「お父さん、最後に温泉に行ったのって、いつだっけ?」
そう聞いたとき、父はしばらく黙って天井を見ていました。群馬の草津温泉が大好きで、毎年欠かさず家族旅行に連れて行ってくれた父。脳梗塞を起こしてから歩行が不安定になり、自宅のお風呂を「怖い」と言うようになってから、もう1年以上が経っていました。
これはそんな父が、加須市のデイサービス「リハスタジオプラス」で天然ミネラル岩塩入りのお風呂に入り、久しぶりに声を上げて笑った――というご家族からお聞きした実話をもとに、私たちが日々大切にしていることをお伝えする記事です。
📋 この記事でわかること
- 自宅入浴が困難になった高齢者がデイサービスで「また入浴を楽しめる」ようになる理由
- リハスタジオプラスの岩塩入り浴槽が生む「温泉体験」の仕組みと効果
- 入浴介助・バリアフリー改修をセットで考える在宅継続の考え方
- 加須市で介護と住まいを一緒に相談できるワンストップ体制について
こんな方におすすめ
- ✅ 親がお風呂を怖がるようになり、入浴頻度が落ちて心配な方
- ✅ 老老介護で配偶者の入浴介助が限界に近い方
- ✅ 「施設には行きたくない」と言う親にデイサービスを検討中の方
- ✅ 加須市内で自宅入浴困難な高齢者の受け入れ先を探しているケアマネージャー様
- ✅ 温泉好きだった親に、また「お風呂の時間」を楽しんでほしいご家族

「お風呂が怖い」 ― 変わっていった入浴習慣
脳梗塞後遺症で左半身に軽いしびれが残るようになってから、父の入浴頻度は週7日から週2〜3日に減り、やがて「今日は疲れたから」「転びそうで怖い」という理由で断るようになっていきました。
同居する母(78歳)が浴室の外で声をかけながら見守っていましたが、万が一の転倒が頭をよぎって、毎回ひやひやの連続。「私が倒れたら終わりだから」と母が漏らしたひと言が、娘さんにとって胸に刺さって離れなかったといいます。
自宅の浴室は昭和50年代に建てられた在来工法で、またぎ段差が約30cm。手すりもなく、床のタイルは冬になると冷え切ります。お気に入りだった長風呂も今は「サッと入ってサッと出る」だけになり、温泉が大好きだった父から「お風呂」という言葉が消えていきました。
「温泉みたいだ」 ― リハスタジオプラスでの初入浴
ご家族がリハスタジオプラスを知ったのは、担当ケアマネージャーさんからの紹介でした。「入浴介助もできる1日型のデイサービスがあります。介護度が重めの方でも受け入れていますよ」という一言がきっかけでした。
最初は父も「人の世話になるのは嫌だ」と乗り気ではありませんでした。でも体験利用の日、スタッフが「お風呂、天然の岩塩を使っているんですよ。温泉みたいな感じで気持ちいいって言ってもらえることが多くて」と話しかけたとき、父の表情がわずかに変わったそうです。
そして体験当日。介助スタッフが安全に誘導し、手すりと滑り止めが整備された浴室で、父は久しぶりにゆっくりお湯に浸かりました。帰宅後、母に言った第一声が「温泉みたいだった。また行きたい」。娘さんは「その言葉を聞いて、泣きそうになりました」と話してくれました。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
リハスタジオプラスで使用しているのは、天然ミネラル岩塩を溶かしたお湯。塩化物泉に似たミネラル分が肌あたりをやわらかくし、体の芯からじんわりと温まります。温泉地まで出かけられなくなった方が「あの感覚がここにある」と感じてくださるのは、スタッフにとっても一番うれしい瞬間です。
✓ ここまでのポイント
- 自宅浴室の段差・寒さ・介助負担によって入浴習慣が失われるケースは非常に多い
- リハスタジオプラスの天然ミネラル岩塩入り浴槽は、温泉好きだった方に「あの感覚」を届ける仕組みがある
- 「また行きたい」という本人の意欲が生まれることが、デイサービス継続の最大の原動力になる
入浴だけじゃない ― 「1日」が充実する理由
リハスタジオプラスは1日型のデイサービスです。朝お迎えから夕方のお送りまで、手作り昼食・機能訓練・レクリエーション・入浴が一日の流れの中に組み込まれています。
父が通い始めてしばらくして、娘さんが施設に顔を出したとき、父が他のご利用者様と麻雀をしていたそうです。「こんな笑い声、久しぶりに聞いた気がする」と娘さんは言っていました。
「クロスワードや麻雀など頭を使ったゲームが盛り沢山。一人暮らしの私にとっては憩いの場」
リハスタジオプラス ご利用者様
施設長の渡邊隆浩は、ご利用者様との「アットホームな日々」を何より大切にしています。「身体を動かす喜び、お話ができる喜び、そういった喜びがあふれる姿を見るたびに、この仕事をやっていてよかったと感じます」と話しています。大規模なチェーン型施設とは違う、顔と名前が一致する距離感のケアが、プラスの一番の強みだと私たちは思っています。
「ご利用者様がご自宅でいつまでも過ごせるよう、デイサービスと住まいの両方からサポートできる。加須市でそういう存在でいたいと思っています」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
「自宅のお風呂」も変えていく ― デイと並行した住宅改修
デイサービスでの入浴が週3回確保できるようになった一方で、自宅のお風呂問題は残っていました。「デイのない日は結局、母が一人で介助している」という状況が続いていたからです。
そこで娘さんから相談を受けた私たちが提案したのが、介護保険の住宅改修費(20万円枠)を使った浴室のバリアフリー化でした。
自宅浴室改修 STEP 1
現地確認・ケアマネージャーへの意見書依頼
まず担当ケアマネージャーさんに連絡し、住宅改修が必要な理由書の作成を依頼します。私たちは介護事業も運営しているため、現場の動線感覚を持ったまま自宅の調査に入れるのが強みです。浴槽またぎの高さ・床の素材・脱衣室の広さを確認し、どの改修が最優先かを整理します。
⚠️ 業者だけで勝手に進めると、介護保険の事前申請が通らないことがあります。必ずケアマネージャーを通した手順で進めることが重要です。
自宅浴室改修 STEP 2
改修内容の確定・見積もり提示
今回の父のケースでは「浴槽への縦手すり設置」「浴槽内すのこ(高さ調整)」「脱衣室から浴室の段差解消」「床への滑り止めシート施工」の4点を組み合わせました。介護保険適用の20万円枠内に収まるよう設計します。
⚠️ 工事費の見積もりは必ず事前申請前に提示を受け、市区町村の審査を通してから着工してください。着工後では保険適用が受けられなくなります。
自宅浴室改修 STEP 3
施工・完了検査・保険申請代行
施工は自社職人が対応します。申請書類の作成・提出サポートも行っており、仕事を持つ子世代の方が平日に動かなくても済むように段取りを組みます。
⚠️ 介護保険の住宅改修費の受け取りは施工完了後の申請が基本です。資金繰りが心配な方には立替払いの手順についても事前にご説明します。
改修後、母からこんな言葉が届きました。「手すりがついてから、一人で浴槽をまたげるようになって。泣きそうになりました」。デイでの入浴3回+自宅で2回の「二段構え」が、父の入浴週5日を取り戻しました。
加須市で「介護×住まい」を一緒に考えられる場所として
株式会社ホープシードは、デイサービス(リハスタジオ花咲・リハスタジオプラスの2拠点)と建設業・宅地建物取引業を一体で運営している、加須市ではめずらしい事業者です。
「少子高齢化と孤独死をなくしたい」という代表・伊澤の思いから生まれたこの体制は、介護の現場を知っているからこそ提案できる住宅改修、住まいを知っているからこそ見えてくる在宅生活の限界、という両面からご家族を支えることを目指しています。
加須市の高齢化率は31.5%、3.3人に1人が65歳以上というデータが示すように、「親の介護と住まいの問題が同時にやってくる」ご家族は今後ますます増えていきます。そのとき、ケアマネ・業者・市役所・建設会社とバラバラに連絡先を探す必要がない場所が、すぐ近くにあってほしい。それが私たちの原点です。
まとめ ― 「またお風呂に入りたい」という気持ちを、一緒に叶えましょう
温泉好きだった父が「温泉みたいだった」と笑った日から、毎週デイに通うことが父の楽しみになり、自宅浴室の改修でお風呂の怖さが消えて、母の介助負担も週に5日から2日に減りました。変わったのはお風呂の環境だけでなく、家族全体の空気でした。
「うちの父(母)も、こういうことができるかな」と思った方、ぜひ一度ご相談ください。体験利用は随時受け付けています。また、自宅の浴室やトイレの改修について「介護保険が使えるか分からない」という段階でも、私たちがまず状況を整理するお手伝いをします。
加須市および近隣エリアのご家族様、担当ケアマネージャー様からのお問い合わせを、スタッフ一同お待ちしています。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7143(月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
💻 メールでのお問い合わせ:お問合せフォームよりお気軽にどうぞ。


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