「75歳を過ぎてから、なんとなく疲れやすくなった」「外出する気力が前より湧かない」――そう感じ始めたとき、それはただの老化ではなく、フレイルという状態のサインかもしれません。
実は、75歳以上の日本人のうち約40〜50%がフレイルまたはその手前の段階にあると報告されています。加須市の高齢化率は31.5%、7.3人に1人が75歳以上という現実を考えると、この数字は決して他人事ではありません。ただ、フレイルには「予防できる」「回復できる」という大きな特徴があります。今がまさに動き始める好機です。
📋 この記事でわかること
- フレイルとはどんな状態か、サルコペニアや要介護との違い
- 加須市の75歳が今すぐ取り組めるフレイル予防の具体的な方法
- 「体を動かすだけ」で終わらない、生きがいがフレイル予防に効く理由
- デイサービス・住宅改修・外出レクを組み合わせた在宅継続の道筋
こんな方におすすめ
- ✅ 加須市在住で、最近体力や気力の低下が気になっている70〜85歳の方
- ✅ 親がフレイルかもしれないと心配している50〜60代のご家族様
- ✅ 「施設には行きたくないが、自宅でできることを増やしたい」と考えている方
- ✅ デイサービスのリハビリと、楽しみを両立できる場所を探している方
- ✅ 介護保険を使った住宅改修でフレイル予防を後押ししたいケアマネージャー様

フレイルとは何か? 要介護とはどう違う?
フレイル(Frailty)とは、健康な状態と要介護状態のちょうど中間にある「虚弱」の段階を指します。日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、身体的な衰えだけでなく、気力の低下(精神・心理的フレイル)や社会的なつながりの喪失(社会的フレイル)を含む、複合的な状態です。
要介護と大きく違うのは、適切な介入によって健康な状態に戻れる可逆性があるという点です。「もう年だから仕方ない」と諦めるのではなく、今から動き始めることで、自宅での生活を長く続けることが十分に可能です。
なお、フレイルと混同されやすいサルコペニア(筋肉量・筋力の低下)はフレイルの身体的な側面の一部です。両者の関係や違いについては、サルコペニアとフレイルの違い ― 加須のリハビリ専門家がやさしく解説もあわせてご覧ください。
フレイルの主なチェックポイントは以下の5項目(Friedの基準)です。
- 体重が意図せず減った(年間4.5kg以上、または体重の5%以上)
- 疲れやすく、何をするにも面倒に感じる
- 歩くスピードが遅くなった
- 握力が低下した
- 身体活動量が少なくなった
この5項目のうち1〜2項目に当てはまる場合は「プレフレイル(前段階)」、3項目以上の場合は「フレイル」とされます。
なぜ75歳前後でフレイルが急に進みやすいのか?
70代前半まで元気だったのに、75歳を境に急激に衰えを感じる――これは多くの方が経験する「後期高齢者の壁」です。医学的には、75歳前後から筋肉量の低下スピードが加速し、慢性疾患の影響も複合的に重なりやすくなると言われています。
加須市は持ち家比率が高く、戸建て住宅での独居・老老世帯が増えています。1世帯あたりの人員は平均2.3人。夫婦2人で暮らしているご家庭で、どちらかがフレイルの状態に入ると、もう一方が孤立無援で支え続ける老老介護へと発展するケースが珍しくありません。
また、加須市は車社会型の地域です。運転をやめたとたんに外出機会が激減し、社会的フレイルが一気に進む方も少なくありません。「出かける足がない」という問題は、フレイル予防において非常に大きな障壁になっています。
✓ ここまでのポイント
- フレイルは要介護の手前の「虚弱」状態で、適切な対応で回復できる可逆性がある
- 75歳を超えると筋力低下・社会的孤立が重なり、フレイルが進みやすくなる
- 加須市の車社会という環境が、外出機会の喪失というリスクを生んでいる
「チャレンジクラスに行ってみたい」「体験利用してみたい」という気持ちが出てきたところで、次の一歩をどう踏み出せばいいか迷っている方も多いと思います。お問合せフォームから、施設の雰囲気や体験利用の流れについて具体的に確認できます。お名前と連絡先だけで送れます。
フレイル予防に「生きがい」が欠かせないのはなぜ?
フレイル予防というと、まず「筋トレ」「栄養」が思い浮かぶかもしれません。もちろんそれらは重要です。しかし、「なぜ動くのか」という動機がなければ、継続できません。
現役時代に子育てや仕事で精一杯だった分、「行きたかったけれど行けなかった場所」「やりたかったけれどできなかった体験」が心の中にある方は、70代・80代にも本当に多くいらっしゃいます。その「まだ私には未来がある」という感覚を取り戻すことが、フレイル予防の最大のエンジンになります。
「公園の季節の花を見に行く事ができ、日課だった散歩ができるのは嬉しい」
リハスタジオプラス ご利用者様
この言葉が、すべてを物語っていると思います。機能訓練の効果はもちろん大切ですが、「季節の花を見る」「散歩ができる」という日常の喜びを取り戻すことそのものが、心と体に働きかけ、フレイルの進行を食い止める力を持っています。
「機能訓練の効果ももちろん大切にしていますが、私が一番大切にしているのは、ご利用者様がここに来たくなる理由を作ること。来たいと思える場所であれば、自然と体は動き出します。」
渡邊 隆浩(リハスタジオプラス 施設長)
加須市の75歳が今すぐ始められるフレイル予防とは?
フレイル予防は、特別なことから始める必要はありません。大切なのは、「身体」「栄養」「社会参加」の三本柱を、できる範囲で日常に組み込むことです。
フレイル予防 STEP 1
身体活動:週に数回、「楽しく動ける場」を確保する
ウォーキングや体操など、継続できる運動習慣を作ることが第一歩です。ただし、一人での自主訓練は長続きしにくいのも事実。レッドコードを使ったストレッチ、ICカード管理の個別マシン、トランポリンなど、専門スタッフが見守る中で行う機能訓練は、安全性と継続性が格段に違います。
⚠️ 自己流で無理をすると、転倒や筋肉痛で逆にフレイルが進むリスクがあります。介護度や身体状況に合ったプログラムを専門家と一緒に組むことが重要です。
フレイル予防 STEP 2
栄養:食欲の低下に気づき、「おいしい」を日常に
フレイルの方に多いのが、一人暮らしや老老世帯での食事の偏り・量の減少です。たんぱく質が不足するとサルコペニアが加速します。リハスタジオプラスでは手作り昼食を提供しており、食欲が落ちがちな高齢の方でも「今日のご飯はおいしかった」と感じていただける食事の場が、栄養面でもフレイル予防に貢献しています。
⚠️ サプリや栄養補助食品に頼るだけでは不十分です。「食べること自体が楽しい」という環境が、継続的な栄養摂取につながります。
フレイル予防 STEP 3
社会参加:「新しい体験」が脳と心に火をつける
社会的フレイルの予防に最も効果的なのは、外の世界とのつながりを持ち続けることです。リハスタジオ花咲では、月2回の外出レクリエーション「チャレンジクラス」を実施しています。大宮盆栽美術館、武蔵一宮氷川神社、秩父34観音巡り、いちご狩り、深大寺(神代植物公園)など、埼玉県内にとどまらず県外の目的地にも10人規模のスタッフと一緒に出かけます。
「行きたかったけれど、一人では不安で行けなかった」そんな場所に、仲間とスタッフと一緒に行ける。その経験が「また次も行きたい」という前向きな気持ちを育て、フレイル予防の好循環につながっていきます。
⚠️ 外出レクは「楽しいだけ」ではなく、認知機能・情動・社会性を同時に刺激する複合的な介入です。一人自宅にこもった状態では得られない刺激が、ここにあります。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
自宅の環境もフレイル予防に関係する?
「外出しようとしたら玄関の段差が怖い」「お風呂に入るのがおっくうで、週に1〜2回しか入れていない」――こうした自宅環境のバリアが、フレイルを静かに進行させていることがあります。
手すりを設置する、段差を解消する、浴室や玄関をバリアフリー化する。こうした介護保険の住宅改修費(20万円枠)を活用した自宅改修は、転倒予防だけでなく、フレイル予防の観点からも非常に有効です。「改修後は自分でお風呂に入れるようになった」という変化が、自己効力感の回復にも直結します。
株式会社ホープシードは、介護事業と建設事業の両方を手がけているため、ご利用者様の身体状況や日常の動線を介護現場の目線で把握した上でリフォームを提案できます。「どこに手すりをつけるか」という判断が、施工業者任せではなく、介護の専門知識に基づいた提案になるのが大きな違いです。補助金・助成金の組み合わせについても、加須市の介護リフォームで自己負担をどこまで抑えられるかの記事が参考になります。
建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)を持ち、介護現場を21年見てきた代表・伊澤幸子が率いるホープシードだからこそ、「介護と住まいをつなぐ」視点で一貫したサポートができます。
まとめ:フレイルは「今から」が一番早い
フレイルは、75歳を過ぎてから急に訪れるように見えて、実はずっと前から少しずつ積み重なってきた変化です。だからこそ、気づいた今が、一番早いスタートラインです。
「まだ自分には未来がある」と感じながら動き始めることが、フレイル予防の本質です。機能訓練を頑張ることと、新しい場所に出かけて季節の景色を楽しむこと――その両方が揃って初めて、心と体が前を向きます。
加須市を中心に介護・建設・不動産をワンストップで対応している株式会社ホープシードでは、リハスタジオ花咲(半日型・リハビリ特化)とリハスタジオプラス(1日型・要介護5まで対応)の2拠点で、それぞれの状態に合ったプログラムをご用意しています。体験利用も受け付けていますので、まずは気軽にお電話でご相談ください。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00/祝日 9:00〜18:00)
フレイルの予防は「今すぐ」が一番効く、と記事で読んでいただきました。自宅の環境改修・デイサービスの利用・外出レクの参加、どこから始めるべきか、現状をお伝えいただければ一緒に整理します。介護・建設・不動産を一つの窓口でまとめて相談できるのが、ホープシードの強みです。