結論からお伝えすると、大腿骨骨折で退院した後に「再骨折」を引き起こす最大の要因は、自宅環境の問題です。リハビリが順調でも、自宅の段差・浴室・トイレ・廊下が退院前と同じままでは、転倒のリスクはほとんど変わりません。退院後2〜3か月は特に再骨折しやすい時期とも言われており、「退院できてよかった」と一安心している間に次の転倒が起きてしまうケースを、私たちはこれまで何度も目の当たりにしてきました。
📋 この記事でわかること
- 大腿骨骨折後に再骨折が起きやすい「自宅の危険ポイント」
- 退院までの限られた時間でできる住宅改修の進め方と優先順位
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)の使い方とスピード申請の流れ
- 退院後のリハビリをデイサービスで継続するメリット
こんな方におすすめ
- ✅ 親が大腿骨骨折で入院中で、退院後の自宅生活が不安な方
- ✅ 退院日まで2〜4週間しかなく、改修を急ぎたい方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方がよくわからない方
- ✅ 退院後のリハビリをどこで続ければいいか迷っている方
- ✅ 加須市・久喜市・羽生市など埼玉県北東部エリアにお住まいの方

「退院できた」その安堵が、次の転倒を招く
以前、加須市内にお住まいの70代女性のご家族からご相談をいただきました。お母様が自宅の廊下で転倒し、大腿骨を骨折。手術・入院を経て、ようやく退院の目処が立ったとのことでした。「先生からは『歩けるようになりましたよ』と言われたんですが、本当に一人でトイレに行けるのか心配で…」と、50代の息子さんは不安を隠せない様子でした。
実際にご自宅を拝見すると、廊下に段差、浴室は洋式トイレへの動線が遠く、浴槽への出入りに手すりが一本もない状態。「これで退院してきたら、また転ぶかもしれない」というご家族の直感は、残念ながら正しかったと言わざるを得ませんでした。
大腿骨骨折の患者さんは、退院後1年以内に約20〜30%の割合で再骨折または転倒を経験するとも言われています。病院でのリハビリは素晴らしいものですが、「自宅という生活空間」に戻ったときに何が待ち受けているか——そこまでケアできる体制が、退院支援においては欠かせないのです。
再骨折を招く「自宅の5大危険ポイント」
私たちは介護デイサービスの運営と建設・リフォーム事業を一体で行っているため、ご利用者様の自宅を実際に訪問する機会が多くあります。その経験から、退院直後の方が転倒しやすい場所には共通のパターンがあることがわかっています。
危険ポイント① 玄関の段差と手すりの不在
玄関の上がり框(かまち)は多くの戸建てで15〜20cmの段差があります。退院後は下肢の筋力が落ちているため、この段差が思いのほか大きな壁になります。特に「降りるとき」に体重移動のバランスを崩しやすく、転倒事故が多発します。縦手すりが一本あるだけで、安全性は大きく変わります。
危険ポイント② トイレの立ち座り
座って立ち上がる動作は、大腿骨・股関節に大きな負荷をかけます。洋式便器でも手すりがなければ、前傾姿勢で立ち上がるときに転倒リスクが生じます。L字型の手すりを設置するだけで、自立した立ち座りができるようになった方を何人も見てきました。
危険ポイント③ 浴室の出入り・浴槽またぎ
浴槽のまたぎ高さは平均40〜50cm。片足で体重を支えながらまたぐこの動作は、骨折後の方にとって最も危険な動作のひとつです。シャワーチェア・浴槽内手すり・出入り口の縦手すりを組み合わせることで、転倒リスクを大幅に下げることができます。
危険ポイント④ 廊下・居室の段差と暗さ
畳とフローリングの境目、廊下のカーペットの端、部屋と部屋の敷居——こうした小さな段差が夜間トイレへの移動時に命取りになります。夜間照明の整備と合わせて、段差の解消やつまずき防止のテープ処理を行うことが重要です。
危険ポイント⑤ 廊下の幅と動線の複雑さ
退院後しばらくは歩行器や杖を使う方も多いです。廊下が狭く、曲がり角が多い間取りでは、福祉用具が壁や家具に引っかかって転倒することがあります。引き戸への変更や不要な家具の撤去だけでも、動線は大きく改善できます。
✓ ここまでのポイント
- 退院後の再骨折リスクは「自宅の環境」に直結している。リハビリの成果を自宅で活かすには、住まいの改修が不可欠。
- 危険なのは浴室・トイレ・玄関・廊下の4エリア。特に「またぐ・立つ・降りる」動作の場所に優先して手を打つ。
- 小さな段差や手すりの有無が、転倒事故の有無を決める。大がかりなリフォームでなくても命に関わる。
退院まで3週間 ― ある家族の改修実例
冒頭でご紹介した息子さんのケースに戻りましょう。私たちがお手伝いしたのは、退院日まで残り約3週間というタイミングでした。
改修の流れ STEP 1
ケアマネジャーへの連絡・意見書の依頼
介護保険の住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)を使うためには、ケアマネジャーによる「住宅改修が必要な理由書」が必須です。まずケアマネジャーと施工業者が連携して、改修箇所と理由を文書化します。
⚠️ ケアマネジャーへの連絡が遅れると、意見書作成→市区町村への申請→許可→着工という流れが退院日に間に合わなくなります。退院日が決まったら即日連絡することが鉄則です。
改修の流れ STEP 2
現地確認と改修計画の策定
私たちのような「介護現場を持つ工務店」は、お客様の身体状況や歩行能力を踏まえた上で改修箇所に優先順位をつけることができます。「まず玄関とトイレの手すりを退院前に完成させ、浴室改修は退院後1か月で施工する」という段階設計が可能です。
⚠️ 建設業者が介護の知識を持っていない場合、「見た目重視の手すり設置」になりがちです。利用者の動線や握り方を考慮した高さ・形状の選定は、介護経験のある業者でないと難しい部分です。
改修の流れ STEP 3
市区町村への申請と着工・完成
加須市の場合、住宅改修費の事前申請を行い、承認後に着工します。小規模な手すり設置・段差解消であれば、申請から施工完了まで10〜14日程度で対応可能なケースがほとんどです。退院日に合わせた完成スケジュールを逆算して組むことが重要です。
⚠️ 「工事してから申請すれば早い」と考える方もいますが、事前申請が原則のため、順番を誤ると保険が適用されません。必ず申請→承認→着工の順で進めてください。
改修の流れ STEP 4
退院後のデイサービス利用で在宅リハビリを継続
自宅の環境を整えた上で、退院後は週2〜3回のデイサービスでリハビリを継続することが再骨折防止に効果的です。病院での訓練と異なり、日常生活に近い環境でのリハビリは定着率が高く、筋力低下の予防にも繋がります。
⚠️ 自宅でじっとしていると筋力が急速に落ちます。退院後は「安静にしていれば回復する」のではなく、「動き続けることで回復を維持する」という考え方が重要です。
「退院日に合わせた施工は、時間との勝負です。でも、ケアマネさんや病院のソーシャルワーカーさんと一緒に動ける体制があれば、3週間でも十分に間に合います。私たちが介護と建設の両方を持っているのは、こういう場面で本当に力になりたいから。」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
介護保険の住宅改修費20万円枠 ― 何に使えて、何が使えないか
「保険が使えると聞いたけど、どこまでカバーされるのか分からなくて…」というご家族の声はとても多いです。ざっくりと整理すると、以下のものが対象になります。
- 手すりの取り付け(廊下・玄関・浴室・トイレ・階段)
- 段差の解消(玄関・各部屋の敷居・スロープ設置)
- 床材の変更(滑りにくい素材への変更)
- 扉の引き戸化(開き戸を引き戸に変更)
- 和式から洋式へのトイレ改修
上限は1人あたり20万円(自己負担1〜3割)で、一度使い切っても、要介護度が3段階以上上がった場合や転居した場合は再度利用できます。この20万円枠を「どこに集中して使うか」を、私たちはご家族と一緒に考えるお手伝いをしています。
加須市の場合、申請窓口は加須市役所の介護保険担当課になります。ケアマネジャーが在籍していない場合は、まず地域包括支援センターへのご相談をお勧めします。
「クロスワードから体操・マシン運動など短い時間ですが、大満足。足湯のほっこりした時間が嬉しい」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
大腿骨骨折後にご利用を始めた方が、機能訓練を継続することで「こんなに動けるようになるとは思わなかった」と笑顔を見せてくださる——そういう瞬間が、私たちの何よりの励みになっています。
ホープシードが選ばれる理由 ― 「介護を知る工務店」だから
加須市内で、介護デイサービスと建設・リフォームと不動産仲介を一社で担っている事業者は、私たちの知る限りほとんど存在しません。これは単なる「多角化」ではなく、「退院後の在宅生活を本当に支えるにはこの3つが欠かせない」という代表・伊澤の問題意識から生まれた体制です。
🏠 一般的な工務店・リフォーム会社の場合
- 介護の現場を知らないため、手すりの高さや動線の設計が利用者の実態と合わないことがある
- ケアマネジャーとの連携に不慣れで、申請手続きを家族が一人で対応しなければならない
- 退院後のリハビリ先は家族が別途探す必要がある
⭐ 株式会社ホープシードの場合
- 介護デイサービスを運営しているため、利用者の身体機能・動線を理解した改修提案が可能
- ケアマネジャー・MSW(医療ソーシャルワーカー)との連携実績があり、意見書取得〜申請〜施工を一貫サポート
- 退院後はそのままリハスタジオ花咲またはリハスタジオプラスへの利用につなぎ、在宅リハビリを継続できる
- 建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)・宅建業免許を保有した信頼性ある法人対応
まとめ ― 退院前に動き出すことが、再骨折を防ぐ一番の近道
大腿骨骨折の退院後に最も危険な期間は、退院直後から3か月以内です。その間に「自宅の環境を整える」「デイサービスで動き続ける」という二つの柱を立てることができれば、再骨折のリスクは大きく下げられます。
退院日まで時間がない、申請の手順が分からない、ケアマネジャーがまだ決まっていない——そんな状況でも、私たちはお電話一本でご相談から動き出すことができます。加須市を中心に、久喜市・羽生市・行田市など埼玉県北東部のご家族からのご連絡もお待ちしております。
「この街で、いつまでも心地良い暮らしを」——その願いを、介護と建設と不動産のチームで一緒に支えさせてください。
まずはお気軽にご相談ください。電話でもWebでも、どちらからでも構いません。
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