「来週の木曜日に退院できそうです」――病院からその一言を聞いた瞬間、ほっとする気持ちと同時に、頭の中が真っ白になった、という方は少なくありません。
春から初夏にかけては特に、退院が重なる時期でもあります。長い入院生活を終えて「やっと家に帰れる」と喜ぶ本人の顔を思い浮かべながら、「でも、あの家の段差は?お風呂は?夜中のトイレは誰が?」と次々に不安が押し寄せてくる。そんな声を、私たちは加須市で何度も聞いてきました。
特に、本人が「絶対に施設には入りたくない、家にいたい」と強く希望されている場合、ご家族の責任感と不安は倍増します。重度の状態であっても、在宅での生活を続けたい――その想いは、決して無理なわがままではありません。ただし、準備なしに帰宅すると、最初の一週間で転倒・再入院というケースも現実に起きています。
今回は、退院まで時間がない中でご家族が「まず何から手をつけるべきか」を、優先順位をつけてステップ別にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 退院前に最優先でやるべき自宅の安全対策と、その順番
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)を短期間で使う手順
- デイサービス・訪問看護などの在宅サービスを退院前に整える方法
- 「家にいたい」という希望を現実にするための3点セットの考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 親・配偶者が脳梗塞・大腿骨骨折などで入院中で、来週〜2週間以内に退院予定の方
- ✅ 本人が「施設には行きたくない」と強く希望しており、在宅復帰を目指している方
- ✅ 自宅の段差・浴室・トイレの安全対策が間に合うか不安な方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方がよくわからない方
- ✅ 加須市内または埼玉県内で、退院後の在宅生活をサポートしてくれる業者を探している方

なぜ「退院後1週間」が最も危険なのか
病院での生活は、安全に設計された環境の中にあります。廊下には手すり、床は滑りにくい素材、夜中のトイレもナースコール一つで対応してもらえる。ところが自宅は違います。昭和40〜50年代に建てられた戸建て住宅では、浴室の段差が20cm以上あることも珍しくなく、廊下に手すりがない、トイレが和式のまま、という環境も多く残っています。
入院中は体力が落ちているにもかかわらず、「家に帰った」という安心感から無理に動こうとする方が多い。その結果、退院直後の転倒・再入院が起きやすいのです。
だからこそ、退院日に合わせて「最低限の安全対策」を先に整えておくことが何より重要です。全部を完璧にしなくていい。まず命と暮らしを守る順番で動くことが大切です。
【優先順位ベスト5】退院前にやること・手順
自宅準備 STEP 1:ケアマネジャーへの連絡(退院判明当日)
最初にやること
退院の日程が決まったら、その日のうちにケアマネジャーに連絡してください。ケアマネがいない場合は、加須市の地域包括支援センターへ。ケアマネジャーは、住宅改修費の申請に必要な「理由書」を作成できる唯一の専門職であり、デイサービスや訪問看護の手配も一括でコーディネートしてくれます。病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)がすでに動いている場合は、ケアマネとMSWをつなぐことを意識してください。
⚠️ ここを後回しにすると、住宅改修費の申請が退院に間に合わなくなります。書類の準備には数日かかるため、「退院の1〜2週間前」が理想的なタイミングです。
自宅準備 STEP 2:自宅の危険箇所の洗い出し(退院1〜2週間前)
「転倒しやすい場所」を家族の目でチェック
ケアマネに連絡したら、次は家族が自宅を一度しっかり歩いてみてください。特にチェックすべきポイントは以下の4か所です。
- 玄関:上がり框(かまち)の段差、靴を履く際のバランス
- トイレ:立ち座りの際につかまれる場所があるか
- 浴室:浴槽をまたぐ際の段差、洗い場の滑りやすさ
- 廊下・寝室〜トイレの動線:夜中に暗い中でつかまれる場所があるか
この「危険マップ」を業者に見せることで、見積もりと施工がスムーズになります。
⚠️ 「自分でホームセンターで手すりを買ってつければいい」と思われる方もいますが、設置位置が不適切だと逆に転倒リスクが上がります。介護現場の動線を理解した専門業者に依頼することを強くおすすめします。
自宅準備 STEP 3:介護保険の住宅改修費申請(退院1〜2週間前・ケアマネと並行)
20万円枠を賢く使う
介護保険には、住宅改修費として上限20万円(自己負担1〜3割)の補助制度があります。対象となる工事は、手すりの設置・段差解消・滑り止め・引き戸への変更などです。申請には「事前申請」が必要で、工事完了後に申請しても給付されないケースがあります。ケアマネの理由書、施工業者の見積書・図面が必要書類のメインとなります。
私たちホープシードは、介護現場(デイサービス2拠点)を持つ建設業者として、ケアマネ・MSWとの調整から書類作成のサポートまで一貫して対応しています。退院まで2週間を切っているケースでも、これまで多くのご家族のスピード対応をしてきた実績があります。
⚠️ 申請は工事前に行うのが原則です。「急いで工事してから後で申請しよう」は通りません。業者選びと申請の準備は同時進行で動いてください。
自宅準備 STEP 4:デイサービスの利用開始手続き(退院前に仮調整)
退院当日から「次の日何をするか」を決めておく
自宅の改修と並行して、退院後の生活リズムも事前に設計しておくことが重要です。特に「本人が家にいたい」という希望が強い場合ほど、在宅生活を支える外の力が必要です。デイサービスの利用は、本人のリハビリと社会参加のためだけでなく、介護する家族が「呼吸できる時間」を確保するためにも欠かせません。
ご利用者様の状態(要支援〜要介護度)に応じて、半日型・1日型を選ぶことができます。私たちのリハスタジオ花咲(半日・リハビリ特化型)またはリハスタジオプラス(1日・要介護5まで対応)では、退院後の受け入れを柔軟に対応しております。体験利用から始めることも可能です。
⚠️ デイサービスの利用開始には、ケアマネのケアプラン変更と利用契約が必要です。「退院してから考える」では、最初の1〜2週間は丸腰になります。退院前に仮調整だけでも済ませておくことが、ご家族の安心につながります。
自宅準備 STEP 5:訪問看護・訪問介護との連携確認(退院直前)
デイサービスだけでは埋まらない時間を補う
デイサービスに通えない日・時間帯、特に夜間や早朝の対応が必要な場合は、訪問看護・訪問介護サービスとの組み合わせが在宅生活の継続を支えます。医療的ケアが必要な方(経管栄養・吸引など)は、訪問看護ステーションとの連携が不可欠です。ケアマネを中心に、デイサービス・訪問看護・かかりつけ医が情報共有できる体制を作ることが、在宅での看取りまでを見据えた体制づくりの基本です。
当社グループでは、関連会社・株式会社ライフケアプロジェクトとの連携により、介護・医療・住まいにまたがる複合的なご相談にも対応しています。「どこに電話すればいいかわからない」という状況を解消することが、私たちの大切な役割の一つだと考えています。
⚠️ サービスの組み合わせが複雑になるほど、連絡窓口が分散して家族の負担が増えます。できるだけ一つの相談窓口でまとめて対応できる事業者を選ぶことが、長期的な在宅生活の継続につながります。
✓ ここまでのポイント
- 退院日程が決まったらまずケアマネジャーへ連絡。これが全ての手続きの起点になります。
- 介護保険の住宅改修費(上限20万円)は「事前申請」が必須。工事前にケアマネ・業者と同時進行で動くことが間に合わせるコツ。
- デイサービスの仮調整は退院前に済ませておくと、退院翌日からの生活リズムが安定します。
「家にいたい」を叶えるための3点セットという考え方
退院後の在宅生活を長く、安全に続けるためには、一つの対策だけでは不十分です。私たちがご家族にお伝えしているのは、次の3点をセットで整えるという考え方です。
🏠 1点だけの対応(よくある失敗パターン)
- 手すりだけつけて「これで大丈夫」と思ったら、浴室での転倒が起きた
- デイサービスの手続きだけして、自宅の段差はそのまま → 夜中のトイレで転倒
- 訪問看護だけ手配したが、本人の孤立感が続き、デイへの拒否が強まった
⭐ 3点セットの体制(ホープシードが目指す在宅継続の形)
- ①デイサービス(リハスタジオプラス):週3回以上の利用でレスパイト効果を確保。要介護5の方にも対応し、入浴介助・手作り昼食・機能訓練を提供
- ②自宅バリアフリー改修:介護現場の動線を知る自社建設業が、本人の身体状況に合わせた手すり位置・段差解消・引き戸化を施工。介護保険の住宅改修費を最大活用
- ③外部連携(訪問看護・かかりつけ医):デイが入らない時間帯の医療的ケア・緊急時対応。グループ会社との連携で窓口を一本化
この3点が揃って初めて、「本人が家で暮らし続けられる」体制が現実的なものになります。
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
デイサービスに初めて来られたとき、「こんなところに来るとは思わなかった」とおっしゃっていた方が、数か月後にこんな言葉を残してくださいました。「家にいたい」という気持ちは大切にしながら、「でも、ここに来るのが楽しみ」と感じていただける場所であることが、在宅生活を長く続けるための大きな支えになっています。
「退院後の受け入れについては、できる限りスピード対応しています。書類の手配や施工の順番を私たちが整理することで、ご家族が本人の回復に集中できる状況を作りたいのです。介護現場を知っているからこそ、どこから手をつければいいかが見えるんだと思っています」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
加須市で退院後の在宅準備を急ぐご家族へ
株式会社ホープシードは、埼玉県加須市を拠点に、介護(デイサービス2拠点)・建設業・宅地建物取引業の3事業を一体で運営する、加須市内では希少なワンストップ型の事業者です。代表の伊澤は業界経験21年。「少子高齢化と孤独死をなくしたい」という想いを出発点に、介護と住まいの両面から地域の高齢者とご家族を支えています。
建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)・宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を取得し、介護保険住宅改修費の申請支援から施工まで、自社で一貫対応できる体制を整えています。
「退院まであと10日しかない」「ケアマネに連絡したけど、施工業者が見つからない」――そんなご状況でも、まずご相談ください。できることとできないことを正直にお伝えした上で、最善の段取りを一緒に考えます。
まとめ:「来週退院」でも間に合わせるために
退院準備は、焦るほど判断を誤りやすいものです。だからこそ、動く順番を最初に決めておくことが大切です。
- 退院日程が決まったらケアマネへ即連絡
- 自宅の危険箇所を家族の目でチェック
- 介護保険住宅改修費の申請を工事前に着手
- デイサービスの仮調整を退院前に済ませる
- 訪問看護・訪問介護との連携体制を確認する
この5ステップを、ケアマネジャーと連携しながら進めていくことが、本人の「家にいたい」という願いを現実にする最短ルートです。
私たちホープシードは、デイサービスの受け入れから介護リフォームの施工まで、加須市のご家族に寄り添いながら対応してきました。「何から相談していいかわからない」という状態でも、どうかご連絡ください。同じ目線で、一緒に考えます。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
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