先日、加須市内にお住まいのご家族から、こんなご相談をいただきました。「父が要介護になって、もう自宅での生活が難しいんじゃないかと思い始めています。でも本人は絶対に家を離れたくないって言うんです。正直、どうしたらいいか分からなくて…」
9月も終わりに近づき、日中の日差しはまだ残るものの、朝晩はずいぶん涼しくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあり、高齢のご家族を持つ皆さんにとっては、ふと「このまま自宅で過ごせるだろうか」と不安が頭をよぎる季節でもあります。
今回の記事のタイトルは「長期優良住宅の認定を取るメリット」ですが、今日はもう少し手前の、もっと切実な話から始めさせてください。「家にいたい」という本人の強い思いと、「現実的に限界」という家族の苦しさ。その両方に応えるための、具体的な道筋についてお伝えしたいと思います。そして、長期優良住宅の税制・ローン優遇がその道筋とどうつながるのか、後半でしっかり解説します。
📋 この記事でわかること
- 「家にいたい」という希望を現実にするための3つの柱(デイサービス・バリアフリー改修・外部連携)
- バリアフリー改修・新築時に長期優良住宅認定を取ると受けられる税制優遇・ローン優遇の全体像
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)と長期優良住宅補助金の組み合わせ方
- 加須市周辺で「介護×建設」をワンストップで相談できる窓口
こんな方におすすめ
- ✅ 重度の介護状態でも「自宅にいたい」という親の希望を叶えたい方
- ✅ 自宅の段差・浴室・トイレが危険で、バリアフリー改修を検討中の方
- ✅ 親の家を建て替えたり大規模リフォームするにあたり、長期優良住宅の税制メリットを知りたい方
- ✅ 介護保険の住宅改修費20万円枠と補助金の使い方が分からない方
- ✅ 遠距離介護中で、平日に動けないまま情報だけ集めている50〜60代の方

「家にいたい」は、わがままじゃない
冒頭のご相談をくださったご家族の場合、お父様は要介護3。足元がふらついて転倒リスクが高く、入浴も一人では難しい状態でした。それでも「施設には絶対に行かない」と言い張るお父様の姿に、娘さんは疲弊しきっていました。
実は、こういうケースは珍しくありません。21年この仕事をしてきて、同じような言葉を何度もご家族から聞いてきました。でも私はいつも、「本人が家にいたいという気持ちは、最大限尊重すべきだ」と考えています。問題は意思そのものではなく、それを支える「仕組み」が整っていないことだからです。
「在宅を続けるために何が必要かを整理すると、答えはだいたい同じ場所に行き着きます。住まいの安全、体を支えるリハビリ、そして家族が休める時間。この3つが揃えば、かなりの状態まで在宅で乗り越えられるんです。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
介護と建設の両面から21年向き合ってきた私たちが感じるのは、「諦めが早すぎる」ケースがとても多いということ。住まいの構造的な問題は、きちんとリフォームすれば解決できます。家族の疲弊は、デイサービスをうまく使うことで緩和できます。医療との連携も、今は仕組みがあります。
在宅継続を支える「3点セット」とは
私たちが加須市内外のご家族にお伝えしているのは、次の3つを同時に整えることの大切さです。
STEP 1:1日型デイサービスで「家族が休める時間」を作る
役割
介護が重度になるほど、家族(特に配偶者)の負担は限界に達します。老老介護の場合、入浴介助一つで体を痛めてしまうことも。私たちの「リハスタジオプラス」は要支援1から要介護5まで対応した1日型デイサービスで、まるまる一日ご利用者様をお預かりすることで、ご家族がしっかり休める時間を作ります。このレスパイト(休息)効果が、在宅継続の「持続性」を生む最大の鍵です。
⚠️ 「週1回だけ利用」では家族の疲弊解消に追いつかないケースが多いです。ケアマネさんと相談しながら、週の利用回数を段階的に増やしていくことをおすすめします。
STEP 2:自宅のバリアフリー改修で「転倒・介護事故」を防ぐ
役割
在宅継続を阻む最大の構造的問題は、住まいのバリアです。玄関の段差、浴室の出入り、トイレの立ち座り——これらは適切な改修で大きく改善できます。介護保険の住宅改修費は1人あたり20万円まで(自己負担1〜3割)が支給されます。手すり設置・段差解消・引き戸化・浴室改修など、ご本人の動線に合わせた改修が対象です。
私たちは介護の現場を持つ建設事業者です。実際にデイサービスでご利用者様の動き方を見ているから、「この手すりの角度では使いにくい」「引き戸にするならこの幅が必要」という判断が現場の感覚からできます。大手リフォーム会社では難しい、小規模でも本気の介護リフォームがここにあると自負しています。
親の家をバリアフリーにするための予算計画・補助金の活用方法についても、別の記事で詳しく解説しています。
⚠️ 住宅改修費の20万円枠は原則1回のみ(要介護度が3段階以上上がった場合を除く)。使い方を間違えると、後から「もっと必要な工事があったのに枠を使い切ってしまった」となることも。優先順位を整理してから申請することが重要です。
STEP 3:訪問看護・医療連携で「看取りまでの体制」を整える
役割
重度の状態になると、医療的なケアが在宅でも必要になってきます。訪問看護・かかりつけ医・ケアマネさんの連携が整えば、「在宅看取り」という選択肢も現実になります。私たちは関連会社・株式会社ライフケアプロジェクトとのグループ運営により、介護サービスと住まいの両面から、この体制づくりをサポートする立場にいます。
⚠️ 訪問看護の導入には、かかりつけ医の指示書が必要です。早めに主治医・ケアマネさんに意向を伝え、連携体制を整えておくことが重要です。
✓ ここまでのポイント
- 「家にいたい」という希望を叶えるには、デイサービス(レスパイト)・バリアフリー改修・医療連携の3点が揃うことが重要
- 介護保険の住宅改修費20万円枠は、優先順位を整理してから使うことで効果が最大化する
- 介護現場を持つ建設業者だからこそ、動線を理解した改修提案ができる
バリアフリー改修の優先順位の整理、介護保険20万円枠の使い方、長期優良住宅の認定取得の判断——この3つが絡み合っていて、どこから手をつければいいか分からなくなっている方が多いと感じます。お問い合わせフォームからは、現在の介護状況・住まいの状態・ご希望をまとめてお伝えいただけます。どこから相談すればいいか分からない段階でも構いません。
「公園の季節の花を見に行く事ができ、日課だった散歩ができるのは嬉しい」
リハスタジオプラス ご利用者様
この声が、私たちの一番の原動力です。重度の状態になっても、季節を感じる。自分の足で歩く喜びを取り戻す。9月末のこの時期、プラスでは秋の公園へのお出かけ企画も動き始めています。「施設に行く」のではなく、「自分の暮らしを続ける」延長線上に、デイサービスがある——そんな場所を目指しています。
長期優良住宅の認定を取ると何が変わるのか
ここからは、建て替えや大規模リフォームを検討中の方に向けて、長期優良住宅認定の具体的なメリットをお伝えします。「親の家を建て替えて、バリアフリーの平屋にしたい」というご相談も、実際に多くいただいています。
長期優良住宅とは、国が定めた基準(耐震性・省エネ性・維持管理のしやすさなど)を満たした住宅のこと。認定を受けると、以下のような優遇が受けられます。
税制優遇の主な内容
🏠 一般住宅の場合
- 住宅ローン控除の控除対象借入限度額:最大3,000万円(2024年以降の新築・一定条件下)
- 固定資産税の減額期間:戸建ての場合3年間
- 登録免許税の軽減税率:一般住宅特例(0.15%)
⭐ 長期優良住宅の場合(認定取得時)
- 住宅ローン控除の控除対象借入限度額:最大4,500万円(一般住宅より1,500万円上乗せ)
- 固定資産税の減額期間:戸建ての場合5年間(2年延長)
- 登録免許税の軽減税率:0.1%(一般住宅より有利)
- 不動産取得税の控除額も拡大
住宅ローン控除だけで見ても、10年間の節税効果は数十万円単位になることがあります。子世代が親の家を建て替える際にローンを組む場合、この差は無視できません。
補助金との組み合わせで費用を抑える
長期優良住宅の認定を受けた新築住宅には、こどもエコすまい支援事業や地域型住宅グリーン化事業などの補助金制度(時期により変動あり)が適用されることがあります。また、太陽光発電・蓄電池の設置と組み合わせることで、さらに光熱費の削減効果も生まれます。私たちは太陽光・蓄電池の設置にも対応しており、エネルギーコストまで見据えた提案が可能です。
一方、バリアフリー改修については介護保険の住宅改修費(20万円枠)が別途使えます。建て替えと介護リフォーム、補助金の組み合わせ方については、介護・リフォーム・施設にかかるお金の全体像と10年試算の記事もあわせてご覧ください。
「長期優良住宅の認定を取るかどうかは、最初の設計段階で決まります。後から追加するのは難しい。だから『バリアフリーにしたい』『補助金を使いたい』というご要望は、打ち合わせの一番最初に教えてほしいんです。そこから逆算して、全体の計画を組み立てますから。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
私たちは耐震等級3・長期優良住宅に対応した設計図書に準じた施工実績を持ちます。さいたま市・久喜市・春日部市・越谷市など広域での施工事例もあり、加須市から車で来ていただける範囲であれば、ほぼ対応可能です。
「介護×建設×不動産」がワンストップで揃う理由
「デイサービスの相談と、リフォームの相談を、別々の会社にしなければいけない」——そういった手間と混乱が、介護と住まいの問題を同時に抱えたご家族を苦しめています。親が一人暮らしで心配な家族が知っておくべき介護サービスの全体像でも触れていますが、窓口が分散すると、情報もお金の計算もバラバラになってしまいます。
株式会社ホープシードは、介護事業(リハスタジオ花咲・リハスタジオプラス)・建設リフォーム事業・不動産事業を一体で運営しています。「孤独死をなくしたい」という代表・伊澤の思いから生まれたこの形は、加須市内では珍しい統合型のシニアケア体制です。
親御さんの介護状態が変わっても、住まいの問題が出てきても、将来の実家の相続・売却を考え始めたときも、同じ窓口で相談が続けられる。この「一気通貫」が、私たちの最大の強みだと思っています。
まとめ:秋の今だからこそ、動き出すタイミング
9月末は、介護や住まいの計画を見直す絶好のタイミングです。寒い冬が来る前に浴室・トイレ・廊下の安全を整えておくこと、年明けのご家族の集まりを前に「親の家をどうするか」を話し合い始めること——秋はそのスタートラインです。
「家にいたい」という本人の願いを、「やっぱり無理だったね」で終わらせないために。デイサービス・バリアフリー改修・長期優良住宅の税制優遇・補助金の活用まで、何でもまとめてご相談ください。
まずはお電話でも構いません。加須市を中心に、埼玉県・群馬県・栃木県の広いエリアに対応しています。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
「家にいたい」という親御さんの希望と、「もう限界」という家族の現実——その両方を同時に解決するには、デイサービス・バリアフリー改修・税制優遇の組み合わせを一度整理することが出発点になります。お問い合わせフォームから、今の状況を教えてください。介護のこと・住まいのこと・お金のこと、どの入口からでもお受けします。