C4家族・介護する人の悩み

56. 老老介護の介護者側の健康管理|レスパイトとしてのデイサービス活用法

結論から申し上げると、老老介護の介護者が「倒れる前に休む仕組み」を意図的につくることが、在宅看取りを実現する最大の鍵です。

「夫を家で看取ってあげたい。でも自分がもう限界かもしれない」――加須市内でこのような状況に直面しているご家族から、私たちホープシードにご相談をいただくことが年々増えています。介護される側の体のことはケアマネジャーや医師が見てくれる。でも、介護する側の健康を誰が守るのか、そこが長い間、見落とされてきた部分です。

この記事では「夫を自宅で最後まで支えたい」という強い思いを持つ奥様が、自分自身の体を守りながら在宅介護を続けるための具体的な方法を、実際のケースをもとにお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 老老介護の介護者側がなぜ先に倒れやすいのか、そのリスク構造
  2. レスパイトとしてのデイサービス活用で「介護者が呼吸できる時間」をつくる方法
  3. 夫が自宅で過ごせる時間を最大化するバリアフリー改修との組み合わせ方
  4. 加須市でのリハスタジオプラス・花咲の具体的な活用事例

こんな方におすすめ

  • ✅ 高齢の配偶者を自宅で介護しており、自分の体力・気力の限界を感じている方
  • ✅ 「施設には入れたくない」という本人の意思を尊重したいと考えている方
  • ✅ デイサービスのレスパイト利用という考え方をまだよく知らない方
  • ✅ 在宅看取りを現実的な選択肢として考え始めている方
  • ✅ 介護保険の使い方や自宅改修について、どこに相談すればいいか迷っている方
56. 老老介護の介護者側の健康管理|レスパイトとしてのデイサービス活用法 | 株式会社ホープシード

「介護者が倒れる」ことが、在宅介護を終わらせる最大のリスク

加須市は高齢化率31.5%、7.3人に1人が75歳以上という高齢化先進地域です。この街では、70代の妻が80代の夫を一人で介護する「老老介護」が、決して珍しい光景ではありません。

あるケースをご紹介します。加須市内在住の72歳の奥様(仮にAさんとします)は、要介護3の夫を3年間、ほぼ一人で支えてきました。入浴介助、排泄介助、食事の用意――毎日が介護で埋まり、自分が病院に行く時間すら取れない日々。「夫より先に自分が倒れたら、夫はどうなるのか」という恐怖が、常に頭の片隅にありました。

Aさんが最初に私たちに連絡をくださったとき、開口一番おっしゃったのは「夫を施設に入れたくはないんです。でも自分が先に逝ってしまいそうで」という言葉でした。

実はこの「介護者が先に倒れる」問題は、老老介護において非常によく起きることです。介護される側の症状が重くなるほど、介護者の睡眠不足・体力消耗・精神的疲弊も比例して深刻化します。そして介護者が体調を崩した瞬間に、在宅介護は突然終わりを迎えます。

在宅看取りを実現したいなら、まず介護者自身を守ること。これが、私たちホープシードが21年の介護・建設の経験から導いた、揺るぎない前提です。

「週3回のデイサービス」が介護者の命綱になった事例

Aさんの場合、ケアマネジャーとも相談しながら、まず夫に週3回、1日型デイサービス「リハスタジオプラス」をご利用いただくことにしました。

リハスタジオプラスは要支援1〜要介護5まで対応しており、入浴介助・手作り昼食の提供も行っています。Aさんの夫のように介護度が高めの方でも安心して通っていただける体制が整っています。

「プラスに来てから、夫がお風呂を楽しみにするようになって」とAさんは後日おっしゃっていました。リハスタジオプラスでは天然ミネラル岩塩入りの入浴を提供しており、ご利用者様からも「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」(プラス利用者)という声をいただいています。入浴を夫が楽しみにしてくれることで、Aさん自身の「入浴介助の負担」も大幅に軽減されました。

週3回、夫がデイサービスに出かけている時間、Aさんは何をしたか。最初は「何もしてはいけない気がして」とおっしゃっていましたが、少しずつ自分の通院を再開し、昼間に1〜2時間の昼寝を取り、ときには友人と電話で話す時間をつくるようになりました。この「呼吸できる時間」が、Aさんの体調を確実に回復させていきました。

「介護者が休むことは、逃げることじゃない。それが在宅介護を長く続けるための、いちばん現実的な方法なんです。ご本人の『家にいたい』という願いを叶えるためにも、支える側が倒れないことが何より大切です。」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

レスパイト介護(介護者の休息を目的としたサービス利用)については、老老介護家族のためのデイサービス活用とレスパイトの考え方でも詳しく触れています。この記事ではさらに踏み込んで、「介護者の健康管理」という視点からお伝えしていきます。

✓ ここまでのポイント

  • 老老介護では介護者が先に倒れるリスクが高く、それが在宅介護終了の最大原因になりやすい
  • 週3回のデイサービス利用で「介護者が呼吸できる時間」を確保することが、在宅看取りの現実的な土台になる
  • 入浴介助など身体的負担の大きいケアをデイサービスに委ねることで、介護者の体力消耗を分散できる

夫のデイサービス利用で自分の時間をつくることは頭では分かっていても、「どの施設に何を頼めばいいのか」「改修と介護保険の手続きをどう進めるのか」という具体的な段取りで止まってしまうことが多いと思います。リハスタジオプラス・花咲の利用開始から住宅改修の手順まで、お問い合わせフォームからまとめてご相談いただけます。

デイサービス利用・住宅改修の相談窓口へ

「生きがい」が夫をデイサービスに向かわせた――花咲の事例から

「夫がデイサービスを嫌がる」という問題も、老老介護の現場ではよく耳にします。

別のケースをご紹介します。加須市内の75歳・要支援2の男性(仮にBさん)は、当初デイサービスへの参加を強く拒んでいました。「年寄り扱いされるのは嫌だ」という気持ちが強く、妻(71歳)がケアマネジャーとともに何度か説得を試みましたが、なかなか前に進みませんでした。

転機となったのは、半日型デイサービス「リハスタジオ花咲」の「チャレンジクラス」の存在を知ったことです。チャレンジクラスは月2回の外出レクリエーションプログラムで、盆栽美術館・秩父34観音巡り・いちご狩り・深大寺・菖蒲グリーンセンターなど、加須市周辺の魅力的なスポットへスタッフと一緒に出かけます。

利用者様からこんな声をいただいています。

「生きがい活動という毎月2回のイベントが楽しみ。10人規模のスタッフと一緒に回るので安心」

リハスタジオ花咲 ご利用者様

Bさんも最初は半信半疑でしたが、「秩父を回るなら行ってみるか」と一度参加してみると、雰囲気が変わりました。「デイサービス=退屈な場所」というイメージが崩れ、機能訓練やクロスワード、他の利用者様との会話も楽しみになっていきました。

妻はBさんが週に数回デイサービスに通うようになったことで、自分の時間を少しずつ取り戻し、通院や買い物をひとりでこなせるようになりました。「夫が楽しそうに帰ってくるのが、私にとっても一番の安心です」という言葉が、今も印象に残っています。

高齢者の社会参加がQOL(生活の質)に与える影響については、高齢者のQOLを高めるデイサービスの役割もあわせてご覧いただくと、より理解が深まります。また、デイサービスがもたらすコミュニティとしての価値については高齢者の孤独感と社会参加の観点からの解説記事でも詳しく取り上げています。

「家にいたい」を叶えるもう一本の柱――自宅バリアフリー改修

デイサービスでレスパイトを確保しながら、同時に進めたいのが自宅の安全対策です。ホープシードが介護事業と建設事業の両方を持つ理由のひとつが、まさにここにあります。

Aさんのケースに戻ると、夫の在宅生活で最も危険だったのが浴室と廊下の段差でした。「入浴の前後に何度かよろめいた」という話を聞いた私たちは、介護保険の住宅改修費(1人20万円枠、自己負担1〜3割)を使った改修を提案しました。

改修内容 STEP 1

浴室の手すり設置と段差解消

浴槽をまたぐ動作が転倒リスクの高いポイントです。縦・横の手すりを適切な位置に設置し、洗い場との段差を解消するスロープを施工しました。

⚠️ 手すりの取り付け位置は「なんとなく壁」ではなく、実際の動作を観察した上で決めることが大切です。ホープシードでは介護現場の動線知識を持つスタッフが現地確認を行います。

改修内容 STEP 2

トイレの手すり・引き戸化

開き戸は転倒時に逃げ場をふさぐリスクがあります。引き戸への変更と便器横の手すり設置で、夜間の単独トイレ利用を安全にしました。

⚠️ 引き戸化は壁の構造によって工法が変わります。事前の現地調査なしに判断しないことが重要です。

改修内容 STEP 3

玄関のスロープ・廊下の段差解消

デイサービスの送迎車への乗り降りも含め、玄関から外まで安全につながる動線を確保しました。夫がデイサービスに「自分で歩いて出かけられる」環境を整えることは、本人の自尊心の維持にも直結します。

⚠️ スロープの勾配は「急すぎず、緩すぎず」の設計が必要です。特に車椅子使用時と歩行時では最適な角度が異なります。

この改修を終えたAさんの夫は、「家が動きやすくなった」と表情が明るくなりました。Aさんも「転ばないかという心配が半分以下になりました」とおっしゃっていました。介護者の精神的な負担もまた、住環境の安全性と深く結びついているのです。

「介護リフォームは、ただ手すりをつける工事ではありません。ご本人が自宅で自分らしく過ごせる時間を、少しでも長く守るための仕事です。デイサービス現場を知っているからこそ、動線の細かいところまで気が付けると思っています。」

伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)

まとめ――「看取りたい」という願いを、現実の選択肢にするために

「夫を家で看取ってあげたい」という気持ちは、とても尊いものです。そしてその願いは、決して「夢物語」ではありません。ただし、介護者自身が倒れてしまえば、それは叶わなくなります。

ホープシードがご提案するのは、シンプルな組み合わせです。
① デイサービスで介護者に「呼吸できる時間」を週3回確保する
② 自宅のバリアフリー改修で「夫が安全に家にいられる時間」を最大化する

この2本柱を同時に設計できるのが、介護×建設×不動産のワンストップ体制を持つホープシードの強みです。要介護5まで対応するリハスタジオプラス、生きがい活動「チャレンジクラス」で本人の意欲を引き出すリハスタジオ花咲、そして介護現場の動線を知った上での住宅改修――加須市の地域密着型だからこそできる、一気通貫の支援です。

「どこに相談すれば良いのか分からない」「まず話だけでも聞いてほしい」そんなときは、お電話でお気軽にご連絡ください。

📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)

株式会社ホープシード(埼玉県加須市南町6-15)は、「孤独死を地域の力でなくしたい」という思いを持ち続けながら、この街で暮らすご家族の「いつまでも自宅で生活を続けたい」という願いを、一件一件、誠実に支えていきます。

「夫を自宅で看取りたい」という願いと「自分が先に倒れそう」という限界感、その両方を抱えたまま一人で抱え込まないでください。レスパイト利用と自宅改修を組み合わせた在宅継続プランを、加須市の介護×建設の専門家に直接相談できます。

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