「壁紙を替えるだけで、こんなに変わるものなの?」
先日、リハスタジオプラスのご利用者様のご家族から、そんな言葉をいただきました。玄関からリビングまで続く壁紙と床材を貼り替えただけなのに、「まるで別の家みたい」と目を丸くされていた表情が、今でも忘れられません。
こんにちは。リハスタジオプラス施設長の渡邊 隆浩です。私は毎日、ご利用者様と同じ目線でデイサービスの現場に立っていますが、ふだん施設の中で過ごす私が、ある日の内装リフォーム現場に密着する機会をいただきました。今回はその一日を通して、壁紙・床材の貼り替えがどれほど暮らしの景色を変えるか、そして「この家でもう少し頑張れる」という気持ちにどう繋がるかをお伝えしたいと思います。
📋 この記事でわかること
- 壁紙・床材の貼り替えが暮らしにもたらす具体的な変化
- 内装リフォームの一日の作業の流れと職人のこだわり
- 高齢者の在宅継続を支える内装リフォームの選び方のポイント
- 介護保険と組み合わせた住宅改修との連携の考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 築年数が経った自宅の壁紙や床材が気になっている方
- ✅ 大がかりな工事ではなく、まず内装だけ手を入れてみたい方
- ✅ 高齢の親が「家にいたい」と言っており、住まいの環境を整えたい子世代の方
- ✅ 介護リフォームと内装工事を同時に考えたい方
- ✅ 費用を抑えながら住まいの印象を刷新したい方

朝8時半、現場到着。「今日の家」との最初の対話
施工当日の朝、私が職人さんと一緒に現場に着いたのは8時半を少し過ぎた頃でした。対象となるのは加須市内に住む80代のご夫婦のご自宅。玄関を入ると、日焼けした壁紙が剥がれかけ、廊下の床材はところどころめくれ上がっていました。
「段差が怖くて、この廊下を歩くのが嫌いになってた」とおばあさんがおっしゃっていたのを、ケアマネージャーから聞いていました。好きだったはずの自分の家が、少しずつ「怖い場所」になっていく。その感覚は、デイサービスの現場でご利用者様と話すたびに耳にする、切実な声でもあります。
まず職人さんが行うのは「現地確認」。壁の下地の状態、床の根太(ねだ)の劣化具合、窓周りの結露跡など、見た目では分からない部分を丁寧に診ていきます。この工程を丁寧に踏むかどうかで、仕上がりに天と地の差が出ると教えてもらいました。
「壁紙の下に何があるかを確認せずに貼り替えるのは、服の上からアイロンをかけるようなもの。表面だけきれいにしても、長持ちしません。下地処理が全体の6割です。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
午前の作業:壁紙の剥がしと下地処理が、仕上がりを決める
既存の壁紙を剥がしていくと、部分的に石膏ボードにひびが入っている箇所が見つかりました。築30年を超える住宅ではよくあることだそうです。そのまま新しい壁紙を貼れば数年で浮きやシワが出てくる。だからこそ、パテで丁寧に補修を施してから次の工程へ進みます。
内装リフォーム STEP 1
既存壁紙・床材の撤去と下地確認
古い壁紙を濡らしながら慎重に剥がし、下地ボードの傷み具合を確認します。床材は既存のフローリングやクッションフロアを剥がし、根太の腐食や浮きがないか点検します。
⚠️ この工程を省略したり急いだりすると、新しい壁紙がすぐに浮いてきたり、床がきしんだりする原因になります。見えない部分への丁寧な手当てが、10年後の仕上がりを左右します。
内装リフォーム STEP 2
下地補修とパテ処理
ひび割れや穴をパテで埋め、平滑に整えます。乾燥させてからペーパーがけをする工程を繰り返し、壁面の凹凸を極力なくします。
⚠️ 乾燥時間を短縮しようとすると、後から壁紙に凹凸が浮き出てきます。焦らず乾かすことが美しい仕上がりへの近道です。
内装リフォーム STEP 3
壁紙・床材の施工
下地が整ったら、いよいよ新しい壁紙と床材を貼っていきます。今回は明るめのホワイト系壁紙と、足元に優しいクッションフロア(木目調)を選択。廊下からリビングまで一続きの統一感が生まれます。
⚠️ 壁紙の継ぎ目の処理と床材の端部の収まりは、プロの技術が問われる場面。ここが雑だと、完成後すぐに剥がれやめくれが生じます。
✓ ここまでのポイント
- 内装リフォームは「貼り替えるだけ」ではなく、下地処理の丁寧さが仕上がりと耐久性を決める
- 壁紙と床材を同時に替えることで、部屋全体の統一感が生まれ、印象の変化が大きくなる
- 築年数が経った住宅ほど、下地の傷みを事前に確認することが重要
「壁紙と床材を替えたいけれど、下地の状態や素材の選び方まで自分では判断できない」——そう感じているところではないでしょうか。お問合せフォームでは、現地の状況をヒアリングしたうえで、内装リフォームの進め方や介護リフォームとの組み合わせ方について個別にご案内しています。
昼過ぎ、部屋の表情が変わってきた
お昼を挟んで午後の作業が始まる頃、リビングの壁紙が半分以上張り終わりました。さっきまで薄汚れた印象だった壁が、清潔感のある白に変わっていく。その変化を横で見ながら、私は思わず「あ、これは確かに別の部屋だ」と声が出てしまいました。
ご高齢の方が長く住み慣れた家に感じる「愛着」は、こうした目に見える変化によって新鮮に息を吹き返すことがあります。デイサービスでご利用者様が「家のリフォームをしてから、居間にいる時間が増えた」とおっしゃることがあるのですが、その理由が現場を見てよくわかった気がしました。
また、床材の選択は安全面でも大切です。つるつるとした素材は転倒リスクにつながります。滑りにくい素材・適度なクッション性のある床材は、特に高齢の方が歩く廊下やリビングには重要な選択肢です。廊下の幅や段差解消については、廊下を広げるリフォームや車椅子対応工事の実例も参考にしてみてください。
「クロスワードや麻雀など頭を使ったゲームが盛り沢山。一人暮らしの私にとっては憩いの場」
リハスタジオプラス ご利用者様
デイサービスに通いながら、帰宅後の自宅でくつろげる環境が整っている。その両輪があって初めて、「家にいたい」という気持ちが豊かさになります。一人暮らしのご利用者様がデイで仲間と過ごし、家に帰れば整えられた我が家でゆっくり休む。その循環を支えるのが、内装リフォームという仕事でもあると感じた午後でした。
夕方、完成。「別の家みたい」という言葉の重さ
作業が全て終わったのは、16時を少し過ぎた頃。玄関から廊下を通ってリビングまで、明るく清潔感のある空間に生まれ変わっていました。
ご家族が現場確認にいらした際、「本当に別の家みたい。これなら母も喜ぶ」と言葉にされた瞬間、職人さんの顔がほころびました。その表情を見て、私もこの仕事の「本質」が少し分かった気がしました。
壁紙と床材の貼り替えは、工事の規模としては決して大きくありません。でも、暮らしの景色を変える力は確かにある。「まだこの家で頑張れる」「この家が好き」という気持ちを取り戻す力が、内装リフォームにはあると感じています。
なお、水回りの内装(洗面所など)については、高齢者の安全動線と合わせた設計が必要になることもあります。洗面所の車椅子対応リフォームと床材・設備の選択についても合わせてご覧いただくと、より具体的なイメージが湧くかと思います。
内装リフォームを介護と組み合わせるという選択
株式会社ホープシードは、デイサービスと建設・リフォームを同じ会社で手がけています。これは加須市内ではほとんど見られない体制です。介護の現場で「この動線が危ない」「ここが怖い」という声を毎日聞いている私たちだからこそ、リフォームの提案も現場感覚から出てきます。
内装リフォームと同時に手すりの設置や段差解消を行う場合、介護保険の住宅改修費(上限20万円、自己負担1〜3割)を活用できるケースもあります。壁紙・床材の貼り替え単体は介護保険の対象外ですが、手すり設置や段差解消と組み合わせることで、工事を効率よく進めることができます。
また、子世代の方が「老後の暮らしを見越して親の家を整えたい」とお考えであれば、子どもが独立した後の間取り変更リフォームと老後設計もご参考になるかと思います。内装の刷新と動線の見直しをセットで考えると、長く安心して暮らせる家に近づきます。
まとめ:住まいの景色が変わると、暮らしへの気持ちも変わる
壁紙と床材の貼り替えは、間取りを変えるわけでも、大きな構造に手を入れるわけでもありません。でも、毎日目に入る空間の色と質感が変わるだけで、「家が好き」という気持ちが戻ってくることがある。その変化は、特に長く同じ家に暮らしてきた高齢の方にとって、大きな意味を持つと私は思っています。
「この家でもう少し頑張れる」「帰ってくるのが楽しみになった」——そんな気持ちが生まれるお手伝いを、私たちはこれからもしていきたいと考えています。
内装リフォームについてのご相談、介護リフォームとの組み合わせのご相談、どちらもお気軽にお電話ください。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00)
記事を最後まで読んで、「うちの親の家も、まず内装から手を入れてみようか」と思い始めた方へ。壁紙・床材の選定から介護保険の住宅改修費の活用まで、ご状況に合わせた提案をお問合せフォームからお伝えすることができます。加須市内・近隣エリアへの対応が可能です。