向きにする大きなきっかけになっています。月2回の外出レクリエーション「チャレンジクラス」では、盆栽美術館・秩父観音巡り・いちご狩りなど、日常では味わえない体験を10人規模のスタッフが同行してサポートします。「家にいたい」という気持ちと「外に出る楽しさ」を両立できるのが、地域密着型のデイサービスならではの強みです。
バリアフリー工事で優先すべき場所はどこか?
工事費用に限りがある場合、どこから手をつけるかの優先順位が重要です。トイレのバリアフリー化と玄関の段差解消・スロープ設置は、転倒リスクが最も高い場所であり、かつ介護保険住宅改修費の対象になりやすい工事です。
株式会社ホープシードの施工では、実際にデイサービスで利用者様の身体の動き方を見ているスタッフの視点を工事に反映します。「介護のプロが現場を見て設計した改修」と「図面だけで進める改修」では、使い勝手が大きく変わります。
たとえば、トイレの手すりひとつをとっても、利き手・立ち上がりの癖・体重のかけ方によって最適な位置は異なります。退院直後の方や重度の方ほど、こうした「細かな配慮」が在宅継続を左右します。
「工事が終わった後に『使いにくい』とならないように、必ず現地でご本人の動きを確認してから施工プランを決めています。小さな改修でも、その方の生活を根本から変えられると信じているので」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
加須市でバリアフリー工事と介護を同時に相談できる窓口はあるか?
「リフォーム業者」と「デイサービス」と「ケアマネ」と「市役所」――それぞれに連絡しながら調整するのは、働きながら遠距離介護をしているご家族にとって大きな負担です。加須市内では、介護サービス・住宅改修・不動産仲介を一体で相談できる事業者は非常に少ないのが現実です。
株式会社ホープシードは、建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)と宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を取得し、地域密着型通所介護事業者として2拠点のデイサービスを運営しています。代表の伊澤幸子は業界経験21年。「少子高齢化と孤独死をなくしたい」という強い思いを出発点に、介護・建設・不動産をひとつの窓口でつなぐ体制をつくってきました。
「家にいたい」という本人の気持ちを最後まで尊重するために、まず何をすべきか迷ったときは、工事の手配より先に「誰に相談するか」を決めることが重要です。ケアマネジャーがすでにいる場合は、そこを起点に動いていただき、まだ決まっていない場合はホープシードへ直接お問い合わせいただければ、介護と改修の両面から一緒に考えます。
まとめ:「家にいたい」を現実にするために、今すぐできること
要介護認定前にバリアフリー工事を始めてしまうと、介護保険住宅改修費を受け取れなくなるリスクがあります。ただし、認定申請中でも「事前申請」という形で工事を進める道があり、手順さえ守れば給付を確保することは可能です。
そして工事はあくまで「環境を整える一部」にすぎません。本人が「家で生きる」ことを支えるには、バリアフリー改修・デイサービスによる家族のレスパイト・訪問看護等の外部連携という3点がそろって初めて現実になります。
手順や書類のことで動けずにいるより、まず一度ご相談ください。加須市を中心に、埼玉県北部・群馬県・栃木県エリアも対応しています。お電話は0480-53-7288(月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)まで。
「家にいたい」という本人の言葉を、最後まで叶えたいと思っているご家族ほど、工事・デイサービス・ケアマネ・市役所への連絡が重なって、どこから動けばよいかわからなくなります。ホープシードへのお問い合わせでは、バリアフリー工事の相談とデイサービスの見学申し込みをまとめて受け付けています。窓口をひとつにまとめることで、動ける時間が増えます。