「先週電話したら、声が前より弱くなっていて……」。加須市から遠く離れた場所で暮らす50代・60代のご家族から、こんな言葉をよく聞きます。スマートフォンでビデオ通話をつないでみると、部屋の隅に手すりもなく、廊下の段差がそのまま残っている。「早く帰りたいけど、仕事がある。でも親は"家にいたい"と言って施設には絶対に行かないと言う……」。そのジレンマを、毎日抱えながら過ごしている方は決して少なくありません。
今回は、リハスタジオプラスの施設長・渡邊 隆浩がこの記事を通じて、遠くに住むご家族が直面する「親の在宅継続」という難題に、正面からお答えしたいと思います。ICTを活用した見守りの話だけでなく、デイサービス・住宅改修・外部連携という3つの柱をどう組み合わせるかを、現場の視点で具体的にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 遠距離介護で「家にいたい」という親の願いを叶えるための現実的な3ステップ
- ICT・見守りサービスが介護連携のどの部分を補えるか
- 1日型デイサービスが家族の介護疲れ(レスパイト)にどう効くか
- 加須市で使える住宅改修の制度とリハスタジオプラスのサポート体制
こんな方におすすめ
- ✅ 加須市に住む親が「施設には行かない」と言い張っていて困っている方
- ✅ 仕事があるため平日は帰省できず、遠距離介護が限界に近い方
- ✅ 親の介護度が上がり、自宅での生活継続に不安を感じているご家族
- ✅ ICTや見守りサービスを使ってみたいが、どれを選べばいいか分からない方
- ✅ デイサービスと住宅改修を組み合わせた在宅支援の全体像を知りたい方

「家にいたい」という言葉の重さを、現場で受け止めてきた
私(渡邊)がリハスタジオプラスの施設長として日々感じるのは、ご利用者様が「家にいたい」とおっしゃるとき、そこには単なる場所への執着ではなく、長年積み重ねてきた生活の誇りがある、ということです。使い慣れた台所、庭の花、隣人との立ち話——そういったものを全部ひっくるめた「自分の暮らし」を守りたいという気持ちです。
一方でご家族から相談を受けると、「要介護3になって、もう在宅は無理ですよね」という言葉も出てきます。でも本当にそうでしょうか。私は21年の介護現場経験を持つ代表の伊澤を筆頭に、このチームで多くの「重度でも在宅を続けた」事例に関わってきました。重度化イコール施設入所、ではないのです。ただし、それには条件があります。住まいの整備と、家族の負担を減らす仕組みと、信頼できる連携先——この3つがそろうかどうかです。
「ご利用者様が笑顔で"今日も来てよかった"とおっしゃる瞬間が、私の一番の原動力です。身体を動かす喜び、人とお話しできる喜び——その姿を毎日見ているから、在宅を諦めてほしくないと心から思えるんです」
渡邊 隆浩(リハスタジオプラス 施設長)
ICT・見守りサービスは「安心の土台」。でも万能ではない
遠距離介護のご家族からよく聞かれるのが、「センサーやカメラを設置すれば大丈夫ですか?」という質問です。ICTを活用した見守りサービスは確かに有効で、たとえば以下のようなものが普及しています。
- 生活センサー型:トイレや玄関のドア開閉を検知し、一定時間動きがない場合に家族へ通知する
- スマートスピーカー連携型:声かけで服薬や体調確認ができ、家族にレポートが届く
- 緊急通報ボタン型:転倒時などにボタン一つで家族・救急へ連絡できる
- ビデオ通話・見守りカメラ型:リアルタイムで顔色・行動を確認できる
これらは「何かあったときに早く気づける」という安心感を遠方の家族に与えてくれます。しかし現場の視点から正直にお伝えすると、ICTは「異変を知らせる仕組み」であって、介護そのものを代替することはできません。センサーが鳴ったとき、駆けつけるのは誰か。身体機能が落ちてきたとき、リハビリを継続するのは誰か。入浴や食事の介助をするのは誰か——この問いに答えるのが、デイサービスであり、訪問系サービスであり、住宅の環境整備です。
ICTはあくまで「在宅支援のチームを支える情報インフラ」。それ単体で在宅継続を支えられるものではありません。そのことを理解した上で、次のステップに進みましょう。
「親が一人暮らし」で心配な家族が知っておくべき介護サービスの全体像も参考になります。ICTと組み合わせるべきサービスの種類が整理されています。
✓ ここまでのポイント
- 「家にいたい」という意思は尊重できる。ただし環境・支援・連携の3つが揃うことが前提
- ICT・見守りサービスは「異変を早期に知る」ための道具であり、介護の代替ではない
- 在宅継続を現実的にするには、デイサービス・住宅改修・外部連携を組み合わせる必要がある
「1日型デイ・住宅改修・外部連携の3点セット」が必要だと分かっても、加須市でそれをワンストップで相談できる場所がどこなのか、まだ見えていないかもしれません。リハスタジオプラスへのご見学・サービス内容の確認・住宅改修の相談など、お問い合わせフォームから状況をお伝えいただくことができます。
在宅継続を支える「3点セット」——渡邊が現場で実感した組み合わせ方
重度化しても在宅を続けるために、私が実際に効果を感じている組み合わせをご紹介します。
在宅継続 STEP 1
1日型デイサービスでご家族の負担を「定期的に解放」する
老老介護の場合、配偶者の方が毎日入浴介助や食事の世話をしているケースがとても多い。その疲弊が限界に達してから相談に来られる方も少なくありません。リハスタジオプラスの1日型デイサービス(要支援1〜要介護5まで対応)は、ご利用者様が施設で過ごしている時間、ご家族様が「自分の時間」を取り戻せる仕組みです。これをレスパイト(介護者の休息)と呼びます。週2〜3回の利用でも、介護者の体力・精神的余裕が大きく変わります。
プラスでは天然ミネラル岩塩入りの入浴サービスをご用意しており、「この施設でのお風呂が一番の楽しみ」とおっしゃる方もいます。自宅では難しい温かい入浴体験が、ご利用者様の生活の質を支えています。
⚠️ 「デイに行くのを嫌がる」という段階でも、まず見学・体験利用から始めてみてください。慣れてしまえば「行くのが楽しみ」に変わるケースが多いです。
在宅継続 STEP 2
住宅のバリアフリー改修で「転倒リスク」を先に取り除く
在宅継続が崩れる最大のきっかけのひとつが「転倒→骨折→入院→そのまま施設」という連鎖です。これを防ぐために、住宅の構造的なバリアを早めに取り除くことが重要です。具体的には、廊下・浴室・トイレへの手すり設置、玄関や廊下の段差解消、開き戸から引き戸への変更、浴室・トイレのスペース確保といった工事です。
株式会社ホープシードは介護事業と建設事業を一体で運営しているため、介護現場の動線をそのまま工事設計に活かせるのが強みです。「この方は右半身に麻痺がある」「夜中にトイレへ行く頻度が高い」といった情報をもとに、どこに手すりを設置すべきかを判断できます。大手ハウスメーカーにはなかなかできない、現場を知った改修提案です。
介護保険の住宅改修費は1人あたり20万円(自己負担1〜3割)の枠があります。使い方が分からないまま放置されているご家族も多いので、ぜひご相談ください。
⚠️ 住宅改修は「まだ大丈夫」と思っているうちに着手するのがベストです。転倒してからでは入院中に工事を急ぐことになり、退院日に間に合わないケースも出てきます。
在宅継続 STEP 3
訪問看護・ケアマネ・医療との連携で「在宅看取りの体制」を整える
重度化が進んだ場合、在宅での看取りを視野に入れた体制構築が必要になります。具体的には、主治医・訪問看護・ケアマネージャー・デイサービスが情報を共有し、状態の変化に素早く対応できるチームを作ることです。遠方に住むご家族がいる場合は、そのチームへの「窓口」をひとつに絞ることが重要で、ケアマネやデイの担当者がその役割を担います。
私たちリハスタジオプラスは、関連会社・株式会社ライフケアプロジェクトとグループ連携しており、複合的なニーズにも対応できる体制を持っています。「介護・住宅・医療の各窓口がバラバラで、誰に何を聞けばいいか分からない」というご家族の混乱を解消することが、私たちが目指す姿です。
⚠️ 連携体制は「いざとなったら考える」では間に合いません。状態が安定しているうちに、関係するサービス事業者が顔を合わせておくことが大切です。
「『機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた』——この言葉を聞いたとき、在宅を続けることで、まだまだ取り戻せるものがあるんだと改めて感じました。諦めなくてよかった、と思える瞬間です」
渡邊 隆浩(リハスタジオプラス 施設長)
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
遠くに住む家族がまず「今週できること」
遠距離介護の難しさのひとつは、「やるべきことは分かるけど、自分が動ける時間がない」という構造的な問題です。だからこそ、遠方にいながらでも動ける順番を整理しておくことが重要です。
まず確認すべきなのは、親にケアマネージャーが既についているかどうかです。要介護認定を受けていれば必ずいるはずですが、更新手続きが滞っているケースや、ケアマネが変わって連絡先が古いままのケースもあります。加須市の介護サービス相談窓口(電話番号・場所・受付時間)をまとめた記事も参考にしながら、まず現状の確認から始めてみてください。
次に、介護保険の利用限度額をチェックすることをお勧めします。「もっとサービスを使えたはずなのに、使っていなかった」というケースは珍しくありません。加須市の介護保険サービス利用限度額(要支援1〜要介護5まで)を確認しておくと、どのサービスをどれだけ追加できるかが分かります。
そして、住宅の状態を写真や動画で確認しておくこと。次に帰省した際にすぐ工事の相談ができるよう、玄関・廊下・浴室・トイレまわりをスマートフォンで記録しておくだけで、専門家への相談がスムーズになります。
まとめ——「家にいたい」という願いを、加須市で一緒に叶えましょう
ICTや見守りサービスは確かに便利で、遠距離介護の不安を和らげてくれます。でも、それだけでは「親が安心して自宅にいられる環境」は作れません。1日型デイサービスで介護者の疲弊を防ぎ、住宅のバリアを先に取り除き、医療・訪問系サービスと連携した体制を整える——この3点が揃って初めて、「家にいたい」という願いが現実になります。
私・渡邊は、ご利用者様が「今日も来てよかった」と笑顔で言ってくださる瞬間のために、毎日スタッフ全員でアットホームな環境を作り続けています。重度化しても諦めなくていい。遠くに住んでいても動ける。そのための具体的な道筋を、私たちと一緒に考えさせてください。
まずはお電話で状況をお聞かせください。0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
「家にいたい」という親の言葉をどう叶えるか——デイサービスの見学、住宅改修の現地確認、ケアマネとの連携相談、どこから動けばいいか迷ったまま時間が過ぎてしまう前に、まずホープシードへ状況を伝えてみてください。遠方にいるご家族からのご連絡も歓迎しています。