
「家にいたい」という言葉の重さを、私たちは忘れません
先日、加須市内にお住まいの70代の女性からこんなご相談をいただきました。「夫が脳梗塞で退院することになったのですが、自宅に戻れるか不安で……。本人はどうしても家に帰りたいと言っているんです」と。
ご主人の気持ちはよくわかります。長年暮らしてきた家、慣れ親しんだ空間。そこに「戻りたい」という気持ちは、単なるわがままではなく、その方の尊厳そのものです。でも同時に、奥様の不安も痛いほど理解できます。段差だらけの廊下、滑りやすいお風呂場、深夜の介助……「一人で本当に介護できるだろうか」という恐怖は、決して大げさではありません。
この記事では、そんなジレンマを抱えるご家族に向けて、「在宅生活を現実的に長く続けるための具体策」をデータと実例を交えながらお伝えします。ホープシードは介護・建設・不動産の三つの事業を一体で運営しているからこそ、単なるリフォーム会社でも、単なるデイサービスでもない視点でお話しできると思っています。
📋 この記事でわかること
- 在宅介護が「限界」を迎える主な原因とその数字
- 介護リフォームで転倒リスクを下げる具体的なポイント
- デイサービスと住宅改修を組み合わせた「二段構え」の在宅継続モデル
- 介護保険の住宅改修費20万円枠の賢い使い方
こんな方におすすめ
- ✅ 親に「家にいたい」と言われ、どう対応すべきか悩んでいる方
- ✅ 退院日が迫っているが自宅の環境整備が間に合っていない方
- ✅ 老老介護で配偶者の介助が限界に近づいている方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方がよくわからない方
- ✅ 加須市内・近隣で在宅介護を支えるサービスを探している方
在宅介護を断念する「本当の理由」― データが示す現実
厚生労働省「国民生活基礎調査(2022年)」によると、在宅での介護を断念して施設入所に切り替えた主な理由のトップは「家族の負担が大きくなった」で全体の約45%、次いで「本人の状態が悪化した」が約40%となっています。つまり、大半のケースは「住めなくなった家」ではなく「支えきれなくなった家族」が原因なのです。
加須市の高齢化率は31.5%で、全国平均(約29%)を上回っています。市内人口約112,000人のうち、3.3人に1人が65歳以上、7.3人に1人が75歳以上という状況。持ち家比率が高く、戸建て住宅中心のこの街では、「自分の家で最期まで」という願いを持つ方が非常に多くいらっしゃいます。
一方、1世帯あたりの人員は平均2.3人。老老世帯や独居高齢者が増加傾向にある加須市では、「家族が支える」という構造だけでは在宅継続が難しくなっているのも事実です。
では、どうすれば「家にいたい」を長く叶え続けられるのか。答えは「一点集中ではなく、複数の手を同時に打つこと」にあります。
転倒事故を防ぐ住宅改修 ― 介護保険20万円枠の正しい使い方
在宅介護を困難にする最大のリスクのひとつが「転倒事故」です。厚生労働省の調査では、要介護状態になった原因として「骨折・転倒」が全体の約13%(2022年)を占めており、特に75歳以上の方では浴室・廊下・トイレでの転倒が多く報告されています。
介護保険には「住宅改修費」として1人20万円(自己負担1〜3割)の支給枠があります。この枠を使って行える主な工事は以下のとおりです。
- 手すりの設置(廊下・玄関・浴室・トイレ・階段)
- 段差の解消(玄関上がり框・廊下の敷居・浴室の出入り口)
- 滑り止め床材への変更
- 引き戸・折れ戸への扉交換
- 洋式便器への取替え
「20万円では大したことができないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、優先順位を正しく整理すれば、転倒リスクを大幅に下げることが可能です。大切なのは「どこで何が危ないか」を介護の現場を知っている業者が判断すること。私たちホープシードはデイサービスを運営しているからこそ、ご利用者様の身体状況や動線を理解した上でリフォームの優先箇所をご提案できます。
介護リフォームの進め方 STEP 1
ケアマネジャーへの相談・意見書の取得
住宅改修費を申請するには、ケアマネジャーが作成する「理由書(意見書)」が必要です。まずは担当ケアマネジャーに「住宅改修を検討している」とお伝えください。
⚠️ ケアマネジャーへの報告なく施工してしまうと、介護保険が適用されない場合があります。必ず事前に確認しましょう。
介護リフォームの進め方 STEP 2
現地調査・改修箇所の優先順位決め
業者が自宅を訪問し、転倒リスクの高い箇所を確認します。ご本人の動線(起床→トイレ→洗面→食事→入浴)に沿って現実的な改修プランを作成します。
⚠️ 「とりあえず手すりを付けるだけ」では不十分な場合があります。浴室・トイレ・玄関の三点を同時に整備することで、生活全体のリスクが大きく下がります。
介護リフォームの進め方 STEP 3
市区町村への事前申請
施工前に加須市への事前申請が必要です。申請後に工事を始めないと補助金が受けられません。書類作成から申請代行まで、私たちがサポートします。
⚠️ 退院日が近い場合は特に時間がありません。「退院まで2〜3週間しかない」という状況でも、私たちはスピード対応でお受けしています。ご相談はお早めに。
介護リフォームの進め方 STEP 4
施工・完了検査・保険請求
施工完了後、写真付きの完了報告書を作成し、市への請求手続きを行います。全体の流れを一貫してサポートするため、「書類が多くて何をすればいいかわからない」という方でもご安心いただけます。
⚠️ 改修内容によっては20万円枠を複数回使える場合があります(要介護度が上がった場合など)。制度の詳細はお気軽にご相談ください。
✓ ここまでのポイント
- 在宅介護を断念する主な原因は「家族の負担増」であり、住宅環境の整備だけでなく介護負担の分散が不可欠
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)は優先順位を正しく設定することで効果が最大化する
- 申請には事前手続きが必要なため、退院が決まったら「すぐに」動き出すことが重要
「二段構え」の在宅継続モデル ― デイサービスと住宅改修の組み合わせ
リフォームだけで在宅継続が完結するケースは、実はそれほど多くありません。住宅の環境を整えても、介護する側(家族・配偶者)の体力が限界に達してしまえば、結局は施設への移行を余儀なくされます。
私たちが加須市内でご提案しているのは、「自宅のバリアフリー化」と「デイサービスによるレスパイト(介護者の休息)」を同時に進める二段構えのモデルです。
🏠 どちらか一方だけの場合
- 住宅改修のみ:転倒リスクは下がるが、家族の介護疲れは解消されない
- デイサービスのみ:家族が休める日はできるが、自宅の危険箇所はそのまま
⭐ ホープシードの場合(両方を組み合わせる)
- 週3回のデイサービス利用で家族が「呼吸できる時間」を確保しながら、同時並行で自宅の改修を進める
- 介護スタッフが把握しているご利用者様の身体状況を、建設担当にそのまま引き継いでリフォームに活かせる
- 「施設でのお風呂」と「自宅でのお風呂」の二つを安全に確保することで、入浴頻度が上がり、生活の質が向上する
「介護の現場を毎日見ているからこそ、どこに手すりをつければご本人が実際に使いやすいか、がわかります。図面だけを見て判断する建設業者とは、そこが根本的に違うと思っています」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
ホープシードのデイサービスは2拠点に分かれており、ご利用者様の状態に応じて使い分けていただけます。
- リハスタジオ花咲(半日型・リハビリ特化):要支援1〜要介護3の比較的軽度な方。「まだまだ動ける、もっと動きたい」という方にピッタリ。月2回の外出レク「チャレンジクラス」も好評です。
- リハスタジオプラス(1日型・リラクゼーション型):要支援1〜要介護5まで対応。天然ミネラル岩塩入りの入浴、手作り昼食、ICカード管理のマシン訓練など、一日を充実して過ごしていただける環境を整えています。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
「施設には行きたくない」と言われたら ― 拒否する親への対応
実際にご相談の中で最も多いのが、「親がデイサービスを嫌がる」というケースです。「老人扱いされたくない」「知らない人の中に入るのが怖い」「そんなところに行かなくても自分は大丈夫だ」……これは決して珍しいことではありません。
施設長の渡邊は、「最初は皆さん不安そうな顔でいらっしゃるんです。でも、一度体験してもらえると、帰りにはだいたい笑顔になっている」と話します。特に花咲のチャレンジクラス(月2回の外出レク)は、「楽しそうだな、行ってみようかな」と思っていただけるきっかけになっています。盆栽美術館、秩父34観音霊場、いちご狩り、神代植物公園(深大寺)など、「現役時代に行けなかった場所に、今だから行ける」という体験は、利用拒否の壁を超える力があります。
体験利用もお受けしていますので、「まず一回だけ試してみる」というところから始めることができます。「行ってみたら楽しかった」という声は、私たちが一番うれしいフィードバックです。
在宅生活を長く支えるために ― ホープシードが選ばれる理由
介護・建設・不動産の三つを一体で運営している事業者は、加須市内ではほとんど存在しません。これは単に「サービスが多い」ということではなく、それぞれの現場が連携しているからこそできる提案があるという意味です。
チェックポイント1:介護現場を知っているか
バリアフリーリフォームを依頼する際、担当者が実際の介護動線を理解しているかどうかで、工事の「使いやすさ」が大きく変わります。手すりの位置一つとっても、体の動かし方を知っているかどうかで最適な位置は異なります。
✅ ホープシード:デイサービスを自社で運営しているため、ご利用者様の実際の動作を熟知した上でリフォームプランを作成します。
チェックポイント2:退院後のスピード対応ができるか
退院日まで2〜3週間という短期間での対応は、多くの業者が「難しい」と言います。しかし在宅復帰を待っているご本人とご家族には、待つ時間がありません。
✅ ホープシード:ケアマネジャー・医療ソーシャルワーカーとの調整から保険申請・施工まで一貫して代行し、退院日に間に合うスケジュールで動きます。
チェックポイント3:介護が終わった後のことも相談できるか
親の介護が一段落した後、「空き家になった実家をどうしよう」という問題が浮上します。解体・売却・建替え……選択肢はいくつかありますが、慣れない業者を新たに探す気力はなかなか出てきません。
✅ ホープシード:宅地建物取引業免許(埼玉県知事(1)第23447号)を保有し、介護期間中からお付き合いのある関係をそのまま活かして、実家の建替え・売却仲介・解体まで一貫してご相談いただけます。
まとめ ― 「家にいたい」という気持ちに、具体策で応えたい
「自宅で暮らしたい」という気持ちを「難しい」の一言で片付けてしまうのは、あまりにもったいないと思っています。加須市の高齢化率31.5%という数字が示すように、この地域には同じ思いを持つご家族が本当にたくさんいらっしゃいます。
建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)と地域密着型通所介護事業者の二つを持ち、さらに不動産仲介まで対応できるホープシードだからこそ、「今の困りごと」だけでなく「これからの暮らし全体」を一緒に考えることができます。「まず話を聞いてほしい」という段階でのご相談も大歓迎です。
加須市内はもちろん、久喜市・羽生市・行田市など近隣エリアにお住まいの方からのご相談もお待ちしています。お電話またはWebフォームからお気軽にどうぞ。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7143(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
💻 Webからのお問い合わせ:お問合せ


コメント