今年の夏も、加須市内は厳しい暑さが続きました。熱中症予防でこまめな水分補給を、と言われるなか、「お風呂に入ること」もまた、体の清潔を保ち血行を促すうえで欠かせない日課のひとつです。ところが、脳梗塞の後遺症などで歩行が難しくなった高齢者のいるご家庭では、この「お風呂」が大きな壁になっていることが少なくありません。
「夫が浴槽をまたげなくなって、もう半年近く自宅でゆっくりお風呂に入れていない」「私一人では支えきれず、怖くて毎回ヒヤヒヤしている」――そんな声を、私たちホープシードはこれまで何度も耳にしてきました。
この記事では、加須市でケアマネージャーさんからご相談を多くいただく「老老介護×入浴問題」に焦点を当て、リハ特化型デイサービスの軽度・重度それぞれの対応力と、住まいのバリアフリー改修を組み合わせた具体的な解決策をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- なぜ「老老介護」の入浴介助は限界を超えやすいのか、その構造的な理由
- リハスタジオ花咲(半日型)とリハスタジオプラス(1日型)の具体的な違いと使い分けの目安
- デイサービスの入浴介助と自宅バリアフリー改修を組み合わせる「二段構え」の考え方
- ケアマネが加須で「使い分けやすい」と感じる2施設体制の背景
こんな方におすすめ
- ✅ 脳梗塞・骨折などで歩行困難な夫・妻を在宅で介護している方
- ✅ 配偶者の入浴介助に体力的・精神的な限界を感じているご家族
- ✅ 加須市内でリハビリ機能の充実したデイを探しているケアマネージャー様
- ✅ 要支援から要介護まで、利用者の状態変化に対応できるデイを知りたい方
- ✅ 介護保険の住宅改修費(20万円枠)の使い方が分からないご家族

「また転びそうで怖い」― 老老介護の入浴が危険な理由
84歳の夫が脳梗塞の後遺症で歩行困難になった場合、介護をするのは多くのケースで同年代の配偶者(妻)です。元気なときから「私が面倒をみる」と決めてきた方ほど、限界に近づいても声を上げにくい。そこに、浴室という構造的なリスクが重なります。
一般的な戸建て住宅の浴室には、洗い場と浴槽の間に10〜15cm程度の段差があります。さらに、タイル床や浴槽の縁は濡れると滑りやすく、手をつける安定した手すりがなければ、介護する側もされる側も一瞬の油断が転倒につながります。配偶者が70代後半であれば、自身の足腰にも不安を抱えながら介助していることがほとんどです。
入浴介助がつらくなると、入浴頻度が週1回以下に落ちていきます。すると皮膚トラブルや血行悪化が起きやすくなり、本人の活気も失われがちです。「お風呂に入れていない」というのは単なる衛生問題ではなく、生活の質そのものの低下につながる深刻なサインです。
リハスタジオ花咲 vs. リハスタジオプラス ― 2施設の違いと選び方
ホープシードが運営するデイサービスは、加須市内に2拠点あります。それぞれ役割が明確に分かれており、ケアマネージャーさんが利用者の状態に応じて「使い分けやすい」とご評価いただいている体制です。
🏠 リハスタジオ花咲(半日型・リハビリ特化)
- 対象:要支援1〜要介護3の比較的軽度の方
- 特徴:レッドコード・ICカード管理の個別マシン訓練・トランポリンなどリハビリ機器が充実
- 時間:半日型なので、「まず外に出てみる」導入段階に向いている
- 生きがい活動「チャレンジクラス」(月2回の外出レクリエーション)を実施
- 入浴:施設での入浴サービスあり
⭐ リハスタジオプラス(1日型・リラクゼーション型)
- 対象:要支援1〜要介護5まで対応(重度の方にもしっかり寄り添う)
- 特徴:天然ミネラル岩塩入りの入浴設備で、温泉気分のゆったりした入浴介助を提供
- 手作り昼食で食欲低下しがちな方の食事をサポート
- 1日型のため、介護している家族のレスパイト(休息)時間を週3回確保できる
- 歩行困難・重介護の方にも対応できるスタッフ体制
脳梗塞後遺症で歩行困難な方(要介護3〜5)には、入浴介助の質と1日型のレスパイト機能を兼ね備えたリハスタジオプラスが適しています。一方で、まだ比較的状態が安定している方や「デイサービスに通うのが初めてで不安」という方には、リハスタジオ花咲の半日型から始め、状態の変化に応じてプラスへスムーズに移行できる仕組みになっています。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
花咲のチャレンジクラスのように、「楽しみがある」という動機は、デイへの通所を習慣化させる大きな力を持ちます。最初は渋っていた方が、外出レクを機に通所を楽しみにするようになったというケースは珍しくありません。
✓ ここまでのポイント
- 老老介護の浴室は段差・滑りやすさ・配偶者の体力限界という三重のリスクを抱えている
- 花咲(半日・軽度)→ プラス(1日・重度)という2施設の使い分けで、利用者の状態変化に柔軟に対応できる
- 「楽しみ」を軸にした外出レクが、デイ通所の継続率を高める
「施設での入浴」と「自宅の安全化」を二段構えで進めたい、でも何をどの順番で動けばいいのか分からないという状況が、この時点で整理できてきたかと思います。住宅改修費の事前申請とデイの利用開始を同時並行で進めるには、介護現場を知る窓口へのご相談が最短ルートです。お問合せフォームから、現在の状況を簡単にお伝えいただくだけで構いません。
「施設での入浴」+「自宅の安全化」― 二段構えで在宅生活を守る
入浴問題の解決策として、私たちがケアマネージャーさんにお伝えしているのが「二段構え」の考え方です。
入浴問題の解決 STEP 1
リハスタジオプラスで週3回以上の入浴介助を確保する
まず、デイサービスの日を週3回以上設定することで、自宅での入浴介助の頻度を大幅に減らします。プラスの岩塩入り浴槽では、ご利用者様が「温泉に入っているよう」とおっしゃるほどゆったりとした入浴を楽しんでいただけます。妻が介助しきれない分をデイが担うことで、双方の安全が確保されます。
⚠️ デイだけに頼り切ると、週末や施設の休業日(日曜日など)に自宅での入浴リスクが残ります。「施設でしか入れない」状態にならないよう、自宅環境の整備も並行して進めることが重要です。
入浴問題の解決 STEP 2
介護保険を使った自宅浴室のバリアフリー改修
自宅浴室の段差解消・手すり設置・滑り止め加工などは、介護保険の住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)を活用できます。ホープシードは建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)を持つ工務店でもあるため、ケアマネジャーとの意見書調整から申請書類の準備、施工まで一貫して対応できます。
⚠️ 住宅改修費の申請にはケアマネの意見書が必要です。申請前に工事を始めると保険が適用されないケースがあるため、必ず事前申請の手順を踏むことが必要です。介護現場を知らない工務店ではこの段取りを知らないことも多く、加須でケアマネと連携できる工事業者を選ぶ際の重要なポイントになります。
入浴問題の解決 STEP 3
デイと自宅改修が整った後に「週のリズム」を作る
デイへの通所曜日と、自宅での入浴が安全にできる日を組み合わせて「週の入浴スケジュール」を設計します。妻が無理なく介助できる日(週1〜2回)と、デイで入浴する日(週3回)が明確になると、生活全体に安定感が生まれます。
⚠️ 状態が変化したときに計画を見直せるよう、ケアマネージャーさんとの定期的なモニタリングを続けることが欠かせません。
ケアマネが「使い分けやすい」と感じる理由 ― 加須市での2施設体制の意味
加須市は高齢化率が31.5%と全国平均を上回る地域です。3.3人に1人が65歳以上という現実のなかで、ケアマネージャーさんが担当する利用者の介護度は軽度から重度まで幅広く、一つの施設では対応しきれないケースが生まれます。
私たちが花咲(半日・軽度対応)とプラス(1日・重度対応)の2施設を加須市内で運営しているのは、こうした現場のニーズに応えるためです。ケアマネが指名する加須のデイの特徴として「連携のしやすさ」がよく挙げられますが、具体的には「利用者の状態が変わったときに、別の施設を探さなくても同じ法人内で移行できる」という安心感が大きいようです。
「介護現場を21年経験してきたからこそ、住まいの問題と介護の問題は切り離せないと確信しています。デイの現場でご利用者様の動線を毎日見ているからこそ、どこに手すりをつければ安全なのか、どこの段差が転倒につながるのかが具体的に見えてくる。この視点を持った工務店は、加須市内でもなかなかいないと思っています。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
また、ケアマネが何度もホープシードを紹介する背景には、介護・建設・不動産を同一法人でカバーするワンストップ体制もあります。デイの利用開始から自宅改修の相談、さらに将来的な実家の処分まで、窓口を変えずに相談できることが、ご家族様の大きな安心につながっています。
まとめ ― 「施設の日」と「家の日」を組み合わせて、加須の自宅生活を続ける
脳梗塞後遺症で歩行困難になった夫を、妻一人で支えることには限界があります。しかしその限界は、「施設に任せる」か「家で頑張る」かの二択ではなく、両方をうまく組み合わせる設計で乗り越えることができます。
リハスタジオプラスでの週3回以上の入浴介助と、介護保険を活用した自宅浴室のバリアフリー改修を並行して進める「二段構え」。この仕組みが整えば、妻にも呼吸できる時間が生まれ、夫は住み慣れた自宅で過ごせる時間を最大限に確保できます。
「うちの親(夫・妻)はどちらの施設が合うの?」「住宅改修費の申請、何から始めればいい?」そんなご質問には、お電話でも気軽にお答えしています。加須市の地域密着型デイとして、ご利用者様もご家族様も「大丈夫ですよ」と言えるまで一緒に考えます。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00)
「週のどの曜日にデイに通い、どの日に自宅で入浴するか」というスケジュール設計まで、記事では書ききれませんでした。実際にご主人の介護度や自宅の間取りを踏まえたプランは、個別のご相談ではじめて具体化できます。花咲・プラスへの体験利用のご希望や、住宅改修費の相談もまとめてお問合せいただけます。