
結論:「誰が住むか」より先に考えるべきことがある
実家の建替えを相談されるとき、ご家族の中で一番最初に出てくる問いは決まって同じです。「子どもが住まないなら、わざわざ建て替える必要はないよね?」。
結論から言うと、「誰が住むか」は判断軸の一つに過ぎません。それ以外にも、実家の現状・介護の状況・相続の見通し・土地の将来価値など、複合的な要素を整理してはじめて「建替える/売る/このまま使う」という答えが出てきます。
私たちホープシードは、加須市で介護事業・建設業・不動産業を一体で運営しています。親御さんがデイサービスに通われているご家族から「親が亡くなったあと、実家をどうしようか」と相談を受けることが珍しくありません。その経験の中で、子世代の方が最初に立ち止まるべきポイントが見えてきました。今回はその「裏側の判断軸」を正直にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 「誰が住むか」以外に建替えの判断を左右する4つの軸
- 加須市特有の土地事情と建替えのリアルな費用感
- 介護中の親が存命のうちに動いておくべき理由
- 建替え・売却・そのままの三択をどう整理するか
こんな方におすすめ
- ✅ 加須市内の実家を相続したが、今後どうするか決めかねている方
- ✅ 親がデイサービスや介護施設に移った後の「空き家リスク」が気になる方
- ✅ 兄弟間で「売る・建て替える・使い続ける」の話し合いが進んでいない方
- ✅ 介護リフォームと建替えのどちらが合理的か迷っている方
- ✅ 建替え後に賃貸活用や売却も視野に入れたい方
判断軸①:建物の「寿命」と「改修コスト」を先に見る
加須市には戦後から高度経済成長期にかけて建てられた木造戸建てが多く残っています。築40年・50年の実家が珍しくないのは、この地域の住宅事情を象徴しています。
ここで私たちが必ず確認するのが、「建物の残存価値」と「これ以上かけるべき改修コスト」のバランスです。
たとえば、親御さんが要介護状態になって自宅での生活継続のために手すり設置・段差解消・浴室改修を行うとします。介護保険の住宅改修費は1人あたり最大20万円(自己負担1〜3割)が使えますが、それだけで収まらないケースもあります。仮に「あと5年しかもたない建物」に100万円単位のリフォームをかけるなら、建替えを先に検討した方がトータルコストを抑えられることがあります。
私たちは建設業者として現地を見に行くとき、「この家はあと何年もつか」という視点を必ず持ちます。お客様には言いにくいことかもしれませんが、「今の建物にお金をかけ続けるより、一度リセットした方が賢い」と判断できる場合は、はっきりお伝えするようにしています。
「建替えを勧めるのは、業者の利益のためだと思われることもあります。でも私の立場では、介護リフォームで何十万もかけた家が数年後に建替えになる現場を何度も見てきました。だからこそ、最初に建物の状態を正直に伝えることが一番のサービスだと思っています。」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
判断軸②:「売れる土地かどうか」を加須の地域性から読む
「子どもが住まないなら売ればいい」と考えるご家族も多いのですが、加須市の土地はエリアによって流通性に大きな差があります。
加須市は面積133.30km²と広大で、主要幹線道路(国道122号・125号・354号)沿いの利便性が高いエリアと、農地・田んぼに囲まれた住宅地では、売却のしやすさがまったく異なります。東武伊勢崎線・東武日光線の沿線とそれ以外でも差がある。これは地元で事業をしている私たちだからこそ肌感覚で知っていることです。
「更地にして売る」「古家付きのまま売る」「建て替えてから売る」では、かかるコストも手取りの金額も変わります。宅地建物取引業の免許を持つ私たちがこの相談に関わるのは、「不動産の出口」まで見据えたアドバイスをするためです。建設業者が「建てましょう」とだけ言うのとは意味が違います。
✓ ここまでのポイント
- 建替えの判断には、建物の残存寿命と改修コストの比較が不可欠
- 加須市内でも土地の売れやすさはエリアで大きく異なる。地域の実態を知る業者への相談が重要
- 「売る・建て替える・使い続ける」の判断は建設・不動産・介護の3軸を同時に見て初めてできる
判断軸③:「親が生きている間」に動くことの意味
実家の建替えや売却の話は、「親が亡くなってから」動き出すご家族がほとんどです。でも実は、親御さんが存命のうちに相談を始めた方が、選択肢が圧倒的に広くなります。
理由は大きく2つあります。
まず、相続が発生する前なら名義の問題がシンプルです。相続後に建替えを進めようとすると、兄弟間での名義変更・遺産分割協議が必要になり、全員の合意がとれないまま話が止まるケースが加須市でも少なくありません。「実家が空き家になって数年たつけど、弟と話し合いが進まなくて」という相談が実際に届いています。
次に、親御さんがデイサービスや施設に移った直後から「空き家」の管理コストが発生します。固定資産税・火災保険・草刈り・雨漏り対応……。誰かが動かないと静かにコストが積み上がっていきます。
私たちリハスタジオの利用者様のご家族から「親がデイに来るようになって少し余裕ができた。そのタイミングで実家の将来も考えておきたい」という声をいただくことがあります。介護と住まいの相談を同じ窓口でできる体制があるのは、こういうタイミングを逃さないためでもあります。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
このような言葉をいただけるのは、ご本人が安心して通える環境があるから。そして、ご家族が「親のこと以外の課題」に少し頭を向けられる余白が生まれているからだと思っています。
判断軸④:「建替える理由」は一世代先を想像することで生まれる
「自分たちは住まないかもしれないけれど、将来的に孫世代が使うかもしれない」「賃貸に出してもいい」「介護が必要になったとき自分たちが戻ってくるかもしれない」――こういった一世代先の視点が加わると、建替えの意味がガラリと変わります。
私たちが手がけた建替えの中には、築50年の古家を平屋に建て替えて小屋裏収納を活用した事例や、太陽光・蓄電池を組み合わせたL型平屋など、「売ることも貸すことも想定した設計」で進めたケースがあります。今の家族構成だけでなく「10年後・20年後に使う人」を想定した家づくりが、長期的なコストパフォーマンスを高めます。
加須市は高齢化率31.5%と全国平均を上回り、3.3人に1人が65歳以上という地域です。裏を返せば、バリアフリー対応の住宅に対するニーズは今後も高まり続けます。長期優良住宅・耐震等級3対応の設計図書に準じた施工を行う私たちにとって、「50年先まで使える家」を加須に建てることは、地域への投資でもあると考えています。
「建替え・売却・そのまま」三択の整理フロー
実家の将来を考える STEP 1
建物の現状確認(目視+専門家診断)
まず現地を見て、耐震性・雨漏り・シロアリ・設備の老朽化を確認します。「まだ使えそう」という感覚より、「あと何年もつか」という専門的な目線が必要です。
⚠️ 自己判断で「まだいける」と決めてリフォームを進めると、数年後に取り壊しが必要になり二重のコストが発生します。
実家の将来を考える STEP 2
相続・名義の状況を整理する
親が存命なら、今のうちに名義・相続人を確認しておきます。遺言書の有無や兄弟との合意形成を先に進めておくことが、後の手続きをスムーズにします。
⚠️ 相続発生後に遺産分割協議が難航すると、売却も建替えも止まったまま空き家が数年放置されるケースがあります。
実家の将来を考える STEP 3
土地の流通性・活用可能性を確認する
加須市内のどのエリアか、道路付け・接道・用途地域を確認し、売却・賃貸・建替えのそれぞれの実現可能性を比較します。
⚠️ 加須市は広域なため、同じ市内でも土地の価値や需要に大きな差があります。ネットの相場だけで判断せず、地元の実態を知る業者に相談することが重要です。
実家の将来を考える STEP 4
家族全員で「出口イメージ」を合わせる
建替える場合の活用方法(居住・賃貸・いずれ売却)、売る場合の時期・金額の目安、「そのまま管理する場合」の年間コストを可視化して、兄弟間で共有します。
⚠️ 「とりあえず現状維持」は最も費用がかかる選択になりうることを知っておいてください。
まとめ:加須で実家の将来を考えるなら、介護と住まいをセットで相談できる場所へ
「子どもが住まないなら建て替えは意味がない」という思い込みは、多くの場合、もったいない判断を生んでいます。建物の寿命・土地の将来性・相続のタイミング・一世代先の活用――この4つを整理してはじめて、本当に合理的な答えが出ます。
株式会社ホープシードは、親御さんのデイサービス(リハスタジオ花咲・プラス)から、実家の建替え・リフォーム・売却まで、加須市のご家族の住まいとくらしを一貫してサポートしています。「どこに相談すればいいか分からない」という方こそ、まず私たちにお声がけください。
建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)・宅地建物取引業許可(埼玉県知事(1)第23447号)を持ち、介護現場のリアルを知る業者として、「売るべきか建て替えるべきか」という問いに正直にお答えします。
お電話・メールどちらでもお気軽にどうぞ。実家の現状確認から一緒に考えます。
📞 0480-53-7143(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
📩 お問合せ(24時間受付)