「キッチンを変えたいけど、いったいいくらかかるの?」——そんなふうに、リフォーム会社に電話する前から不安になってしまった経験はありませんか。キッチンリフォームは、単純なシステムキッチンの交換から、間取りを大きく動かす大規模工事まで、価格の幅がとても広い工事です。ひとことで「費用相場」といっても、何を変えるかによって100万円以上の差が出てくることも珍しくありません。
この記事では、埼玉県加須市を拠点に建設・リフォーム・介護事業を手がける株式会社ホープシードが、シチュエーション別のキッチンリフォーム費用の目安を具体的にご紹介します。特に、老老介護の中で「夫をできるだけ自宅で看取りたい」と願う奥様にとって、台所まわりの動きやすさは日々の介護負担に直結します。「住まい全体をどう整えるか」という視点も交えながら、お伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- キッチンリフォームの費用相場(工事内容別・シーン別)
- 高齢者・介護世帯向けのキッチン改修ポイント
- 間取り変更を伴う大規模リフォームの費用感と注意点
- 介護保険住宅改修との組み合わせ方と申請のながれ
こんな方におすすめ
- ✅ キッチンリフォームを検討しているが、費用の目安がわからない方
- ✅ 高齢の親の台所まわりを安全に整えたいとお考えの子世代の方
- ✅ 老老介護の中で、台所動線の改善が急務になっている方
- ✅ システムキッチン交換だけでなく、間取り変更まで視野に入れている方
- ✅ 介護保険住宅改修費(20万円枠)との組み合わせを知りたい方

シーン別|キッチンリフォームの費用相場
キッチンリフォームの費用は、「何をどこまで変えるか」によって大きく変わります。まず、よくあるシーン別に費用の目安を整理してみましょう。
シーン①:システムキッチンの本体交換だけしたい
既存のキッチンレイアウトはそのままに、本体だけを新しくするケースです。壁付けタイプ・同寸法での交換であれば、工事としてはシンプルに収まります。
- 国内メーカー・スタンダードグレード:50〜80万円前後(本体+工事費)
- ミドルグレード:80〜120万円前後
- ハイグレード・フルオーダー対応:150万円以上になるケースも
給排水の位置が変わらず、床・壁の補修が最小限であれば、この価格帯に収まることが多いです。ただし、古い住宅では壁の下地補修や配管の更新が必要になる場合があり、その分は別途加算されます。
シーン②:対面キッチン・アイランドキッチンに変えたい
壁付けキッチンから対面型に変更する、いわゆる「キッチンを開く」リフォームです。リビング・ダイニングとの一体感が生まれ、家族との会話も増えます。ホープシードでもこのタイプの施工実績があり、お客様から「使い勝手が一変した」とよろこんでいただいています。
- 対面キッチンへの変更(壁撤去・床補修含む):100〜180万円前後
- アイランドタイプ・二列型など本格的なプラン:150〜250万円以上になるケースも
壁を取り除く場合は構造に影響する可能性があるため、耐震性の確認が欠かせません。設計段階でしっかり確認できる工務店に依頼することが重要です。
シーン③:高齢者・介護世帯向けにキッチンを安全に整えたい
加須市では高齢化率が31.5%を超え、3.3人に1人が65歳以上という状況です。老老介護を続けながら台所に立つ奥様からは、「足腰が弱ってきて、長時間立っているのがつらい」「床が滑りやすくて怖い」というお声を多く耳にします。
こうした場合は、大がかりな間取り変更よりも、使い勝手と安全性を両立する部分改修が現実的です。
- 吊り戸棚の撤去・高さ調整:10〜30万円前後
- 床材の滑り止め・段差解消:10〜25万円前後
- 手すり設置(キッチン横・廊下):3〜10万円前後(介護保険住宅改修対象の場合あり)
- 車いす対応・座って使えるカウンター化:50〜100万円前後
「介護される方の身体の動き方、重心のかけ方——そういった現場感覚があるかどうかで、リフォームの提案内容は大きく変わります。私たちはデイサービスを運営しているからこそ、ご利用者様の動線を肌で知っています。その知識を、そのまま住宅改修の提案に活かすことができる。これが、ホープシードの一番の強みだと思っています。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
✓ ここまでのポイント
- キッチンリフォームの費用は工事内容によって数十万円〜250万円以上と幅広い
- 高齢者・介護世帯は「安全性」「動線のしやすさ」を優先した部分改修が現実的
- 介護現場を持つ工務店ならではの動線提案が、在宅介護の負担軽減につながる
「キッチンだけ変えたいのか、水回り全体なのか、そもそも介護保険が使えるのか」——費用の目安を読んでも、自分の家の場合どうなるかはなかなか判断できないものです。現地の状況を見ながら、デイサービスと住宅改修を組み合わせたプランを一緒に考えることができます。
間取り変更を伴う大規模リフォームの費用感
「キッチンだけでなく、水回り全体をまとめてやり替えたい」「リビングと一体化させたい」というご要望は、フルリフォームに近い規模になることが多いです。築30年の家をフルリノベーションした場合の費用相場(埼玉県版)も参考にしていただくと、全体像が見えやすいでしょう。
水回り一括リフォーム(キッチン+浴室+トイレ)
水回りをまとめて工事すると、職人の手配や内装補修を一度に済ませられるため、個別に工事するよりも効率的になる場合があります。
- 水回り3点セット(同時施工):150〜300万円前後(グレード・現況により変動)
特に高齢者のいる家庭では、浴室・トイレの改修と同時進行で手すりや段差解消を行うことで、家全体の安全性が一気に高まります。「キッチンだけ」ではなく「暮らし全体の動線」として見直すことが、後悔のないリフォームにつながります。
間取りを動かす「スケルトンリフォーム」
壁・床・天井を剥がして骨格から作り直す工事は、住まいの使い方を根本から変えたいときに選ばれます。
- 部分的なスケルトン(キッチン周辺のみ):200〜350万円前後
- 1階全体をスケルトンリフォーム:400〜700万円以上になるケースも
この規模になると、長期優良住宅基準や耐震性能の確認が不可欠です。ホープシードでは、耐震等級3対応の設計図書に準じた施工実績があるため、「リフォームのついでに耐震も強化したい」というご要望にもお応えできます。
「在宅で看取りたい」その願いをキッチン改修から支える
ここからは、この記事の一番伝えたいことをお話しします。
加須市内でご相談をいただく中で、特に多いのが「老老介護で限界に近づいているけれど、できれば夫を自宅で最後まで看取ってあげたい」というお気持ちを抱えた奥様からのご相談です。「家で逝かせてあげたい」という深い愛情と、「自分も体がもたない」という切実な限界——その両方を同時に抱えていらっしゃる。そのご葛藤は、言葉にならないほど重いものだと思います。
在宅看取りを現実のものにするためには、大きく2つのアプローチを組み合わせることが有効です。
アプローチ①:奥様が「息をつける時間」をつくるレスパイト利用
ホープシードが運営する1日型デイサービス「リハスタジオプラス」は、要支援1〜要介護5まで対応しています。岩塩入りのお風呂で入浴介助も行い、手作りの昼食をご提供します。週3回ご利用いただくことで、奥様が自分の体を休め、気持ちを整える時間を確保できます。
「クロスワードから体操・マシン運動など短い時間ですが、大満足。足湯のほっこりした時間が嬉しい」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
ご利用者様がデイサービスで充実した時間を過ごしてくださっている間、ご家族様は「預けてよかった」と心から思えるはずです。そしてその安心感が、在宅介護を長く続けるための土台になります。
アプローチ②:夫が「自分の家で過ごせる時間」を最大化する自宅改修
デイサービスがない日は、やはり自宅が主な生活の場です。その自宅が動きにくく、危険な状態のままでは、在宅生活そのものが立ち行かなくなります。
キッチンまわりでは、奥様が介護しながら料理できる動線の確保が重要です。たとえば——
- キッチンから洗面・トイレへの動線上にある段差の解消
- 夫が車いすや歩行器を使う場合を想定した通路幅の確保
- 奥様が一人で食事準備と介助を同時にこなせるような、台所の高さ・レイアウトの見直し
介護現場を持つ工務店だからこそ、「実際に介助する人の体の使い方」を踏まえた提案ができます。認知症の親が安全に暮らせる間取りリフォームの考え方もあわせてご覧いただくと、住まい全体の安全設計のイメージが広がるはずです。
介護保険住宅改修費(20万円枠)との組み合わせ方
「手すりをつけたい」「段差を解消したい」といった改修は、要支援・要介護認定を受けている方であれば、介護保険の住宅改修費として上限20万円(自己負担1〜3割)を活用できます。キッチン周辺の床材変更や段差解消もこの対象に含まれる場合があります。
申請のながれ STEP 1
ケアマネージャーへの相談・事前申請
住宅改修費を使うためには、工事前にケアマネージャーを通じて市区町村への事前申請が必要です。工事が終わってからでは申請できないため、必ず先に動く必要があります。
⚠️ 工事を先に発注してしまうと、保険給付が受けられなくなるケースがあります。必ず事前申請を済ませてから着工してください。
申請のながれ STEP 2
工務店による見積もり・施工計画書の作成
介護保険住宅改修の申請には、工事内容の詳細・見積書・住宅の状態確認書類などが必要です。ホープシードでは、この書類作成もサポートしながら進めることができます。
⚠️ 介護保険対象工事と、保険適用外の工事が混在する場合は、明確に区別して見積もりを出すことが求められます。
申請のながれ STEP 3
施工・完了検査・保険給付の申請
工事完了後、完了報告書・写真・領収書などをそろえて市区町村へ提出し、保険給付を受ける流れになります。ケアプランの変更が必要になるケースについては、ケアプラン変更の手順と注意点もあわせてご確認ください。
⚠️ 20万円の上限を超えた分は全額自己負担となります。優先順位をつけて、本当に必要な改修から手をつけることをおすすめします。
まとめ|キッチンリフォームは「暮らしの設計」として考える
キッチンリフォームの費用は、工事の規模や目的によって大きく変わります。単純な本体交換なら50〜120万円前後、間取りを変える対面化・スケルトンリフォームになると150〜350万円以上になるケースもあります。
ただ、金額だけを比べても、「自分の家に何が必要か」は見えてきません。特に介護世帯にとってのキッチンリフォームは、「美しくする」ためではなく、「在宅生活を続けるための安全基地をつくる」工事です。デイサービスの利用と自宅改修を組み合わせることで、奥様の負担を減らしながら、大切なご主人と自宅で過ごす時間を守ることができます。
ホープシードでは、業界経験21年の代表・伊澤幸子が、介護と建設の両面からご相談をお受けしています。「どこに電話したらいいか分からない」という方も、まずはお電話ください。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00)
「在宅で看取りたい」というお気持ちを抱えながら、キッチンまわりの不安も重なっている——そのご状況を、電話一本では伝えきれないこともあると思います。お問合せフォームに、今の状況を書き出していただくだけで構いません。介護のこと、改修のこと、どちらからでもお受けします。