先日、加須市内にお住まいの奥様からこんなご相談をいただきました。
「主人が要介護3になって、畳の部屋だと起き上がりがつらそうで。でも和室を洋室に変えるって、いくらかかるのかも分からないし、どこに頼めばいいのかも…」
電話口での声に、疲労と心配が滲んでいました。ご主人は80代前半。奥様ご自身も70代後半で、毎日の介助が体の限界に近づいている、と。「できれば最後まで家にいさせてあげたい」という言葉が、胸に残りました。
和室から洋室へのリフォームは、介護が必要になったご家族を自宅で支え続けるための、じつは大切な一手です。今回はその費用・工事の流れ・注意点を、私たちホープシードの実体験も交えながらお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 和室を洋室に変えるリフォームの費用相場と内訳
- 介護目的での工事で特に押さえたい注意点
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)との上手な組み合わせ方
- 在宅介護を長く続けるための、住まいと日中ケアの両立アプローチ
こんな方におすすめ
- ✅ 親・配偶者が和室での起き上がりや移動につらさを感じている方
- ✅ 老老介護でご自身の体も限界に近づいていると感じている奥様・旦那様
- ✅ 介護リフォームの費用や介護保険の使い方を知りたい方
- ✅ 「自宅で最後まで」という希望を現実的に叶えたいご家族
- ✅ 加須市・久喜市・羽生市など埼玉県北東部にお住まいで、地域密着の工務店を探している方

和室を洋室に変えるリフォーム、何がどう変わるのか
畳からフローリングへ、ふすまからドア(または引き戸)へ。言葉で書くと簡単そうですが、工事の中身は意外と多岐にわたります。主な工事項目を整理すると、次のようになります。
- 床:畳を撤去し、下地調整の上でフローリングまたはクッションフロアを貼る
- 壁・天井:砂壁・じゅらく壁をクロスに張り替える(または塗装仕上げ)
- 建具:ふすまをドアまたは引き戸に交換。介護目的なら引き戸が断然おすすめ
- 押し入れ:クローゼット化することで収納力と使いやすさが上がる
- 段差解消:廊下との段差がある場合は、スロープ処理または床レベルを合わせる工事が必要
費用の目安は、6畳の和室1室を標準的な洋室に変える場合で60万〜120万円前後が一般的な相場です。壁の状態・建具の数・床の下地の傷み具合によって大きく変わります。介護目的で段差解消・手すり設置・引き戸化を同時に行う場合は、加須の介護リフォーム費用の相場と内訳もあわせて参考にしてください。
また、廊下を含めた動線全体の見直しが必要な場合は、車椅子対応の廊下を広げるリフォーム工事の実例も参考になります。
介護目的の和洋変換で、特に気をつけたい3つの注意点
一般的な洋室リフォームと、介護を前提にした洋室リフォームは、似ているようで優先すべき点がまったく違います。
段差解消 STEP 1
廊下との段差をゼロにする
畳は厚みがあるぶん、撤去後にフローリングを貼ると廊下との間に段差が生まれることがあります。車椅子や歩行器を使う方が部屋を出入りする際、わずか1〜2センチの段差でも転倒の引き金になります。下地の厚みを調整して「フラット」にすることが必須です。
⚠️ 下地調整を省いてフローリングを貼るだけにすると、見た目は整っても段差が残ります。「段差解消まで含めた見積もりか」を必ず確認しましょう。
建具の選択 STEP 2
引き戸を選ぶ
開き戸は、手すりを持ちながら開閉するのが難しく、ドア前に立つスペースも必要です。引き戸なら体の正面に向きを変えることなく開閉でき、杖・歩行器・車椅子のどの状態でも使いやすい。介護目的のリフォームで「ドアか引き戸か」と迷ったときは、迷わず引き戸を選んでください。
⚠️ 既存の壁の構造によっては引き戸化が難しいケースもあります。筋交いや窓の位置を確認した上でプランニングすることが大切です。
床材の選択 STEP 3
滑りにくい素材を選ぶ
フローリングは見た目が良い一方、靴下のままだと意外に滑ります。コルクフロアやクッションフロア(介護用)は、柔らかさと滑り止め効果を両立できます。転倒した際の衝撃吸収という点でも、固いフローリングより安全です。浴室の床を滑りにくくするリフォームの素材選びと同様の考え方が、居室にも当てはまります。
⚠️ ペット用や一般向けのクッションフロアは介護用と素材が異なります。介護目的であることを業者に明示した上で素材を選んでもらいましょう。
✓ ここまでのポイント
- 6畳の和洋変換の費用目安は60〜120万円。介護目的の場合は段差・建具・床材の3点が特に重要
- 引き戸化・段差ゼロ・滑りにくい床材の組み合わせが、転倒リスクを下げる基本セット
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)は、手すり・段差解消・引き戸化などに使えるため、工事内容を整理して申請することで自己負担を減らせる
「段差解消か引き戸か、何から手をつければいいか分からない」という状態で、工事の優先順位を決めるのは難しいですよね。介護現場を持つ工務店として、ご主人の介護度や今の動線を聞いた上で、何をどの順番で行うべきか整理するお手伝いができます。まずはお問い合わせフォームから、現在の状況をざっくり教えていただければ大丈夫です。
介護保険の住宅改修費、20万円枠をどう使うか
「和室を洋室に変える工事全体」は介護保険の住宅改修費の対象にはなりませんが、同時に行う次の工事は対象になります。
- 手すりの取り付け
- 段差の解消(廊下との段差ゼロ化など)
- 床材の変更(滑りにくい素材への変更)
- 引き戸などへの建具変更
つまり、和洋変換のリフォームを行う際に「保険対象の工事」を組み合わせることで、20万円を上限(自己負担1〜3割)として給付を受けられます。たとえば自己負担1割の方なら、2万円の負担で20万円分の工事が可能になる計算です。
ただし、工事前にケアマネジャーを通じて申請手続きが必要です。「工事が終わってから申請しよう」では給付を受けられません。ホープシードでは、介護保険の申請書類の作成サポートも承っています。ケアマネジャーとの連絡調整も含め、ワンストップで対応できるのが私たちの強みです。
「介護リフォームは、現場を知っている業者でないと本当の提案ができないと思っています。動線のどこに手すりがあれば楽になるか、引き戸の高さをどう設定すれば車椅子のまま入れるか。それは図面だけ見ていても分からない。デイサービスの現場を持つ私たちだからこそ、利用者さんの実際の動きをイメージしながら提案できる。そこは絶対に妥協したくない部分です。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
「自宅で最後まで」という願いを、住まいとケアの両輪で支える
冒頭でご紹介した奥様のご相談に戻ります。
ご主人の和室を洋室に変えてベッドを入れ、手すりと引き戸を整えた。これで「環境」は整います。でも、奥様ご自身の体の限界はどうなるのか。
介護リフォームで住まいを整えることと、介護する側に「休む時間」を確保すること。この両方がなければ、在宅での看取りは長続きしません。どんなに動線が整っても、介護する人が倒れてしまっては元も子もない。
私たちが大切にしているのは、まさにこの「住まい」と「日中ケア」の両輪です。ホープシードが運営する1日型デイサービス「リハスタジオプラス」は、要支援1から要介護5まで対応しており、重度の方でも安心してご利用いただけます。奥様が週に2〜3回、ご主人をプラスへ預けて「呼吸できる時間」を持つ。その間にご自身の体を休め、通院し、あるいはただゆっくりお茶を飲む。その積み重ねが、在宅介護を何ヶ月・何年と続けるための底力になります。
「クロスワードや麻雀など頭を使ったゲームが盛り沢山。一人暮らしの私にとっては憩いの場」
リハスタジオプラス ご利用者様
ご利用者様からこんな声をいただいています。デイサービスというと「預けられる場所」という印象を持つ方もいますが、プラスに来られている方にとっては、頭と体を使い、仲間と過ごす「自分の時間」になっています。ご本人が「また行きたい」と思える場であることが、継続的な在宅生活の大きな支えになるのです。
「住まいを整えることと、ご本人が"外に出る楽しみ"を持てること。この二つが揃ったとき、在宅での暮らしは本当に長続きします。工事が終わってから『あとはよろしく』ではなく、ケアの部分まで一緒に考えられるのが私たちにしかできないことだと思っています。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
まとめ|和洋変換リフォームは「在宅で最後まで」への入口
和室を洋室に変えるリフォームは、単なる模様替えではありません。ベッドへの起き上がり、トイレへの移動、介助のしやすさ。すべてが変わります。費用は6畳で60〜120万円が目安で、同時に行う手すり・段差解消・引き戸化は介護保険の住宅改修費(20万円枠)が使えます。
大切なのは、工事だけで完結させないこと。住まいを整えながら、日中ケアの体制も同時に考える。加須市で21年にわたり介護と建設の両方を手がけてきたホープシードだからこそ、その両輪を一緒に設計できます。
「うちの場合はどうすればいいのか」「費用はどのくらいになるのか」、まずはお気軽に声をかけてください。電話でのご相談も歓迎しています。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00/祝日 9:00〜18:00)
「住まいを整えながら、デイサービスも一緒に考えたい」という、この記事を最後まで読んでくださった方にこそ、私たちのワンストップ相談が力になれると思っています。介護保険の申請手続き・工事の費用感・プラスの見学、まとめて一度に確認できるのがホープシードの強みです。お問い合わせフォームから「介護リフォームとデイサービスの両方を相談したい」とお書き添えください。