結論から言うと、「歩行距離を延ばす」という目標は、デイサービスでの段階的な機能訓練と、家族への情報共有の仕組みを組み合わせることで、遠距離介護中のご家族が抱える「見えない不安」ごと解消できます。その具体的なプロセスを、リハスタジオプラス(加須市)での事例を中心にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 歩行距離を段階的に延ばすためのデイサービスでの訓練プログラムの中身
- 東京から親の様子を把握できない遠距離介護の悩みを「家族レポート」がどう変えるか
- 自宅環境(段差・手すり)とデイでの訓練を一体で考えることの重要性
- ホープシードの介護×建設ワンストップ体制が遠距離介護家族に選ばれる理由
こんな方におすすめ
- ✅ 東京・都市部から加須市の実家に通い、平日の親の様子が分からず不安な方
- ✅ 退院後の親が「もっと歩けるようになりたい」と言っているが、何から始めればよいか迷っている方
- ✅ デイサービスに通わせたいが、親が「行きたくない」と言っていて困っている方
- ✅ 自宅の段差や廊下が心配で、歩行訓練と住宅改修を同時に考えたい方
- ✅ 複数の事業者や機関への連絡が負担で、窓口をまとめたいと感じている方

「今日、ちゃんと歩けているかな」——遠距離介護の見えない不安
東京で仕事をしながら、週末だけ加須市の実家に通っている。そういうご家族から、こんな言葉をよく聞きます。
「会いに行くたびに、なんとなく足元がおぼつかなくなっている気がする。でも平日は確認できない。仕事中に電話がかかってきて、転倒したと聞いたらどうしようと思うと、ずっとどこかで気になっている」
加須市は人口約112,000人のうち、3.3人に1人が65歳以上という高齢化が進む地域です。持ち家比率が高く、「自宅で暮らし続けたい」という高齢者の意志は強い。一方で、子世代が近くに住んでいないケースも増えていて、老老介護や独居の方が目に見えて増えています。
「見えない平日」を抱えたまま、週末だけ実家に飛んでいく。それが遠距離介護の現実です。今回は、そういうご家族がデイサービスの活用を通じて、どのように「見えない不安」を解消し、親御さんの歩行距離が実際に延びていったか、具体的な事例でご紹介します。
ケース:退院後の歩行距離が半分に落ちた80代男性と、東京の娘さん
加須市内にお住まいのTさん(82歳・男性・要介護2)は、昨年秋に股関節の手術を受け、約1か月の入院を経て自宅に戻りました。退院時の歩行距離は、以前の半分以下。病院のリハビリは退院と同時に終わり、「これからどうすればいいのか」と途方に暮れていました。
東京に住む娘さん(57歳)は、退院後の父の様子を確認しようにも、仕事中は電話もできない。週末に顔を出すと、父は「大丈夫だ」と言うけれど、廊下の壁に手をついて歩く姿が気になっていました。ケアマネージャー、病院のソーシャルワーカー、市役所、工務店……それぞれに連絡先が増えていき、「誰に何を相談すればいいか分からなくなった」と話していました。
リハスタジオプラスへの利用開始は、ケアマネージャーからの紹介がきっかけでした。脳梗塞・脳出血後のリハビリと退院後のデイサービスへのつなぎ方と同様、整形外科術後の方でも、退院直後から段階的に訓練を再開できる環境を整えています。
「歩行距離を延ばす」段階的プログラムの中身
リハスタジオプラスでは、ご利用者様の身体状況に合わせて、訓練内容を段階的に組み立てています。Tさんの場合、以下のような流れで進めました。
歩行距離を延ばす訓練 STEP 1
現状把握と目標設定(利用開始時)
まず、歩ける距離・歩幅・バランスの状態を確認し、「3か月後に施設内の廊下を往復できる」という具体的な目標を設定。ICカード管理の個別マシンで、Tさんの体力に合わせた負荷を自動設定し、毎回の記録として蓄積します。
⚠️ この段階での無理は禁物です。「なんとなく歩かせる」ではなく、データに基づいた負荷設定が、過負荷による転倒リスクを防ぎます。機能訓練型デイサービスが効果的な理由でも解説していますが、記録の積み重ねが継続のモチベーションにもなります。
歩行距離を延ばす訓練 STEP 2
バランス強化と筋力アップ(利用開始1〜2か月)
レッドコードを使った体幹トレーニングと、ヨガ要素を取り入れたストレッチで、足腰への負担を分散する「支える筋肉」を育てます。トランポリンを使った軽い振動刺激は、下肢の感覚を取り戻すのに効果的で、Tさんも「これが一番楽しい」と笑顔を見せてくれました。
⚠️ 機器が揃っているだけでは意味がありません。ご利用者様の表情や疲れ方を見ながら、その日の調子に合わせて内容を調整することが重要です。
歩行距離を延ばす訓練 STEP 3
実生活を意識した「距離」へのチャレンジ(2〜3か月以降)
施設内での歩行距離が安定してきたら、「玄関から駐車場まで」「トイレまで一人で」など、実際の自宅の動線を意識した目標に切り替えます。Tさんの場合、3か月後には施設内の廊下を一人で往復できるようになり、「以前よりも確実に足が上がっている」と娘さんも変化を実感しました。
⚠️ デイでの訓練と、自宅の環境がかみ合っていないと効果が半減します。段差や手すりの位置が訓練の成果を打ち消してしまうことがあります(この点は後述します)。
✓ ここまでのポイント
- 歩行距離を延ばすには「記録に基づく段階的な負荷設定」と「楽しく続けられる訓練内容」の両立が鍵
- 退院直後からでも、身体状況に合わせた訓練を開始できるデイサービス体制が重要
- デイでの成果を自宅で活かすには、住宅環境との一致が不可欠
「デイでの訓練は分かった、でも自宅の段差や手すりのことは誰に聞けばいいのか」——そこで止まっているご家族が多いのが現実です。ホープシードへのお問合せでは、デイの利用相談から住宅改修の内容・費用感まで、一度の連絡でまとめて確認できます。遠距離介護中で平日に動けない方からのご相談も受け付けています。
「平日の様子が分からない」を解消した、家族レポートという仕組み
Tさんの娘さんが最も変化を感じたのは、訓練の成果よりも先に、「父の平日が見えるようになったこと」でした。
リハスタジオプラスでは、デイサービスでの様子を写真と文章でご家族に共有する「家族レポート」を実施しています。「今日は廊下を〇〇メートル歩けました」「昼食を完食しました」「クロスワードに熱中していました」——そんな具体的な一言が、東京のスマートフォンに届く。それだけで、仕事中の「もしかして今日は何かあったのでは」という漠然とした不安が、ぐっと和らぎます。
娘さんは「週末に会いに行く前に、今週の父の状態が分かっているので、話しかけ方も変わった。顔を見るなり『今週マシン頑張ってたんだって?』って言えるようになった」とおっしゃっていました。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
Tさんも、週に数回の入浴サービスを楽しみにしてくれています。天然ミネラル岩塩入りの浴槽は、自宅のお風呂では味わえないゆったりとした温泉気分。「お風呂が楽しみだからデイに行く」——そのきっかけが、訓練の継続にもつながっています。親御さんがデイサービスを「行きたい場所」と感じられるかどうかは、遠距離介護をしているご家族にとって、実はとても大きなポイントです。
「平日の親御さんの様子が分からないまま週末を迎えるのは、ご家族にとって本当につらいことだと思います。私たちは、その『見えない時間』を少しでも埋めることが、家族みんなの安心につながると考えています」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
「歩ける自宅」をつくる——訓練と住宅改修を一体で考える
Tさんの事例で、もう一つ重要な転換点がありました。デイでの訓練が進むにつれて、「自宅の廊下に手すりがない」「浴室の段差が高くて一人で入れない」という住宅環境の問題が、実生活の壁として浮かび上がってきたのです。
ホープシードは、介護事業と建設・リフォーム事業を同一グループで運営しています。デイサービスのスタッフがTさんの歩き方・つかまり方・動線の癖を把握した上で、「この方には廊下の右側・腰の高さに手すりが必要」という具体的な情報を建設部門に共有することができます。これは、介護現場を持たない一般の工務店にはできないことです。
🏠 一般的な介護リフォームの場合
- ケアマネから工務店に依頼しても、実際の動線・体の使い方を現場スタッフが把握していないため、「とりあえず手すりを付ける」になりがち
- デイサービスと工務店が別会社なので、情報が分断される
- 遠距離介護の家族が立ち会えない場合、細かいニーズが伝わらないことがある
⭐ ホープシード(当社)の場合
- デイスタッフが把握したご利用者様の動線・身体情報を、そのまま建設部門のリフォーム提案に活かせる
- 介護保険の住宅改修費(1人20万円枠、自己負担1〜3割)の手続きサポートも一括対応
- ケアマネ・デイ・工務店・不動産まで、連絡先が1か所にまとまる
娘さんからは「これまでケアマネさん、市役所、病院、工務店とそれぞれ連絡を取っていて、誰がどこまで知っているのか分からなくなっていた。ホープシードさんに相談してから、ここに電話すれば全部つながると思えて、ずいぶん気持ちが楽になった」という言葉をいただきました。
転倒を防ぐために自宅でできる運動や環境整備についても、デイでの訓練と自宅の改修を合わせて考えることが、転倒予防の本質的なアプローチです。
まとめ——「歩けるようになる」と「安心できる」は、同時に手に入る
Tさんは現在、デイサービスへの通所を続けながら、自宅の廊下と浴室に手すりを設置し、以前よりも安心して歩ける環境が整いました。娘さんは週末の帰省を「確認のため」ではなく「一緒に過ごすため」と感じられるようになったと話しています。
「歩行距離を延ばす」という目標は、デイでの訓練だけでは完結しません。平日の様子が家族に届く仕組み、自宅の環境が訓練の成果を受け止められる状態、そして相談窓口が一本化されている安心感——この三つが揃ったとき、ご利用者様もご家族も、初めて「前に進んでいる」と感じられます。
加須市で21年にわたって介護・建設・不動産に向き合ってきたホープシードは、「介護現場を知る工務店」として、ご利用者様の動線に寄り添ったリフォーム提案と、デイサービスでの継続的な機能訓練を一体でご提供しています。
「親の歩行が心配」「退院後の自宅環境を整えたい」「遠距離介護の窓口をまとめたい」——そのような方は、まずお電話でご相談ください。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
Tさんの娘さんが「連絡先が1か所にまとまって気持ちが楽になった」と話してくれたように、相談窓口を一本化するだけで、遠距離介護の負担はかなり変わります。ケアマネへの紹介状がなくても、介護度が確定していなくても相談できます。まずは現状をそのままお話しください。