
「うちの実家、築50年で土間も縁側もあるんですが……バリアフリーって本当にできるんですか?」
先日、板倉町から足を運んでくださった50代のご長女からいただいたご相談です。お父様が脳梗塞を患い退院を控えているなか、実家の構造が心配で――。玄関の上がり框は30cm超、廊下は畳敷きに木の敷居が走り、浴室は在来工法のタイル張り。「こんな家でも工事できますか?」と不安そうにおっしゃっていました。
結論から言うと、できます。むしろ、こうした農家住宅こそ、改修のやりがいがあると私たちは感じています。ホープシード代表の伊澤です。建設業に携わって21年、介護現場も持ちながら工事をしてきたからこそ断言できます。構造的な難しさがあっても、利用者様の動線を知っている私たちには、必ず解があります。
この記事では、板倉町・加須市近郊の古い農家住宅を例に、バリアフリー改修の具体的なアイデアと費用の考え方、そして「工事だけ頼んで終わり」ではなく、介護→住まい→老後設計まで一つの窓口で相談できる体制がなぜ大切なのかをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 農家住宅特有の段差・構造的バリアと、それぞれの解消アイデア
- 介護保険住宅改修費20万円枠の正しい使い方と申請のポイント
- 「工事+デイサービス+不動産」を一つの窓口でまとめるメリット
- 退院まで時間がないご家族でも動きやすい相談フロー
こんな方におすすめ
- ✅ 板倉町・加須市近郊の農家住宅に住む親の退院準備を急いでいる方
- ✅ 介護保険の住宅改修費20万円枠の使い方がよくわからない方
- ✅ ケアマネ・業者・市役所への連絡が散乱して疲弊している50〜60代の方
- ✅ 工事後のデイサービス利用や、将来的な実家の売却・建替えまで一括で相談したい方
- ✅ 「在宅で暮らし続けたい」という親の希望を叶えてあげたい方
農家住宅のバリアとは何か ― 数字で見るリスク
板倉町や加須市周辺に多い農家住宅は、江戸・明治期の建築様式を色濃く残します。土間・縁側・畳廊下・在来浴室・勝手口の段差……これらは生活の知恵として生まれた設計ですが、身体機能が低下した高齢者にとっては毎日の「障害物コース」になります。
厚生労働省の調査(2022年)によれば、高齢者の転倒事故の約6割が自宅内で起きており、なかでも「段差・つまずき」が原因の上位を占めています。さらに同調査では、転倒による大腿骨骨折後に在宅復帰できる割合は決して高くなく、一度の転倒が「施設入所」の引き金になるケースも少なくないことが示されています。
農家住宅で特に注意が必要な数値はこちらです。
- 玄関の上がり框:平均20〜35cm(標準的バリアフリー基準は18cm以下)
- 和室間の敷居段差:1〜3cm(つまずきの多くはこの「小さな段差」)
- 在来浴室の洗い場段差:20〜25cm(転倒リスクが高い)
- 屋外・勝手口スロープ未整備率:農家住宅ではほぼ100%(当社施工事例からの実感)
数字を見ると、「危ない」という感覚が具体的になりますね。では、それぞれに何ができるのかを見ていきましょう。
農家住宅の段差を解消する ― 箇所別の改修アイデア
ホープシードは建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)を持ち、介護事業も同時に運営しています。そのため、「実際に浴室で転倒した方の動線」「麻痺がある方がどうやって敷居を越えているか」という現場感覚を持ったうえで設計できることが、他の工務店との大きな違いです。
玄関・上がり框 STEP 1
踏み台+縦手すりの設置
30cm超の上がり框には、中間踏み台(高さ約15cm)を造作し、縦手すりを壁に固定します。框を切り下げる大工事なしに、2〜3日の工期と比較的低コストで対応可能。介護保険の住宅改修費(20万円枠)が使える工事です。
⚠️ 踏み台の固定が甘いと、かえって転倒リスクが高まります。「置くだけ」タイプは緊急時の応急措置に留め、必ず壁固定か造作対応を選んでください。
廊下・和室の敷居 STEP 2
敷居の段差解消(薄型スロープ材)
1〜3cmの敷居段差には、木製の薄型スロープ材を敷居に合わせて造作します。引き戸化と同時に施工すると動線がより滑らかになり、車椅子・歩行器の通行もスムーズになります。
⚠️ 廊下幅が78cm未満の場合は車椅子の通行が困難なため、引き戸化と合わせて幅の確保を検討してください。事前の現地調査が不可欠です。
浴室 STEP 3
在来浴室のバリアフリー改修(段差解消+手すり+すのこ活用)
在来浴室の洗い場段差20〜25cmは、浴室床をかさ上げするか、すのこで高さ調整し、出入口に横手すりを設置します。全面リフォームが難しい場合でも、段差解消+L型手すり設置だけでリスクは大幅に下げられます。
⚠️ タイル下地が傷んでいる古い浴室は、見た目だけでは下地の状態が判断できません。施工前に防水層の状態を確認しないと、後から水漏れが起きるケースがあります。当社では必ず現状調査を行います。
屋外・勝手口 STEP 4
スロープ+手すりの設置
農家住宅の勝手口は基礎が高いケースが多く、外部からの段差が40〜50cmに達することもあります。デイサービスの送迎車からの乗降まで考えると、スロープ(勾配1/12以下)と手すりの設置が安全な生活動線を生みます。
⚠️ スロープの勾配がきつすぎると車椅子では自走困難です。1/12(水平12cmにつき高さ1cm)を目安に、スペースが確保できない場合は階段手すりと組み合わせた複合プランを検討します。
✓ ここまでのポイント
- 農家住宅の段差は「玄関・敷居・浴室・屋外」の4カ所が主要リスク。それぞれに手すり・スロープ・段差解消材で対処できる。
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)は複数箇所に分けて使うことができ、自己負担は1〜3割で済む。
- 古い浴室や屋外スロープは下地・勾配の専門的な確認が必要で、現地調査なしに見積もりを出す業者には要注意。
介護保険の住宅改修費20万円枠 ― 「申請が複雑」は本当か
「20万円枠があると聞いたけど、申請が面倒で……」とよく聞きます。確かに、ケアマネジャーの意見書、事前申請、工事後の領収書の提出と、慣れていない方には手間に感じます。ただ、正しい手順を知っている業者と組めば、ご家族の負担はほぼゼロにできます。
ホープシードでは、介護保険住宅改修費の申請に関するケアマネジャーとの連携・書類準備を一括でサポートしています。退院日まで2〜4週間という短期間でも、ケアマネ・MSW(医療ソーシャルワーカー)との調整から施工完了まで対応した実績があります。
「書類を一枚一枚どこに出せばいいか、退院前で頭が真っ白でした。ホープシードさんに連絡したら、ケアマネさんへの確認も含めて全部動いてくれて、退院日に手すりが付いていて本当に助かりました。」
70代ご利用者様のご長女(50代・加須市在住)
20万円枠の活用で特に押さえておきたいポイントは以下です。
チェックポイント①:要介護(支援)認定を受けていることの確認
住宅改修費は要支援1以上の認定が必要です。まだ認定を受けていない場合は、申請から認定まで通常1カ月程度かかります。退院が近い場合は早急に地域包括支援センターへ連絡を。
✅ ホープシード:認定前の段階からご相談いただければ、認定申請の流れとスケジュール感もあわせてご案内します。
チェックポイント②:「事前申請」が必須であることの確認
工事着工前に市区町村へ申請し、承認を受けてから着工する必要があります。工事後に申請しても保険適用されません。
✅ ホープシード:事前申請の書類作成をサポートし、ケアマネジャーとの意見書のやりとりも代行します。
チェックポイント③:対象工事の種類の確認
手すり設置・段差解消・滑り止め・引き戸化・洋式便器への取替えが主な対象です。改修費の上限20万円は「住んでいる家・一人につき」の生涯枠です(要介護状態が重くなった場合は再度申請可)。
✅ ホープシード:どの工事が保険適用になるかを現地調査の場で明示し、枠を最大限に活用できるプランを提案します。
「ケアマネに電話して、業者に電話して、市役所にも——」その連絡の嵐を終わらせたい
バリアフリー工事が完成したとき、本当の意味での「在宅生活の安心」が始まります。しかし、工事後の生活をどう支えるかという視点が抜けてしまうと、せっかく改修した家が使いこなせなくなることがあります。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
この声をお届けしてくれたご利用者様は、もともと「施設なんて行かない」とおっしゃっていました。ところが半日型のリハスタジオ花咲で、大宮盆栽美術館や秩父34観音巡り、いちご狩りといった外出レク「チャレンジクラス」に参加されるようになり、今では毎月の外出日を心待ちにしています。
ご家族からよく聞くのが、「デイサービスの事業者とリフォーム業者と市役所と、それぞれ別々に連絡するのがもう限界」という声です。仕事を抱えながら、平日の昼間に複数の機関へ電話を入れ続けるのは、精神的に本当に消耗します。
ホープシードが目指しているのは、まさにその「バラバラな連絡を一本化する窓口」です。
🏠 一般的な場合
- リフォーム業者・ケアマネ・デイサービス・市役所・不動産業者——それぞれ別々に連絡
- 情報が分断され、誰が全体像を把握しているのかわからない
- 親の状態が変わるたびに、1から業者を探し直す手間が生じる
⭐ ホープシードの場合
- 介護(リハスタジオ花咲・プラス)+建設リフォーム(バリアフリー工事)+不動産(宅地建物取引業免許保有)をグループ内で一括対応
- デイサービスのスタッフが利用者様の身体状況を把握したうえで、建設担当に動線の情報を共有して改修を設計できる
- 親の看取り後の実家(解体・建替え・売却)まで、同じ窓口で相談できる
「介護の現場を持っているからこそ、『この方は左手だけで手すりを掴む』『夜中にトイレに行く動線はここ』という情報が設計に活きます。工務店が図面だけで考える手すりと、現場を知っている私たちが考える手すりは、全然違うんです。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
親の介護が一段落したあとの「実家」のことも、同じ場所に相談できる安心感
加須市の高齢化率は31.5%(2025年時点)、板倉町を含む群馬県邑楽郡エリアも同様に高齢化が進んでいます。3.3人に1人が65歳以上というこの地域では、「親が亡くなった後の実家をどうするか」は、多くのご家族が近い将来に向き合う課題です。
解体費用の相場がわからない、売却に向けて何から動けばいいかわからない、兄弟間で話が進まない——介護中から関わってきた業者だからこそ、その家の歴史もご家族の状況も把握したうえで相談に乗ることができます。ホープシードは宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を保有しており、不動産の売却仲介や建替え相談も対応しています。
「介護が始まったとき」から「実家を次の世代にどう引き継ぐか」まで、ライフサイクル全体を同じ顔ぶれで相談できる。それが私たちの目指す姿です。
まとめ ― 「もう大丈夫ですよ」と言える存在でありたい
板倉町の古い農家住宅でも、バリアフリー工事は必ずできます。玄関の框・和室の敷居・在来浴室・屋外スロープ——一つひとつに解があり、介護保険の住宅改修費20万円枠を上手に使えば自己負担も抑えられます。
でも、工事の話だけで終わりにしたくないんです。工事が終わった後に「誰かに連絡しなきゃ」という不安が残るのでは、本当の意味で安心にはならないから。
ご家族の方に、「もう大丈夫ですよ」と言える存在でありたい。介護×建設×不動産を一つの窓口で担えるホープシードだからこそ、そう言える自信があります。
板倉町・加須市近郊でバリアフリー工事をご検討中の方、親の退院が近くて動けていない方、まずはお気軽にご連絡ください。現地調査・ご相談は無料で承っています。
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