「転んだのは夜中にトイレへ行こうとした瞬間だった」――そんなお話を、現場でご家族からよくうかがいます。
夏の暑い夜ほど水分補給のためにトイレの回数が増え、眠気と暗さの中で足元への注意がおろそかになる。廊下の一段の段差、濡れた浴室の床、掴まるものが何もない玄関の上がり框……。これらは「ちょっとした不便」ではなく、転倒という重大事故の引き金になり得ます。
厚生労働省の調査では、高齢者の転倒事故の約7割が自宅内で発生しており、そのうち多くは「段差」「床の滑り」「手すりの欠如」といった環境的な要因によるものとされています。
株式会社ホープシードは、加須市を拠点に介護事業(デイサービス2拠点)と建設・リフォーム事業を一体で運営しています。介護の現場で利用者様の動き方を日々見ているからこそ、「どの箇所がどう危ないか」を肌感覚で理解した上でリフォーム提案ができる――そこが、私たちの一番の強みだと感じています。
この記事では、「重度になっても家にいたい」という本人の強い気持ちを、できる限り叶えるための具体的な手順と場面をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 高齢者の転倒を生む「自宅内の危険箇所」とその見分け方
- 介護リフォームのBefore/After(具体的な施工内容と費用感)
- 在宅生活を最後まで支える「デイサービス×バリアフリー改修×外部連携」の3点セット
- 介護保険の住宅改修費20万円枠の賢い使い方
こんな方におすすめ
- ✅ 「家にいたい」という親の希望を叶えてあげたい方
- ✅ 自宅の段差・浴室・トイレが心配で、転倒事故を防ぎたい方
- ✅ 要介護度が上がってきたが、できるだけ在宅で続けたい方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方がよくわからない方
- ✅ 加須市・久喜市・羽生市周辺で信頼できる介護リフォーム業者を探している方

現場で見た「転倒の瞬間が起きやすい5か所」
私たちが介護リフォームの相談でご自宅に伺うとき、必ずチェックする箇所があります。設計図や写真よりも、実際に利用者様と同じ目線で動線を歩いてみることが大切です。業界経験21年の代表・伊澤がケアマネージャーと同行してご自宅を拝見し、積み上げてきた知見から、特に転倒リスクが高い場所を5つご紹介します。
① 玄関の上がり框(あがりかまち)
和風の玄関に多い、土間と床の高低差。20〜30cmほどの段差が「ちょっと高い」まま放置されているケースが加須市内の築30年以上の戸建てでは非常に多く見られます。縦手すりが一本あるだけで、立ち座りの安全性は大きく変わります。
② 廊下・居室間の敷居(しきい)の出っ張り
わずか2〜3cmの段差でも、足が上がりにくくなったシニアの方にとっては引っかかりの原因に。「あそこで何度もつまずく」というご相談はとても多いです。床材を切り込んでフラットにする「段差解消工事」で解決できます。
③ 浴室の出入り口と浴槽またぎ
湿気で滑りやすい床、浴槽をまたぐ動作、タイル張りの冷たい壁……浴室は転倒リスクが最も集中する場所です。脱衣室との段差解消、浴槽横と出入り口への手すり設置、すべり止めマットだけでは不十分な場合は床材の張り替えも必要です。
④ トイレの立ち座り動作
夜間の頻尿が多い方にとって、トイレは「一日で最もリスクが高い場所」になりえます。立ち座りを支えるL字型手すり、引き戸への扉変更(緊急時に外から開けられるよう)、センサーライトの設置がセットで求められます。
⑤ 屋外への出口・アプローチ
デイサービスへの送迎時など、玄関から外への動線に段差があると毎日のリスクになります。スロープの設置や、手すりの延長が「外出する意欲」を守ることにも繋がります。
実際の施工事例:「家で最後まで」を支えたバリアフリー改修
ここで、ご利用者様のご家族からご相談をいただいた実際のケースをもとに、工事の流れをご紹介します(個人が特定されないよう一部を構成しています)。
【現状】
加須市内在住・82歳男性。脳梗塞後遺症により左半身に麻痺があり、要介護3。自宅での歩行は伝い歩きが中心。妻(76歳)が主介護者だが、入浴介助は体力的に限界に近づいていた。「施設には入りたくない、家にいたい」という本人の強い希望があった。
【課題】
築40年の戸建て住宅で、浴室はタイル張りの旧式タイプ。洋式トイレに手すりなし。廊下に複数の敷居段差があり、転倒リスクが高い状態。
【提案〜施工内容】
在宅継続に向けた改修 STEP 1
ケアマネージャーと現地確認・優先順位の整理
まず担当ケアマネージャーと一緒にご自宅を訪問し、本人の動き方・身体状況を共有しながら、「どこを先に直すか」を整理しました。介護保険住宅改修費の20万円枠を最大活用できる工事内容に優先順位をつけ、自費負担分を最小限にする設計を立てました。
⚠️ ケアマネージャーとの連携なしに工事を始めると、保険適用外になる場合があります。必ず「ケアマネの事前確認→市への事前申請→施工」の順を守ることが重要です。
在宅継続に向けた改修 STEP 2
浴室のバリアフリー化(Before/After)
【Before】タイル床・浴槽高さ60cm・出入り口に5cmの段差
【After】すべり止め加工床材・浴槽横縦手すり+横手すり・出入り口段差解消・シャワーチェア設置
⚠️ 浴室は水道・電気配線が絡む場合も多く、資格のある業者による施工が必要です。
在宅継続に向けた改修 STEP 3
トイレ・廊下・玄関の整備
トイレにL字型手すりを設置し、扉を引き戸に変更。廊下3か所の敷居段差を解消。玄関上がり框に縦手すりを追加しました。
【工期】約5日(浴室2日+その他3日)
【費用感】介護保険住宅改修費20万円枠(自己負担1割=2万円)+自費分の一部
⚠️ 費用は住宅の状態・工事内容により変わります。現地確認の上でお見積りを出しています。
在宅継続に向けた改修 STEP 4
デイサービスへの接続・在宅体制の完成
工事と並行して、1日型デイサービス「リハスタジオプラス」への通所を開始。週3回の入浴介助を施設側で担うことで、妻の体力的・精神的な負担を大幅に軽減。訪問看護との連携体制も整え、在宅看取りを視野に入れた体制が整いました。
⚠️ デイサービスの利用開始にはケアマネージャーによるケアプランの変更が必要です。お早めにご相談ください。
✓ ここまでのポイント
- 転倒リスクの高い箇所は「玄関・廊下・浴室・トイレ・屋外出口」の5か所に集中する
- 介護保険住宅改修費20万円枠を使えば、自己負担1〜3割で手すり設置・段差解消が可能
- 工事はケアマネとの事前確認→市への申請→施工の順番が必須。順序を間違えると保険が使えなくなる
「家にいたい」を現実にする3点セット
住宅改修だけでは、在宅生活の継続は難しいのが現実です。私たちがご提案する「在宅を支える3点セット」を整えることで、重度の方でも住み慣れた自宅で過ごせる可能性が大きく広がります。
① 1日型デイサービスによるレスパイト(介護休息)
「リハスタジオプラス」は要支援1〜要介護5まで対応の1日型デイサービスです。天然ミネラル岩塩入り入浴、手作りの昼食、ICカード管理の個別マシン訓練など、「施設に来るのが楽しみ」と思っていただける内容を大切にしています。週3回の通所で、ご家族が「呼吸できる時間」を確保しながら、本人も心身を整えられる環境を作ります。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
② 自宅のバリアフリー改修(前述の施工内容)
施設での生活が充実しても、「家に帰る場所」が安全でなければ在宅継続は続きません。デイから帰った後の自宅動線を、私たちは介護の現場視点で設計します。
③ 訪問看護・医療との外部連携
在宅での看取りを視野に入れる段階では、医療との連携が欠かせません。私たちは訪問看護・かかりつけ医・ケアマネージャーとの情報共有を一緒に整える橋渡し役も担っています。「誰に相談すればいいかわからない」という状態を、なくしていくことが目標です。
「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
半日型の「リハスタジオ花咲」では、機能訓練だけでなく「チャレンジクラス」として月2回の外出レクリエーションを実施しています。盆栽美術館・秩父34観音巡り・いちご狩り・深大寺など、「行ってみたかった場所へ、スタッフと一緒に安心して」という体験を提供しています。「家にいたい」と同時に「生きがいも欲しい」――その両方を支えることが、私たちの役割だと考えています。
介護保険の住宅改修費20万円枠、こう使う
「介護保険で家の工事ができるとは知らなかった」というご家族が、今でも多くいらっしゃいます。要支援1以上の認定を受けている方は、住宅改修費として上限20万円(自己負担1〜3割)の給付を受けることができます。
チェックポイント①:対象工事の範囲を確認する
手すりの取り付け・段差解消・滑り止め・引き戸への変更・洋式便器への変更など、定められた工事が対象です。外構のスロープ設置も条件を満たせば対象になります。
✅ ホープシード:介護保険住宅改修費の対象工事に精通しており、申請書類の作成サポートからケアマネージャーへの意見書依頼まで一括してサポートします。
チェックポイント②:事前申請が必須
工事着工前に、市区町村への事前申請が必要です。先に工事してしまうと給付を受けられなくなる場合があります。退院後に急いで工事が必要な場合でも、まず市(加須市の場合は長寿社会課)への確認が先決です。
✅ ホープシード:退院日まで2〜4週間という状況でも、ケアマネ・MSW(医療ソーシャルワーカー)との連携で申請〜施工をスピード対応した実績があります。
チェックポイント③:20万円枠は「一生に一度」が基本
原則として一生涯20万円の枠ですが、要介護度が3段階以上上がった場合などはリセットされます。今の状態で「どこを優先するか」を慎重に選ぶことが重要です。
✅ ホープシード:介護度の変化も見越した長期的な改修計画をご提案します。一度で全部使い切るのではなく、段階的に使う設計もご相談ください。
「介護の現場を持っているから、図面を見ただけでなく、利用者様の実際の動き方を想像しながら提案ができます。手すりの高さ一つ、位置一つで、転倒リスクが全然変わるんです。そこは21年間の経験が活きていると感じています。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
まとめ:「家にいたい」という気持ちに、具体的な答えを
転倒事故の約7割が自宅内で起きているという事実は、裏を返せば「環境を整えれば、7割のリスクは減らせる」ということでもあります。「もう無理かもしれない」と感じる前に、できることは必ずあります。
住宅の改修だけでも、デイサービスだけでもなく、その両方と外部の医療連携を組み合わせて初めて、「家にいたい」という気持ちを現実のものにできる。私たちホープシードは、介護×建設×不動産のハイブリッド体制で、加須市のご家族の「これからの暮らし」を一緒に考え続けます。
「どこをどう直せばいいかわからない」「介護保険の申請が複雑で進まない」「退院後の準備が間に合うか不安」――そんな状況でも、まずお気軽にご連絡ください。現地を見させていただき、ご家族の状況に合わせてご提案します。
📞 お電話でのご相談:0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)
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