ゴールデンウィークや年末年始に加須の実家へ帰省するたびに、「また少し老けたな」と感じる。電話では「大丈夫だよ」と言うけれど、台所の汚れ具合や冷蔵庫の中身を見ると、そう楽観もできない。そういう後ろめたさを胸に、東京行きの東武線に乗り込んだ経験がある方は少なくないと思います。
加須市は今、3.3人に1人が65歳以上という高齢化率の高い地域です。それでも親世代の多くは「自分の家にいたい」という気持ちが強く、子世代が「そろそろデイサービスも考えて」と話を持ち出すと、「そんなところには行かない」と頑なに断られてしまう――このすれ違いが、遠距離介護の最初の、そして最も大きな壁になっています。
この記事では、そのすれ違いをどう乗り越えるか、具体的なシチュエーション別に整理してお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 親が「施設は嫌」と言う本当の理由と、その気持ちへの寄り添い方
- 月1帰省でも親の様子を把握し続けるための具体的な仕組み
- 「楽しみ」を入口にしてデイサービスへつなぐ段階的な導入の流れ
- 介護×建設のワンストップ体制を活用した在宅生活の長期継続策
こんな方におすすめ
- ✅ 東京など遠方から加須の親に月1〜2回しか会いに行けない方
- ✅ 親に「デイサービスは嫌だ」と拒否されて困っている方
- ✅ 平日の親の様子が分からず、仕事中も不安を抱えている方
- ✅ 介護と仕事の両立が限界に近いと感じている50〜60代の方
- ✅ 親の在宅生活をできるだけ長く続けさせてあげたい方

「施設は嫌」の裏にある、親の本音
「介護施設なんて行きたくない」という言葉を額面どおりに受け取ってしまうと、話が前に進みません。この言葉の裏には、たいてい三つの気持ちが重なっています。
ひとつ目は「老人扱いされたくない」というプライドです。まだ自分でできることがある、という自負がある方ほど、デイサービスという言葉に傷ついてしまいます。ふたつ目は「知らない場所・知らない人への不安」。慣れ親しんだ自宅から離れること自体が、高齢の方には想像以上のストレスになります。そして三つ目が「目的がない」という感覚です。体を動かすだけ、時間を潰すだけ――そんなイメージが先行すると、「わざわざ行く意味がない」と感じてしまいます。
逆に言えば、この三つが解消されれば、気持ちは動きやすくなります。「老人扱い」ではなく、新しい体験の場として提示できるかどうか。それが、遠距離介護で親をデイサービスにつなぐ最初の鍵です。
シチュエーション1:「体操なんて恥ずかしい」と言う元気な70代後半の親
まだ足腰はそれなりに動く。近所への買い物も自分でできる。でも、ひとりで過ごす時間が長くなって、どこか張り合いを失っている――そういう親御さんに「デイサービス」という言葉を使うのは逆効果です。
こういう場合は、「チャレンジクラスに行ってみない?」という切り出し方が効きます。
リハスタジオ花咲(加須市内・地域密着型)が月2回開催している「チャレンジクラス」は、外出レクリエーションを中心にした生きがい活動です。大宮の盆栽美術館、秩父34観音霊場、いちご狩り農園、深大寺・神代植物公園、久喜市の菖蒲グリーンセンターなど、県外まで足を延ばすこともあります。現役時代に行けなかった場所、子育てに追われてできなかった体験――そういう「まだやっていないこと」に挑戦できる場として設計されています。
「体操しに行く」ではなく「一緒に出かける」という導入なら、親御さんのプライドを傷つけません。しかも10人規模のスタッフが同行するため、「ひとりで行かされる」という不安もなく、安心して参加できます。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
シチュエーション2:「半日だけなら…」と揺れている親を、無理なく定着させる
最初の一歩が踏み出せた後は、どう「定着」させるかが課題になります。ここで多くの家族が失敗するのは、最初から週3〜4回のフル通所を目標にしてしまうことです。
リハスタジオ花咲は半日型のリハビリ特化型デイサービスです。要支援1から要介護3の方が対象で、「まずは午前中だけ試してみる」という体験利用も受け入れています。短時間から始めることで、親御さんが「思ったより疲れなかった」「また行ってもいいかな」と感じるハードルを下げられます。
実際にご利用いただいた方からは、こんな声をいただいています。
「クロスワードから体操・マシン運動など短い時間ですが、大満足。足湯のほっこりした時間が嬉しい」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
ICカードで管理された個別マシン訓練は、一人ひとりの体力に合わせて負荷が自動設定されます。「自分のペースでできる」という安心感が、拒否感を持つ方の心の扉を開けるきっかけになります。そして、足湯という「ちょっとした贅沢」が、終わった後の満足感につながっているのだと思います。
遠距離介護をされている子世代の方にとっては、老老介護の配偶者に「呼吸できる時間」を作る仕組みとしても、半日型デイの定着は大きな意味を持ちます。
✓ ここまでのポイント
- 「施設は嫌」の裏には、プライド・不安・目的喪失という三つの気持ちが重なっている
- チャレンジクラス(外出レク)を入口にすると、「老人扱い」という抵抗感を回避しやすい
- 半日型・体験利用から始めることで、親御さんが「また行きたい」と思えるペースで定着できる
「体操しに行くなんて嫌だ」という親の言葉に詰まって、次の手が打てずにいる状況が続いているのではないでしょうか。チャレンジクラスへの体験参加や、半日型デイサービスの見学について、加須市内の地域事情をふまえた具体的な案内をお伝えできます。電話でもフォームでも、まず状況をお聞かせいただくところから始められます。
シチュエーション3:平日の様子が分からない。仕事中に何かあったら…という不安
遠距離介護で最も消耗するのは、実は「何もしていない時間」です。帰省していない平日、仕事の会議中、夜中の2時――親の様子が分からない時間が、じわじわと精神を削っていきます。
デイサービスに定期的に通い始めると、この「空白の不安」が大きく改善されます。通所日には施設のスタッフが様子を把握し、ご家族に共有できる体制があるからです。「今日は食欲があった」「歩行が少しふらついていた」といった日常の変化を、帰省しなくても知ることができます。
複数の事業者・機関に連絡を取り続けるのが負担になっている方にとっては、東京から加須に通って親の介護をする際に平日の不安を解消する5つの仕組みも参考になります。株式会社ホープシードは介護(デイサービス)・建設(バリアフリーリフォーム)・不動産をグループ内で一括対応できる体制を持っているため、「誰に連絡すればいいか分からない」という状況を整理するひとつの窓口になれます。
「遠距離介護は、帰省の回数より、帰省していない時間をどう設計するかが大事だと思っています。デイサービスでの様子を家族に届ける仕組みと、自宅の安全を整える工事――この二つが揃ってはじめて、離れていても安心できる環境になります。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
シチュエーション4:自宅の段差・手すりが心配。でも帰省中に全部は動けない
帰省のたびに気になる、玄関の段差。手すりのない廊下。滑りやすいお風呂。「次に転んだら」と思いながら、また東京に戻る――この繰り返しに疲れている方も多いはずです。
介護保険の住宅改修費には、1人あたり20万円の枠(自己負担1〜3割)が設けられています。手すりの設置、段差の解消、引き戸への変更、浴室・トイレ・玄関スロープなどに使える制度ですが、「ケアマネの意見書が必要」「申請が複雑」「業者を探す時間がない」という壁で、なかなか動けない家族がほとんどです。
株式会社ホープシードは、建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)を持ち、介護現場を運営しながら住宅改修を手がける工務店です。デイサービスを通じて利用者の身体状況や自宅の動線を把握した上でリフォーム提案ができるため、「現場を知らない業者が設計した改修」とは提案の質が異なります。ケアマネや医療ソーシャルワーカーとの調整から保険申請の代行まで、一貫して対応できる体制が整っています。
帰省のたびに気になっていた親の家のリフォームを加須で進める方法についても、具体的な手順をまとめた記事がありますので、あわせてご参照ください。
まとめ:月1帰省でも「守れる」環境は、つくれます
「月1回しか帰れない自分には、親を守ることはできない」と感じている方に、伝えたいことがあります。帰省の回数よりも、帰省していない時間に何が機能しているかのほうが、親の安全と生活の質を決めます。
チャレンジクラスで「楽しみ」を持ち、半日型のデイサービスで週に何日か外に出る習慣ができれば、親御さんの孤立感は大きく変わります。自宅の段差が解消され、手すりが適切な位置についていれば、転倒リスクも下がります。そして、デイサービスのスタッフが日常の変化を家族に届けてくれれば、離れていても「見守れている」感覚を取り戻せます。
「施設は嫌」と言っていた親御さんが、通い始めたら「あそこが楽しみ」と言い出した――そういう変化は、決して珍しくありません。最初の一歩は、小さくていいのです。
ご相談は、お電話でも受け付けています。業界経験21年のスタッフが、加須市内の地域事情をふまえて丁寧にお話をお聞きします。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
帰省のたびに「何かあったら」と思いながら東京に戻る、その繰り返しをどこかで断ち切りたいと感じているはずです。チャレンジクラスの参加手続き、住宅改修の介護保険申請、ケアマネとの調整窓口――どこから手をつければいいか、まとめてお聞きします。