春になると、加須市内の公園や遊歩道にはたくさんの花が咲きそろいます。毎日そこを散歩するのが日課だったのに、足元が不安定になってからはそれもできなくなってしまった――そんなお話を、デイサービスをご利用になる方から聞くたびに、私たちはいつも胸が痛くなります。
今回取り上げたいのは、そうした日常の「あたりまえ」を取り戻すために、ケアマネージャーと工事業者がどう連携できるか、という話です。特に、老老介護の限界に直面しながらも「夫をこの家で最期まで看取ってあげたい」と思っている奥様に向けて、実際のケースをもとに具体的な道筋をご説明します。
📋 この記事でわかること
- ケアマネと連携できる工事業者に依頼すると、申請手続きのどこが楽になるか
- 老老介護の奥様が「呼吸できる時間」を作りながら在宅看取りを実現するための具体的な設計
- 介護保険の住宅改修費20万円枠を使った工事の流れと注意点
- 加須市でリハスタジオプラスとホープシードが連携して行った実例
こんな方におすすめ
- ✅ 加須市内で老老介護を続けており、そろそろ限界を感じている奥様・ご家族の方
- ✅ 「施設には入れたくない、家でいたい」と本人が強く希望している家庭の方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方や申請の流れが分からない方
- ✅ ケアマネージャーから業者を紹介してもらえなくて困っている方
- ✅ 退院後の在宅復帰を前に、急ぎ手すりや段差解消を手配したい方

「夫をここで看取ってあげたい」――加須で実際にあったケース
加須市内にお住まいの70代後半のAさん(女性)は、脳梗塞後遺症で歩行が難しくなったご主人の介護を、ほぼ一人で続けていました。入浴介助が特につらく、週に一度入れればいいほうという状態。「転ばせたらどうしよう」という恐怖が常につきまとい、夜も熟睡できない日が続いていたといいます。
それでもAさんは、「施設に入れるつもりはない。この家で最期まで一緒にいたい」と、担当のケアマネージャーに伝えていました。ケアマネージャーが考えたのは、二つの手を同時に打つことでした。
一つ目は、ご主人に週3回、1日型デイサービス「リハスタジオプラス」を利用してもらうこと。これにより、Aさんが一人でいられる時間が週に3日確保され、体を休められるようになりました。二つ目は、自宅の浴室・トイレ・廊下への手すり設置と段差解消工事を、介護保険の住宅改修費を使って進めること。この二つが揃って初めて、「在宅での看取り」が現実の選択肢になったのです。
ここで鍵を握ったのが、ケアマネージャーと密に連携できる工事業者の存在でした。加須の介護対応リフォームでケアマネと連携できる業者を選ぶことが、なぜこれほど重要なのかは、実際に動いてみると痛感します。業者が「介護の現場を知らない」と、工事は終わっても使い勝手が全然違う、ということが起きてしまうからです。
ケアマネ連携のある工事業者に頼むと、何が変わるのか
介護保険の住宅改修費(20万円枠・自己負担1〜3割)を使うには、工事の前に「事前申請」が必要です。これがひと苦労で、ケアマネージャーの意見書・住宅改修が必要な理由書・工事費用の見積書・工事の図面や写真――これらを市町村の窓口に提出してから、工事をスタートできます。順番を間違えると給付が受けられなくなってしまいます。
Aさんのケースでは、担当ケアマネージャーから私たちに連絡が来たのは、ご主人の退院が3週間後に迫った時点でした。「とにかく急いでいる」という言葉が印象的でした。
住宅改修の流れ STEP 1
現地調査・ケアマネとの合同確認
まず私たちのスタッフがご自宅に伺い、ケアマネージャーと一緒に動線を確認します。「本人がトイレに行くとき、どこで躓くか」「入浴時に奥様がどこに立って介助するか」を実際に歩いて確かめます。介護現場を日々運営している私たちだからこそ、単なる「手すりの位置」ではなく、介助する人の動線まで含めた設計ができます。
⚠️ 現地調査なしで図面だけを見て提案する業者には注意が必要です。高さ1〜2cmのちょっとした段差でも、退院直後の方には大きな転倒リスクになります。
住宅改修の流れ STEP 2
事前申請書類の作成・提出代行
見積書・工事図面・写真などの書類をそろえ、ケアマネージャーの意見書と合わせて加須市への申請を代行します。Aさんのケースでは、連絡を受けてから4日以内に書類を市に提出し、退院当日までに施工を完了させることができました。
⚠️ 事前申請が完了する前に着工すると、保険給付の対象外になります。スケジュール管理は業者側がしっかり把握している必要があります。
住宅改修の流れ STEP 3
施工・完了報告・事後申請
工事完了後には「完了報告書」と写真を市に提出し、保険給付の手続きを進めます。この流れを一貫して担える業者でなければ、途中でバトンが渡って家族が書類を集め直す羽目になります。
⚠️ 完了写真の撮り忘れ・申請書類の不備は給付が遅れる原因になります。慣れていない業者に頼む場合はここで詰まりやすいです。
✓ ここまでのポイント
- 介護保険の住宅改修費は「事前申請→施工→事後申請」の順番が絶対。順番を違えると給付を受けられない。
- ケアマネージャーと連携できる業者なら、書類作成から申請代行・施工まで一括で動けるため、家族の負担が格段に減る。
- 介護現場を持つ業者は「介助する人の動線」まで考えた工事提案ができ、仕上がりの使い勝手が違う。
「事前申請→施工→事後申請」の順番を守りながら、退院日に間に合わせなければならない――その段取りを誰が仕切るかが、一番の課題として残っていると思います。ホープシードへのお問合せでは、ケアマネージャーとの連絡調整・申請書類の準備・施工スケジュールの確認を、まとめて相談していただくことができます。お手元に情報が少ない段階からでも対応しています。
デイサービスと自宅改修を「セット」で動かす理由
Aさんの例に戻りましょう。ご主人がリハスタジオプラスを利用し始めてから、Aさんは「あの子(夫)が出かけているあいだ、初めてゆっくりお昼ご飯を食べた」と話してくれました。それまでは、夫から目が離せなくて昼食を取る時間すら満足になかったというのです。
介護の世界では「レスパイト」という言葉が使われます。介護をする側が「一息つく時間」を意味します。週3回のデイ利用で奥様がレスパイトを得られると、残りの4日間を穏やかに夫に向き合えるようになります。「限界だった」という奥様が、「もう少しやれそう」に変わる瞬間がそこにあります。
同時に、自宅の環境が整っていないと、デイを利用していない時間帯の転倒リスクが残ったままです。手すりや段差解消工事は、「夫が自宅で過ごす時間をより安全に長くするための投資」でもあります。デイサービスと住宅改修、この二つを同時に動かすことで初めて、在宅看取りという選択肢が「絵に描いた餅」ではなくなります。
なお、加須の看取り対応デイと訪問看護との連携で在宅の最期を支える仕組みについても、別の記事で詳しく触れています。重度化が進んだ段階でどう外部の医療・介護と連携するか、参考にしてみてください。
「公園の季節の花を見に行く事ができ、日課だった散歩ができるのは嬉しい」
リハスタジオプラス ご利用者様
この言葉が、私たちにとって一番の答えです。デイサービスは「預けておく場所」ではありません。ご本人が「自分らしい時間」を取り戻す場所です。散歩が日課だった方が、デイでの外出プログラムを通してその喜びを再び感じてくれる。そのことが、在宅生活を続けるための大きなエネルギーになっています。
業者を選ぶときに確認しておきたいこと
加須市内で介護リフォームを検討される場合、工事業者の「ケアマネ連携力」を見極めるための確認事項をいくつかお伝えします。
チェックポイント①:事前申請の経験があるか
「介護保険の住宅改修をやったことがある」だけでは不十分です。「事前申請書類の作成から代行しているか」「ケアマネージャーと直接やり取りしているか」を確認してください。
✅ ホープシード:介護現場(リハスタジオ花咲・プラス)を自社で運営しているため、ケアマネージャーとの日常的なやり取りが施工部門とつながっています。事前申請から完了報告まで一括対応しています。
チェックポイント②:現地で介助動線を確認してから設計するか
「標準の手すり位置」を当てはめるだけでは、実際の使い勝手は改善しません。「誰が、どの方向に、どのタイミングで介助するか」を現場で確認してから設計しているかどうかが重要です。
✅ ホープシード:デイサービス運営を通じて蓄積した介護動線の知識を施工に活かし、介助する奥様の体への負担まで考えた位置・高さで提案しています。
チェックポイント③:退院日に間に合うスケジュール管理ができるか
退院日が先に決まってしまい、工事が間に合わないケースは珍しくありません。「急ぎ対応できる」と言葉で言うだけでなく、実際に短期間で申請・施工を完了させた経験があるかを聞いてみてください。
✅ ホープシード:退院3週間前の相談から申請・施工・退院後のデイ受け入れまでを一貫して動かした実績があります。ケアマネ・MSWとの連絡はグループ内で一元管理しています。
「相談先が多すぎる」を解消するワンストップ体制
Aさんのご家族(東京在住の娘さん)から、ご相談の初期によく言われた言葉があります。「ケアマネさん、市役所、病院のソーシャルワーカー、それに業者……誰に何を聞けばいいか分からなくなってきた」というものでした。
株式会社ホープシードは、代表の伊澤が建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)と宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を保有し、介護事業(リハスタジオ花咲・プラス)と建設・不動産事業を一体で運営しています。建設業での21年の経験と、介護現場での日常的なケアマネ連携が、そのまま住宅改修の提案力につながっています。
「私が最初にこの事業を始めたのは、少子高齢化の中で孤独死をなくしたいという思いからでした。介護だけ、建設だけ、不動産だけ――それぞれが別の窓口では、家族は何度も同じ説明をしなければならない。それが、家族をもっとも消耗させることだと気づいたんです。だから私たちは、全部をまとめて引き受ける体制を作りました」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
加須でケアマネが指名するデイサービスの特徴にも書いていますが、ケアマネージャーが繰り返し同じ事業者に紹介するのは、「連絡が取りやすい」「動きが速い」「報告が丁寧」という理由が大きい。工事業者も同じです。ケアマネが「あそこに頼めば大丈夫」と思える業者かどうかが、結果的にご利用者様のスピードある在宅復帰につながっています。
まとめ――「家にいたい」という願いを、仕組みで支える
老老介護で限界に近い奥様が「夫をここで看取ってあげたい」と思うとき、その願いを叶えるには気持ちだけでは足りません。週3回のデイ利用で奥様が息をつける時間を作ること、そして自宅の環境を整えて夫が安全に過ごせる時間を最大化すること――この二つが揃って初めて、在宅看取りは現実の選択肢になります。
そのどちらも、ケアマネージャーと密に連携できる工事業者に一括で相談できると、家族の手間は大幅に減ります。介護保険の申請手続きも、工事のスケジュール管理も、デイサービスへのつなぎも、同じ窓口で動く体制を私たちは整えています。
「まず話だけ聞いてほしい」という段階からでも、ぜひ声をかけてください。電話でのご相談は 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00、祝日 9:00〜18:00)までどうぞ。
「デイ利用と自宅改修を同時に動かしたいが、どこから手をつければいいか分からない」という状況にいる方へ。お問合せフォームから連絡していただければ、ケアマネ連携・介護保険申請・工事の段取りについて、今の状況に合わせた具体的な進め方をご案内します。