先日、加須市内にお住まいの70代女性・Kさんのご長男から、こんなご相談をいただきました。
「父が脳梗塞で左半身に麻痺が残ってしまって。退院してからも家の中での移動がとにかく怖いんです。でも本人は絶対に家を離れたくないと言って…。何から手をつければいいのかまったくわからなくて」
片麻痺を抱えながら自宅で暮らし続けること。それは決して簡単ではありません。でも「無理だ」と諦める必要もありません。今回はKさんのご家族が歩んだプロセスを通じて、私たちがどんな支援をさせていただいたかをお伝えしたいと思います。
📋 この記事でわかること
- 片麻痺の方が自宅で生活を続けるために必要な住環境整備のポイント
- 介護リフォームと通所リハビリを組み合わせる具体的なメリット
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)の活用方法
- 加須市でワンストップ相談ができる体制とは何か
こんな方におすすめ
- ✅ 脳梗塞・脳出血の後遺症で片麻痺がある方のご家族
- ✅ 退院後の在宅復帰に向けて自宅改修を急いでいる方
- ✅ 介護保険の住宅改修費をどう使えばよいか知りたい方
- ✅ デイサービスとリフォームをまとめて相談できる窓口を探している方
- ✅ 加須市内で親の在宅生活を支えたい50〜60代の子世代の方

退院直後、Kさんのご家族が直面したこと
Kさんのお父様(78歳)は、脳梗塞を発症してから約3週間の入院を経て在宅復帰。左半身に片麻痺が残り、要介護2の認定を受けた状態でした。
退院日まで残り2週間というタイミングで、ご長男から私たちに連絡が入りました。「ケアマネさんに紹介してもらいました。デイサービスのことも、家の改修のことも、どこに聞けばいいかわからなくて…」と、電話口でもかなり焦られているのが伝わってきました。
実際にご自宅を訪問させていただくと、問題点がいくつも見えてきました。
- 玄関の上がり框(あがりかまち)が高く、麻痺側の足を引き上げるのが困難
- 廊下が狭く、健側(右手)で壁を伝いながら歩くしかない
- 浴室の入り口に段差があり、浴槽またぎも一人では危険な高さ
- トイレが和式のまま、立ち座りに強い負荷がかかる
これは「手すりを1本つければ解決」というレベルではありませんでした。お父様が実際にどう動くか、どこで躓くか、介護する奥様(76歳)との動線がどう交差するか——そこまで考えた設計が必要でした。
「動線から考える」介護リフォームとはどういうことか
私たちが他の業者さんと少し違うのは、デイサービスを運営しているからこそ「介護現場の実態」を体で知っているという点にあります。
たとえば片麻痺の方は、健側(麻痺していない側)の手と足に大きく依存して動きます。手すりをつけるなら「どちらの手で握るか」「どの高さで握るか」「握った後に体重をどう移動させるか」を一連の流れで考えなければなりません。設計図だけを見て「だいたいここらへん」とつけても、実際には使いにくかったり、かえって危険なケースがあります。
「介護リフォームは、身体の動きを知らないとできない仕事だと思っています。私たちはデイサービスで毎日ご利用者様の移動・移乗・入浴介助をしていますから、どこに手すりがあれば助かるか、段差がどのくらいあれば転倒リスクが上がるかを肌感覚で知っています。その知識をそのまま現場に持ち込めるのが、私たちの強みです。」
伊澤 雄馬(株式会社ホープシード 代表取締役)
Kさんのお宅では、以下の工事を介護保険の住宅改修費(上限20万円)を活用しながら実施しました。
改修工事 STEP 1
玄関の手すり設置と上がり框の段差解消
麻痺側(左)を壁側にして健側(右)でしっかり握れる位置に縦手すりを設置。框の高さを低くするステップ台を組み合わせることで、一人で玄関の出入りができる環境を作りました。
⚠️ 手すりの高さは身長・麻痺の程度・靴の有無によって変わります。カタログの標準値では合わないことも多いため、必ず本人に立ってもらいながら調整することが重要です。
改修工事 STEP 2
廊下の手すり設置(ベッド〜トイレ間)
夜間のトイレ動線は最も転倒リスクが高い時間帯です。ベッドサイドから廊下、トイレ入口まで連続した手すりを設置することで、深夜でも安全に移動できるようにしました。
⚠️ 廊下の手すりは壁の下地(柱・間柱の位置)を確認せずに取りつけると、抜けてしまう危険があります。下地確認は必須工程です。
改修工事 STEP 3
浴室の段差解消と浴槽横への手すり設置
浴室入口の段差をすのこで解消し、浴槽のまたぎ動作を補助する縦・横手すりを組み合わせて設置。浴槽内でも安定した姿勢を保てる位置に調整しました。
⚠️ 浴室は濡れた状態での使用が前提です。手すりは防錆・防滑素材を選ぶこと、ビスの防水処理を徹底することが長期使用の条件です。
改修工事 STEP 4
トイレの洋式化と便座横手すり設置
片麻痺の方にとって和式トイレは非常に危険です。洋式便座への交換と、健側(右手)でしっかり支えられる位置への手すり設置により、一人でのトイレ利用が可能になりました。
⚠️ 介護保険の住宅改修費は「便器の取替え」にも適用されますが、給排水工事が伴う場合は保険対象外の費用も発生します。事前に見積もりで内訳を確認しましょう。
✓ ここまでのポイント
- 片麻痺の方の介護リフォームは「どちらの手で、どう動くか」という動線ベースの設計が重要
- 介護保険住宅改修費(上限20万円)は手すり・段差解消・洋式便器への交換等に活用できる
- 介護現場を知る業者に頼むことで、身体状況に合った実用的な改修が可能になる
リハビリデイサービスとの組み合わせが、在宅復帰を安定させた
住環境を整えるだけでは、在宅生活の継続は十分ではありません。Kさんのお父様には、退院後すぐに「リハスタジオプラス」のご利用を開始していただきました。
リハスタジオプラスは1日型のデイサービスで、要支援1から要介護5まで対応しています。ICカードで管理される個別リハビリマシンでは、お一人おひとりの身体状況に合わせた負荷が自動設定されるため、片麻痺の方でも無理なく続けられます。レッドコードを使った体幹訓練やヨガ要素のストレッチも、健側・患側のバランスを整えるのに効果的です。
Kさんの奥様(76歳)にとっては、週3回のデイサービス利用が「ひと息つける時間」にもなりました。老老介護の状況で、介護する側の心身の余裕を保つことは、長期的な在宅生活を続けるうえで欠かせない要素です。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
デイサービスでの入浴は、自宅での入浴介助の負担を大きく減らします。特に片麻痺の方の浴槽移乗は家族にとっても体への負担が大きい介助のひとつ。施設で週に数回しっかり入浴していただくことで、自宅では簡単な清拭や足浴にとどめるという「二段構え」が老老介護世帯の現実的な答えになります。
「公園の季節の花を見に行く事ができ、日課だった散歩ができるのは嬉しい」
リハスタジオプラス ご利用者様
Kさんのお父様も、通い始めて2か月ほどで「行くのが楽しみ」とおっしゃるようになったとご家族から聞きました。外出レクリエーション(チャレンジクラス)では月2回、菖蒲グリーンセンターや公園などへのお出かけも実施しています。「家にいたい」という気持ちを尊重しながら、社会とつながる場を提供することが、心身の回復にもつながっています。
介護保険の住宅改修費、申請で気をつけること
改修工事に際して、ご家族がもっとも不安に感じていたのが「介護保険の手続き」でした。
介護保険の住宅改修費は、要介護・要支援認定を受けている方が自宅を改修する際に上限20万円(自己負担1〜3割)まで支給される制度です。対象工事は手すりの設置、段差の解消、滑り止め、引き戸化、洋式便器への交換などです。
チェックポイント①:工事前の事前申請が必須
住宅改修費は「工事完了後に申請」ではなく、工事前に市区町村へ事前申請を行い、承認を受けてから着工する必要があります。この順番を守らないと保険が適用されません。
✅ ホープシード:ケアマネジャーとの連携のもと、事前申請書類の作成から提出まで一括代行いたします。
チェックポイント②:ケアマネジャーの意見書が必要
申請にはケアマネジャーが作成する「住宅改修が必要な理由書」が必要です。担当ケアマネがいない場合は、地域包括支援センターへの相談が先決です。
✅ ホープシード:デイサービスと建設業を一体運営しているため、ケアマネジャー・地域包括との連絡調整もスムーズに対応できます。
チェックポイント③:スピードが求められる退院前改修
退院日が決まってから動き始めると、工事が間に合わないケースがあります。入院中に相談を開始し、退院前に改修を完了させるスケジュール設計が重要です。
✅ ホープシード:退院支援に特化した対応実績があり、2週間以内のスピード施工にも対応しています。お急ぎの場合はまずお電話ください。
まとめ ― 「家にいたい」という気持ちに、全力で応えたい
Kさんのケースで改めて実感したのは、住環境の整備とリハビリの組み合わせが、片麻痺の方の在宅生活をどれほど現実的なものにするかということです。どちらか一方だけでは足りない。建設とデイサービスの両方を手がける私たちだからこそ、このセットで支援できる。それが私たちの存在意義だと思っています。
「家にいたい」という言葉には、その人の人生のすべてが詰まっています。住み慣れた部屋、庭の景色、毎朝のルーティン。それを守り続けるために、私たちは介護・建設・不動産の知識を束ねて、加須市のご家族の傍に立ち続けます。
片麻痺のご家族の在宅復帰に向けて、何から手をつければよいかわからない方は、どうぞそのままご連絡ください。退院前の急ぎの相談も、もちろん歓迎です。
📞 お電話はこちら:0480-53-7143(受付時間 平日・土曜 8:30〜18:00)
✉️ お問合せフォームからもご相談いただけます。些細なことでも、まずはお気軽にどうぞ。
株式会社ホープシード(埼玉県加須市南町6-15)は、建設業許可(埼玉県知事 般-29 第71135号)・宅地建物取引業許可(埼玉県知事 第23447号)・地域密着型通所介護事業者として、加須市の皆様の「いつまでも自宅で暮らし続けたい」を支えています。


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