C1介護の基礎知識

25. 要介護3からでも遅くない|機能回復を目指す訓練プログラムとは

残暑がまだ色濃く残る8月の終わり、加須市内でも稲穂が頭を垂れ始め、秋の足音がすぐそこまで来ているのを感じます。季節の変わり目は体に堪えますが、同時に「また新しいことを始めてみようか」という気持ちが湧いてくる時期でもあります。

今日は、「要介護3という診断が出たけれど、本当にこのまま動けなくなっていくしかないのか」と心配しているご家族に向けて、正直にお伝えしたいことがあります。結論からいえば――要介護3からでも、体は変わります。そして、その変化は「介護される側が楽しんでいるとき」に加速することが、現場でご利用者様と向き合う中でよくわかってきました。

📋 この記事でわかること

  1. 要介護3の段階で機能訓練に取り組む意味と、回復の可能性
  2. 「デイサービスに行きたくない」と言うご本人の気持ちの背景と、向き合い方
  3. リハスタジオ花咲・プラスの具体的な訓練プログラムと「チャレンジクラス」の中身
  4. 半日型から始める「気軽な導入」の進め方

こんな方におすすめ

  • ✅ 親が要介護3になり、このまま進行するしかないのか不安な方
  • ✅ 「デイサービスには行かない」と親に拒否されて困っているご家族
  • ✅ 仕事と介護の両立で疲れ果て、どこに相談すればいいか迷っている方
  • ✅ 加須市内でリハビリに特化したデイサービスを探している方
  • ✅ 要介護3のご本人に「楽しみ」を取り戻してほしいと思っているご家族
25. 要介護3からでも遅くない|機能回復を目指す訓練プログラムとは | 株式会社ホープシード

「介護施設に行きたくない」——その言葉の裏にあるもの

「絶対に行かない」「老人扱いしないでほしい」——デイサービスへの利用を勧めると、こういった言葉が返ってきて、どう説得すればいいかわからなくなっているご家族は、加須市内でもたくさんいらっしゃいます。でも、その言葉を「わがまま」と受け取るのは、少し待ってほしいのです。

ご本人の気持ちを分解すると、大きく3つのことが隠れています。

  • 「老人扱いされる場所」というイメージ——テレビや昔の記憶で「老人ホーム」と混同してしまっている
  • 目的の喪失感——「自分が何かをしにいく場所」という感覚が持てない
  • 知らない場所・知らない人への不安——車いす生活になってからというもの、慣れた自宅を離れること自体が怖い

要介護3の段階では、ADL(日常生活動作)が低下し、移動にも介助が必要になっている方が多くなります。そういったご本人にとって、「デイサービスに連れていかれる」という感覚は、自分の生活をコントロールする力を奪われる感覚と重なりやすい。だから拒否するのは、ある意味で当然の反応なのです。

ここを無視して「行かなければダメ」と押し通しても、関係がこじれるだけ。ではどうすればいいか。それが、「楽しみを先に見せる」アプローチです。

要介護3でも機能回復は起きる——現場で見てきた変化

株式会社ホープシードが運営するリハスタジオ花咲・リハスタジオプラスでは、業界経験21年の代表・伊澤幸子のもと、要支援1から要介護5までの幅広い方の機能訓練に向き合ってきました。

要介護3という数字を見ると、「もうリハビリしても無駄では」と感じる方もいます。でも、現場はそう単純ではありません。体は使えば応えます。特に、ご本人が「やってみよう」という気持ちになったときの変化は目に見えて違います。

「要介護3だからここが終点、と決めてしまわないでほしいんです。正直、最初は『この方にここまで変化が出るとは』と思うことが今でもあります。体は、動かし続ける限り、必ず何かを返してくれる。それを現場で見続けてきたから、私はこの仕事を続けています。」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

リハスタジオ花咲では、ICカード管理の個別マシン訓練を導入しています。ご利用者様ひとりひとりのカードをかざすだけで、その方に合わせた負荷が自動設定される仕組みです。「自分専用のプログラム」という感覚が、「続けよう」というモチベーションにつながっています。また、レッドコードやヨガ要素を取り入れたストレッチ、トランポリンを使った楽しい機能訓練も組み合わせています。「訓練」という堅さを感じさせない時間のつくり方を、スタッフ全員で意識しています。

実際に花咲をご利用いただいている方から、こんな声をいただきました。

「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」

リハスタジオ花咲 ご利用者様

「元気になった」という実感は、本人の意欲をさらに引き出します。その好循環こそが、要介護3からでも変化が生まれる理由のひとつです。なお、要支援と要介護の違い・デイサービスが使える条件については別の記事で詳しく解説していますので、介護度の意味から整理したい方は参考にしてみてください。

✓ ここまでのポイント

  • 「デイサービスに行きたくない」は、老人扱いへの抵抗・目的喪失・不安の3つが重なったサインであることが多い
  • 要介護3でも、体は動かし続けることで変化する。ICカード管理の個別マシン訓練など、本人に合わせたプログラムが鍵
  • 「元気になった」という実感がモチベーションの好循環を生む

「行きたくない」という言葉の裏にある気持ちは整理できても、「では実際にどう動き出せばいいか」がまだ見えていない方も多いと思います。体験利用の受け入れ状況や、ご本人の状態に合わせた導入の進め方について、個別にお伝えできることがあります。電話でもテキストでも、まず状況をひとこと聞かせてください。

体験利用・導入の進め方をホープシードに相談する

「楽しみ」がリハビリを動かす——チャレンジクラスという仕掛け

機能訓練の効果を最大化するうえで、ホープシードが特に大切にしているのが「チャレンジクラス」です。月2回、スタッフと一緒に外出するレクリエーションプログラムで、これが「デイサービスに行ってみようかな」という気持ちのきっかけになることが多くあります。

加須市周辺のおなじみのスポットが、行き先に並びます。大宮の盆栽美術館、秩父34観音霊場、菖蒲グリーンセンター(久喜市)、いちご狩り農園、春のミモザまつり、深大寺(神代植物公園)……。「あの場所にまた行けるとは思っていなかった」「家族と行けなくなった場所にスタッフと行けた」という声が、利用継続の大きな理由になっています。

「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」

リハスタジオ花咲 ご利用者様

ポイントは、このチャレンジクラスが「ご褒美」ではなく、日常の機能訓練と地続きになっていることです。「次の外出のために、もう少し足腰を鍛えておこう」という気持ちが自然に生まれる。ゴールが見えるリハビリは、続きやすいのです。

加須市は持ち家率が高く、長年暮らし慣れた自宅を離れることへの抵抗が強い地域です。それだけに「今の自宅での暮らしを守りながら、外にも出られる」という体験は、ご利用者様にとって大きな意味を持ちます。

「デイサービスに来てもらうことが目的ではなくて、その方が『今日もいい一日だった』と思えることが目的です。外出の楽しみ、仲間との会話、体が動く喜び——その全部が揃って初めて、本当の意味での在宅生活の継続につながると思っています。」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

半日型から始める——拒否する親への「最初の一歩」の設計

「まず体験だけ」という切り口が、拒否しているご本人の心を動かすことがあります。リハスタジオ花咲は半日型(リハ特化型)のデイサービスです。1日中施設にいるのではなく、午前か午後だけ来て帰ってくる。「ちょっと行ってみるだけ」という感覚で始められる構造になっています。

重度になってからの1日型も大切ですが、要介護3の段階では「まず慣れる」ことが先です。体験利用の受け入れも行っていますので、「一度だけ試してみる」というアプローチをご家族から提案してみてください。

導入の流れ STEP 1

まず体験利用で「場所の不安」を取り除く

初回は見学・体験から。スタッフがマンツーマンで声をかけ、ご本人が「ここなら大丈夫そう」と感じられる時間をつくります。施設長の渡邊隆浩をはじめ、スタッフ全員が「アットホームな日々」を意識して関わります。大規模チェーン型のような「マニュアル対応」ではなく、その方の名前を覚え、その方の好みを知ることから始まります。

⚠️ この段階でご本人を急かすと拒否が強くなります。「楽しそうだな」という印象を持ち帰ってもらうことだけを目標にしてください。

導入の流れ STEP 2

週1回・半日から訓練を習慣化する

ICカード管理の個別マシン訓練で、最初から「自分専用のプログラム」として関わります。回数を重ねるごとに負荷や種目を調整し、「できることが増えた」という実感を積み上げます。加須市での半日型と1日型の選び方も参考に、状態に合わせた利用スタイルを探っていきましょう。

⚠️ 最初の数回は体が慣れず、疲労感が強く出ることがあります。「疲れた」という感想が出ても、すぐに回数を増やさず、まず半日の定着を優先してください。

導入の流れ STEP 3

チャレンジクラスで「楽しみ」を軸にする

機能訓練に慣れてきたタイミングで、月2回の外出レクリエーション「チャレンジクラス」に参加してもらいます。「次はどこに行くの?」という問いかけが、自宅での日常に小さな楽しみを生みます。これが機能訓練への意欲に戻っていく好循環です。

⚠️ 外出が体の負担になる場合もあります。当日の体調確認をスタッフが必ず行い、無理のない範囲で参加を判断します。

介護保険の住宅改修と組み合わせて、自宅の安全も守る

要介護3の方が在宅生活を続けるには、デイサービスと並行して自宅の安全対策を進めることが重要です。株式会社ホープシードは介護事業と建設事業を一体で運営しているため、「デイで動き方を把握したうえで、自宅の動線を改修する」という提案が可能です。

たとえば、デイサービスでの様子から「夜間トイレへの移動が危険」と判断できれば、トイレ周りの介護リフォームで転倒リスクを下げる提案につなげることができます。介護保険の住宅改修費(1人あたり20万円枠)を活用した手すり設置・段差解消・引戸化なども、介護現場の動線を知る私たちだからこそ、実際の使いやすさを考えた形でご提案できます。

加須市の場合、介護保険サービスの利用限度額(要支援1〜要介護5)も合わせて把握しておくと、デイサービスと住宅改修の組み合わせを計画しやすくなります。

まとめ——要介護3は「終点」じゃない

「要介護3になってしまったら、もう回復は難しい」と感じているご家族も、「デイサービスに行きたくない」と言い続けるご本人も、どちらも今の状況に精いっぱいです。でも、その状況は必ずしも「このまま進むしかない」ではありません。

楽しみがあるから動ける。動けるから自信が生まれる。自信があるから在宅生活が続けられる。リハスタジオ花咲・リハスタジオプラスで私たちが大切にしているのは、その連鎖をひとりひとりの生活の中に生み出すことです。

半日型の体験利用から、まずお気軽にご連絡ください。ご本人の状況や拒否のご様子も含めて、一緒に「最初の一歩」を考えます。

📞 0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)

ここまで読んで「うちの親の場合はどうすればいいか」と具体的に考え始めている方へ。ご本人の要介護度・拒否の状況・ご家族の状況をもとに、花咲とプラスどちらが合うか、チャレンジクラスの参加タイミングはいつ頃か、自宅改修と組み合わせるべきかどうかまで、まとめてお答えできます。

要介護3からの在宅継続、ホープシードに問い合わせる

-C1介護の基礎知識