「うちの親は足腰がしっかりしているから、まだ大丈夫」
「何十年も住んできた家なんだから、慣れているはず」
「転んだのは一回だけだし、特別対策しなくても……」
こういったお声を、加須市内のご家族からよくいただきます。ところが実態はまったく逆で、高齢者の転倒事故は「慣れ親しんだ自宅の中」で最も多く発生しています。消費者庁の事故情報データバンク(2023年度)によると、高齢者(65歳以上)の不慮の事故における「家庭内での転倒・転落」は非常に高い割合を占めており、骨折・頭部外傷につながるケースも少なくありません。
「危険な場所」は特別なところではありません。毎日何気なく通り過ぎている「あの廊下」「あの段差」「あの浴室」こそが、いつか大きな事故の現場になりうるのです。
今回は、介護現場とリフォーム現場の両方を日々歩いている私たちホープシードだからこそ気づいた「自宅の危険ゾーンベスト10」を、具体的な状況と改善ステップとともに解説します。これを読めば、今週末の帰省で確認すべきポイントが明確になります。
📋 この記事でわかること
- 高齢者の自宅内で特に危険な10のゾーンとその理由
- 各ゾーンに対する具体的な安全対策・改修のステップ
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)の活用方法
- 加須市内でワンストップ相談できる窓口について
こんな方におすすめ
- ✅ 高齢の親が一人暮らし・老老介護をしていて転倒が心配な方
- ✅ 退院後の親の自宅復帰に向けてリフォームを急いでいる方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方を具体的に知りたい方
- ✅ 加須市・久喜市・行田市など埼玉県北部にご実家がある方
- ✅ 「まだ大丈夫」と思いつつも、なんとなく不安を感じているご家族

なぜ「慣れた家」が一番危ないのか
「慣れているから安全」は、高齢者の自宅においては成立しません。理由は二つあります。
一つ目は、身体機能の変化に住まいが追いついていないこと。10年前と同じルートで廊下を歩いているつもりでも、足の上がり方が変わっています。2センチの段差が、若い頃はまったく気にならなかったのに、今では引っかかる原因になるのです。
二つ目は、「慣れ」による注意散漫です。何十年も住んできた家では、「ここは気をつけよう」と意識しにくくなります。それが油断を生み、転倒事故を招きます。
私たちホープシードでは、デイサービスのご利用者様のご自宅に実際に伺うことが多いのですが、「何年も住んでいたから大丈夫」とおっしゃるお宅に限って、気になる箇所がいくつも見つかります。住み慣れているからこそ、第三者の目が必要なのです。
「介護リフォームは、建物だけを見ていては不十分です。その方がどんな動き方をして、どの時間帯に一人になるのか。それを知った上で初めて、本当に役立つ改修ができると思っています。私たちがデイサービスも運営している理由のひとつはそこにあります。」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
危険ゾーンベスト10 ― 場所別に確認しよう
以下の10か所は、私たちが加須市内をはじめ埼玉県北部のご家庭に伺ってきた経験から、特に注意が必要だと感じているゾーンです。ご実家を思い浮かべながら読んでみてください。
危険ゾーン STEP 1:浴室の出入り口(脱衣所との段差)
最も転倒が多い場所のひとつ
浴室の床と脱衣所の床の段差(5〜15cm程度)は、濡れた足で越えるときが最も危険です。また、高齢になると浴室から出た直後に血圧が変動しやすく、ふらつきが起きやすい状態になっています。手すりがない場合、壁を伝いながらバランスを崩すケースが多く見られます。
⚠️ 「タオルをかけているポール」は手すりの代わりにはなりません。体重をかけると外れる可能性があります。
危険ゾーン STEP 2:浴槽のまたぎ
足腰への負担と転倒リスクが集中する動作
浴槽の縁は40〜50cm程度の高さがあることが多く、片足立ちでまたぐ動作は高齢者にとって相当な負担です。縦型の入浴補助手すりや浴槽用のグリップがあるだけで、この動作の安全度は大きく変わります。
⚠️ 滑り止めマットは経年劣化で吸盤が弱くなります。定期的な確認と交換が必要です。
危険ゾーン STEP 3:トイレの立ち座り
一日何度も繰り返す動作だからこそ危ない
トイレへの移動・便座への座り込みと立ち上がり・トイレットペーパーを取る際の体の回転。この一連の動作は、一日に5〜8回は繰り返します。L型手すりを設置するだけで、立ち座りの安全度は劇的に改善します。
⚠️ 壁の下地(構造材)を確認せず手すりを付けると、ビスが効かず抜け落ちることがあります。下地のある位置への正確な施工が必須です。
危険ゾーン STEP 4:廊下の段差・玄関框(かまち)
「小さな段差」が引き起こす大きな転倒
玄関の框は20〜30cm、廊下に潜む1〜3cmの段差も要注意です。特に夜間のトイレで照明が暗い状態では、わずかな段差でつまずきます。段差解消スロープや、框に明確な色のテープを貼るだけでも認識しやすくなります。
⚠️ 市販の段差解消スロープは固定が不十分だとかえって滑る危険があります。専門業者による施工をお勧めします。
危険ゾーン STEP 5:階段(特に下り)
下りるときが最も危ない
階段事故の多くは「下り」で発生します。手すりが片側にしかない、手すりが細くて握りにくい、踏み面が滑りやすい木材のままになっているケースは危険度が高いです。両側に手すりを設置できない場合でも、1本の手すりを「降りるとき利き手側」に設置することが原則です。
⚠️ 踏み面への滑り止めテープは安価ですが、剥がれかけているものは引っかかりの原因になります。
危険ゾーン STEP 6:寝室から廊下への動線(夜間)
暗い・眠い・冷えている ― 三重苦のゾーン
深夜のトイレへの移動は、視界不良・足元が冷えた状態・覚醒が不完全という悪条件が重なります。足元センサーライトの設置、スリッパから滑りにくい室内靴への変更、廊下の手すり設置が有効です。
⚠️ 電池式のセンサーライトは電池切れに気づかないことがあります。コンセント式や充電式の製品がお勧めです。
危険ゾーン STEP 7:洗面台まわり
前かがみの姿勢が引き起こすふらつき
洗面台での歯磨き・洗顔は、前かがみで目を閉じる動作が含まれます。この状態では平衡感覚が乱れやすく、立ちくらみが起きやすいです。洗面台に掴まれる手すり(横型)を設置するだけで大きく安心度が変わります。
⚠️ 洗面台の扉の取っ手を代わりに掴む方が多いですが、洗面台本体への負荷がかかりパーツが破損するリスクがあります。
危険ゾーン STEP 8:キッチン(立ち作業)
長時間の立ち仕事が体への負担を蓄積する
料理中の長時間立ち仕事は、足腰への疲労から「ふらり」とくる転倒の遠因になります。キッチンにスツールを置いて「座りながら作業できる環境」を作ること、足元に滑り止めマットを敷くこと、収納の位置を高すぎ・低すぎないよう見直すことが有効です。
⚠️ 踏み台を使って高い棚のものを取ろうとする行為は非常に危険です。よく使うものは腰から目線の高さに集約しましょう。
危険ゾーン STEP 9:庭・縁側への出入り
「ちょっと外に出る」が思わぬ転倒に
縁側・掃き出し窓から庭に下りるステップ、石畳の庭、雨上がりのコンクリートは滑りやすく、外出時の段差事故が起きやすいゾーンです。縁側のステップに手すりを設置する、砂利敷きや苔のある箇所を整備するといった対策が有効です。
⚠️ 庭の安全対策は「外構工事」の領域になるため、建設業許可を持つ業者への依頼が必要です。
危険ゾーン STEP 10:玄関(靴の脱ぎ履き)
片足立ちで靴を履く ― 意外と知られていない転倒リスク
玄関での靴の脱ぎ履きは、片足立ちで体を傾ける不安定な姿勢を強います。框に腰掛けられる「玄関ベンチ」の設置と、縦手すりの組み合わせが最も効果的な対策です。また、靴べらを置いて前かがみを減らすだけでも助けになります。
⚠️ 「玄関に椅子を置けばいい」と思われがちですが、框の高さや椅子の高さが合っていないと立ち座りがしにくく逆効果になることも。高さの確認が必要です。
✓ ここまでのポイント
- 危険は「特別な場所」ではなく、毎日通る浴室・トイレ・廊下・玄関に潜んでいる
- 「段差・濡れた床・片足立ち・前かがみ・夜間の暗さ」という5つの条件が重なるほどリスクが上がる
- 手すり1本・段差解消1か所でも、組み合わせることで在宅生活の継続期間を大きく伸ばせる
介護保険の住宅改修費「20万円枠」を上手に使う手順
「リフォームにお金がかかるのでは……」とためらうご家族は多いのですが、要支援1以上の介護認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費として最大20万円の補助(自己負担1〜3割)が使えます。ただし、申請には手順があります。
住宅改修費申請 STEP 1:ケアマネジャーへの相談
まず担当ケアマネジャーに「リフォームを検討している」と伝える
住宅改修費の申請には、ケアマネジャーが作成する「理由書(意見書)」が必要です。まず担当ケアマネに連絡しましょう。まだ介護認定を受けていない場合は、地域包括支援センターへの相談が先になります。
⚠️ 工事を始める前に市区町村への事前申請が必要です。先に工事をしてしまうと補助対象外になります。
住宅改修費申請 STEP 2:施工業者の選定と見積り取得
介護保険住宅改修に対応する業者に見積りを依頼
すべてのリフォーム業者が介護保険住宅改修の申請に対応しているわけではありません。申請書類の作成補助やケアマネとの連携経験がある業者を選ぶことが、手続きをスムーズに進める上で重要です。
⚠️ 補助対象工事は「手すり設置・段差解消・滑り止め・引き戸化・洋式便器への変更」に限定されます。壁紙の張り替えなどは対象外です。
住宅改修費申請 STEP 3:市区町村への事前申請
工事前に必要書類を市役所(介護保険担当窓口)へ提出
提出書類は「住宅改修が必要な理由書(ケアマネ作成)」「工事費見積書」「工事図面・写真(施工前)」です。加須市の場合は加須市役所の長寿・介護支援課が窓口となります。
⚠️ 書類の不備があると受理されず、退院日に工事が間に合わなくなる場合があります。業者と早めに連携しましょう。
住宅改修費申請 STEP 4:施工・完成後の事後申請
工事完了後に「施工後写真・領収書」を添付して申請
工事が完了したら、施工後の写真・領収書・工事費明細書を市区町村に提出します。審査が通ると、支払った工事費から自己負担分を除いた額が後から支給されます(償還払い方式)。
⚠️ 支給までに数週間かかる場合があります。一時的な立替が必要なことを念頭に置いておきましょう。
「退院まで2週間しかない、というご連絡をいただくことは実は少なくないんです。そういうときこそ、ケアマネさんやMSW(医療ソーシャルワーカー)さんと私たちが直接連携して、書類の準備から申請、施工、そしてデイサービスの受け入れまでを一気に進められる体制を整えています。」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
「介護リフォームを頼む業者」を選ぶ3つのチェックポイント
業者選びで失敗すると、工事の質だけでなく申請手続きにも支障が出ます。以下の3点を確認してください。
チェックポイント1:建設業許可を持っているか
手すり設置・段差解消でも「工事」である以上、建設業許可を持つ業者が施工するのが安心です。無許可業者では申請書類の信頼性にも影響します。
✅ 株式会社ホープシード:建設業許可 埼玉県知事(般-29)第71135号を保有。介護保険住宅改修の申請補助に対応しています。
チェックポイント2:介護現場の経験・知識があるか
手すりを「どこに付けるか」は、図面だけ見ていては分かりません。実際に高齢者がその場所でどんな動き方をするか、どの方向に体重をかけるかを知っている業者の提案は、「使える改修」になります。
✅ 株式会社ホープシード:デイサービス(リハスタジオ花咲・リハスタジオプラス)を運営しており、介護現場の動線を熟知したスタッフが施工提案に参加しています。
チェックポイント3:退院後のデイサービス利用との連携ができるか
リフォームで自宅の安全を整えても、退院直後はリハビリとご家族のレスパイトが必要です。改修した業者がそのままデイサービスへの繋ぎもできれば、複数の業者・機関との連絡で混乱することなく、スムーズに在宅生活をスタートできます。
✅ 株式会社ホープシード:介護リフォーム完了後、リハスタジオ花咲(半日型・リハ特化)またはリハスタジオプラス(1日型・要介護5まで対応)へのスムーズな移行をワンストップでサポートします。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
「クロスワードや麻雀など頭を使ったゲームが盛り沢山。一人暮らしの私にとっては憩いの場」
リハスタジオプラス ご利用者様
まとめ ― 「まだ大丈夫」の前に、一度だけ確認してみてください
今回ご紹介した10か所のゾーンは、どれも「いつか」の話ではなく、「今日の午後」に事故が起きてもおかしくない場所です。浴室・トイレ・玄関・廊下・階段 ― ご実家を訪問したとき、この記事を思い出してぐるりと一周確認してみてください。
改修が必要だと分かったとき、介護保険の住宅改修費を活用するためには「工事前の事前申請」が必須です。動き出しは早ければ早いほど、選択肢が増えます。退院日が決まってから慌てることなく、今のうちに動き始めることをお勧めします。
株式会社ホープシードは、加須市を拠点に介護リフォーム・デイサービス・不動産をワンストップで提供しています。「どこに相談すればいいか分からない」という状態から、「この一か所に話せばよかった」に変わることが、私たちの提供できる一番の価値だと思っています。
ご相談はお気軽にどうぞ。ご家族だけのお問い合わせも大歓迎です。まずは話を聞いてほしい、という段階でも構いません。
📞 お電話はこちら:0480-53-7143(月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
💬 メールでのご相談はこちら:お問合せ
加須市内にお住まいの方はもちろん、加須市にご実家がある久喜市・行田市・羽生市・春日部市などにお住まいのご家族様もお気軽にご連絡ください。「安心して自宅で暮らし続けられる環境づくり」を、一緒に考えましょう。


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