結論から言うと、加須市の介護現場は今、かつてないほど人手が足りていません。そしてその影響をもっとも強く受けているのは、「重度になっても家にいたい」と願う高齢者とその家族です。でも、諦める必要はありません。地域密着型の施設が、その願いを現実にする仕組みを作れるからです。今日は代表の伊澤が、一日の動きをたどりながら、その中身をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 加須市の介護職不足が、在宅継続にどう影響しているか
- 「家にいたい」という希望を支える1日型デイ・バリアフリー改修・外部連携の3点セット
- 地域密着型施設だからこそできる、重度者への具体的な関わり方
- 介護保険の住宅改修費20万円枠を含めた、無理のない在宅支援の進め方
こんな方におすすめ
- ✅ 要介護4・5の親が「施設には行きたくない」と言い、どうすればいいか迷っている方
- ✅ 老老介護で限界を感じながらも、パートナーを家で看たいと思っている配偶者の方
- ✅ 退院日が近づいているのに、自宅の環境が整っていない家族の方
- ✅ 加須市内で重度でも対応できるデイサービスを探しているケアマネージャーの方
- ✅ 介護と住宅改修を別々に相談する手間を省きたいご家族様

朝8時30分、施設と現場を同時に動かす一日が始まる
埼玉県加須市南町。株式会社ホープシードの事務所に、代表の伊澤幸子が入るのは毎朝8時30分ちょうどです。まず確認するのは、2拠点のデイサービス(リハスタジオ花咲・リハスタジオプラス)の稼働状況と、工務店側に入っている当日の工事予定。介護と建設、ふたつの現場が同時に回っているのが、この会社の日常です。
「加須市の高齢化率は31.5%で、全国平均を2ポイント以上上回っています。3.3人に1人が65歳以上という地域で、介護職の担い手が年々減っている。その矛盾が、在宅で暮らしたい高齢者に直接のしかかっているんです」と伊澤は言います。
人手不足の問題は、デイサービスの定員管理だけでなく、送迎ルートの確保、機能訓練の質の維持、浴室介助の安全確保まで、あらゆる場面に波及します。大規模チェーン型の施設では、スタッフの入れ替わりのたびに「また顔が変わった」と戸惑うご利用者様の声が後を絶ちません。
「介護職の不足は数字の問題ではなく、目の前の人との関係が続かなくなるという問題です。信頼関係がなければ、重度になった方が安心してデイに来てくださることはない。だからこそ、顔なじみのスタッフが長く関われる小規模な地域密着型に、私は意味があると思っています」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
午前10時、「家にいたい」という言葉の重さと向き合う
午前中の時間帯、伊澤がもっとも多く対応するのはご家族様からの相談電話です。内容のほとんどは、同じ一文から始まります。「父が、施設には絶対に行かないと言っていて…」。
要介護4、あるいは5。自分でトイレに行くことも、浴槽をまたぐことも、難しくなっている。それでも「家にいたい」という言葉は揺るがない。ご家族様はその言葉を叶えてあげたい一方で、介助の限界も正直に感じている。老老介護であればなおさらです。
この問題を解くために、ホープシードが用意しているのは次の3点セットです。
在宅継続を支える STEP 1
1日型デイサービス「リハスタジオプラス」でレスパイト効果を生む
要支援1から要介護5まで対応する1日型のデイサービスです。ご利用者様が日中を施設で過ごすことで、介護する配偶者や家族が身体と心を休める時間が生まれます。プラスでは、天然ミネラル岩塩入りの浴槽を使った入浴サービスも提供しており、ご利用者様からこんな声をいただいています。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
自宅の浴室では転倒リスクがあって入浴を諦めていた方が、施設での入浴を「一番の楽しみ」と感じてくださる。これが、デイに来てくださることへの動機にもなります。入浴介助を施設側が担うことで、家族の身体的な負担も大きく減ります。
⚠️ 重度の方の入浴介助は、自宅での対応が最も事故リスクが高い場面のひとつです。施設での入浴に慣れていただくことが、在宅継続の安全網になります。
在宅継続を支える STEP 2
自宅のバリアフリー改修で「住まいの危険」を取り除く
デイサービスに来ていただいている間に、工務店側が自宅の改修を進めます。段差解消・手すり設置・引き戸化・浴室とトイレの安全対策が主な工事内容です。介護現場を持つ建設業者だからこそ、「この方の身体の動かし方だと、ここに手すりがないと転ぶ」という視点で提案ができます。大手リフォーム会社が断りがちな小規模な介護バリアフリー工事も、ホープシードでは本業として対応しています。
介護保険の住宅改修費は、1人あたり20万円までの支給限度額があり(自己負担1〜3割)、要件を満たせば活用できます。加須市の介護保険サービス利用限度額や申請の流れについては別記事でも詳しくまとめていますので、あわせてご確認ください。
⚠️ 住宅改修費の申請は、工事着工前にケアマネへの相談と市への事前申請が必要です。退院後に急いで工事を頼んでも、手続きが間に合わないケースがあります。早めに動くことが肝心です。
在宅継続を支える STEP 3
訪問看護・医療連携で「看取りまでの体制」を整える
デイサービスと住宅改修で日常の安全は確保できても、医療的なケアが必要になった段階で壁にぶつかるご家族様は少なくありません。ホープシードでは、関連会社の株式会社ライフケアプロジェクト(代表取締役:齋藤恵美子)とのグループ連携を通じて、外部の訪問看護事業者や医療機関とのつなぎ役も担います。看取りまでの体制を「誰かがコーディネートしてくれる」という安心感が、在宅継続の最後の支えになります。
⚠️ 医療連携は早い段階から相談しておくことが重要です。体調が急変してから動き始めると、在宅で看取るための体制が間に合わないことがあります。
✓ ここまでのポイント
- 加須市の高齢化・介護職不足の中で、「家にいたい」という希望を叶えるには1日型デイ・バリアフリー改修・外部連携の3点がそろって初めて機能する
- 入浴介助をデイサービス側が担うことで、家族の身体的負担とご利用者様の転倒リスクを同時に下げられる
- 住宅改修費の申請は工事前の手続きが必須。退院が決まった時点で早急に動き出すことが重要
住宅改修費の申請手続きや、重度でも対応できるデイサービスの空き状況など、この記事では書ききれなかった「具体的な次の一手」が気になってきた方もいると思います。お問い合わせフォームから、デイサービスの見学予約や住宅改修の相談を同時に伝えることができます。まずご状況をざっくりお伝えいただければ、担当者から折り返しご連絡します。
午後2時、工務店スタッフとの打ち合わせで「現場の目」をすり合わせる
昼を過ぎると、伊澤は工務店側のスタッフとその日の現場報告を共有します。デイサービスで実際にご利用者様の動きを見ているからこそ、「この方はトイレ動線に体を横向きにする癖がある」「浴槽の縁をまたぐ際に左足が上がりにくい」といった細かい情報が、改修の設計に直結します。
大規模チェーンのリフォーム会社では、現場担当者が高齢者の身体動作を日常的に見る機会がありません。「介護現場を知る建設業」というのは、単なるキャッチコピーではなく、毎日の打ち合わせの中で生まれる具体性です。
デイサービスが高齢者のQOL(生活の質)を高める仕組みについても別記事で詳しく解説していますが、デイが「預かる場所」ではなく「在宅を支える拠点」になり得る理由は、こうした日常の積み重ねにあります。
「ケアマネさんから紹介していただくとき、『ここなら重度でも対応できて、家の改修も一緒に動いてくれる』という信頼があるから来てくださる。その信頼を裏切らないために、介護と建設の情報を毎日つなぎ続けることが私の仕事だと思っています」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
夕方5時、一日を振り返って気づく「地域密着」の意味
利用者の送迎が終わり、事務作業に入る夕方の時間。伊澤が毎日手帳に書き留めているのは、その日ご利用者様から聞いた一言です。「今日のお風呂、気持ちよかった」「自宅の廊下に手すりができてから、夜中のトイレが怖くなくなった」。こうした声の積み重ねが、次のご家族様への相談対応を具体的にしてくれます。
加須市という地域で介護事業を営むことの意味は、「地域密着型通所介護事業者」という行政上の区分にとどまりません。業界経験21年、建設業許可・宅地建物取引業許可・介護事業者の3つの資格を持つ事業体として、加須市民の「家で最期まで暮らしたい」という願いに、横断的に応え続けることだと伊澤は言います。
人手不足の中でも、地域密着型の施設が長く関係を続けられるのは、スタッフがご利用者様の「今日の顔色」を知っているからです。その日常の蓄積が、在宅看取りの体制を支える最後の安全網になります。
加須市内での介護相談の入口として、デイサービスを初めて探す方向けの基本情報もまとめていますので、どこから動き出せばいいか迷っている方はまずご覧ください。
まとめ:「家にいたい」は、仕組みがあれば叶えられる
加須市の介護職不足は、数年で解消できる問題ではありません。だからこそ、限られた人と資源を「在宅継続」という目的のために束ねる仕組みが必要です。1日型デイサービスでのレスパイト、自宅のバリアフリー改修、医療・訪問看護との外部連携。この3点がそろったとき、要介護5の方でも「家で暮らし続ける」現実的な道筋が見えてきます。
ホープシードでは、デイサービスへのご相談から住宅改修の見積もりまで、同じ窓口でお話を聞いています。「まず話だけでも」という段階で構いません。電話でのご相談は 0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00)までどうぞ。
「家にいたい」という言葉を叶えるために、デイサービス・バリアフリー改修・外部連携の3点を動かす必要があることは、記事を読んでご理解いただけたと思います。どこから手をつければいいか分からない場合は、お問い合わせフォームに現在の介護度と自宅の困りごとを書いて送っていただくと、ホープシード側で整理してご返答します。介護と建設の両方を一度に相談できる窓口は、加須市内では多くありません。