「退院まで2週間しかないのに、自宅の段差をどうすればいいか分からない」——そんな電話が、ある日突然かかってくることがあります。お父さんが大腿骨を骨折して入院し、病院のソーシャルワーカーさんから「退院日が決まりました」と告げられた瞬間、頭の中が真っ白になったという方は少なくありません。
デイサービスを使うべきか、訪問介護を使うべきか。そもそも自宅の段差や手すりはどうすればいいか。介護保険の住宅改修費って何から申請すればいいのか——。限られた時間の中で、いくつもの問いが一気に押し寄せてくる。この記事は、そんな状況に直面しているご家族のために書きました。
📋 この記事でわかること
- デイサービスと訪問介護、それぞれが「退院後の在宅生活」でどう機能するか
- 退院まで2〜4週間しかないとき、住宅改修と介護サービスをどう同時に動かすか
- 介護保険住宅改修費20万円枠を「使い切らずに後悔しない」ための考え方
- デイサービスと訪問介護を組み合わせた、無理のない在宅介護プランの例
こんな方におすすめ
- ✅ 親が脳梗塞・大腿骨骨折などで入院中で、退院日まで時間がない方
- ✅ デイサービスと訪問介護のどちらが親に向いているか迷っている方
- ✅ 介護保険の住宅改修費をどう申請すればいいか分からない方
- ✅ 仕事を休めず、平日昼間に動けない遠距離介護中の子世代の方
- ✅ 退院後の在宅生活を、できるだけ安全に整えたい方

デイサービスと訪問介護——退院後の役割はどう違う?
まず、両者の基本的な役割の違いから整理しましょう。デイサービスは「外に出て受けるサービス」、訪問介護は「自宅に来てもらうサービス」、という分け方はよく聞かれますが、退院後の在宅生活を考えるうえで大切なのはもう一歩踏み込んだ視点です。
デイサービスが担う役割は、主に「身体機能の維持・回復」と「社会的なつながり」です。特にリハビリ特化型のデイサービスでは、機能訓練を通じて退院後の体力を取り戻していくことができます。また、日中に安全な場所で過ごせるため、老老介護のご家庭では介護する側の配偶者の休息にもなります。
訪問介護が担う役割は、「自宅での日常生活の直接的な支援」です。入浴介助・排泄介助・食事介助など、ご本人が自宅にいながら必要なケアを受けられます。ただし、ヘルパーが在宅できる時間には限りがあり、24時間見守ることはできません。
🏠 訪問介護だけに頼るケース
- 日中の「空白時間」が長くなり、転倒リスクが高まりやすい
- ヘルパーが帰った後の孤立感が生じやすい
- 身体機能の低下に気づきにくく、悪化しても対応が遅れがち
⭐ デイサービスと組み合わせるケース
- デイで機能訓練・入浴・食事を賄い、訪問介護で補えない部分を在宅でカバー
- スタッフが日々の状態変化に気づき、ケアマネへの連絡が早い
- 社会参加の機会が生まれ、意欲の低下を防ぎやすい
退院直後は特に、どちらか一方で完結しようとせず、両者の役割を組み合わせる発想が大切です。訪問介護とデイサービスの選び方・3つの基準についても参考にしてみてください。
退院まで2週間——住宅改修とサービス申請を同時に動かすには
問題は「分かっていても、時間がない」という現実です。退院日が決まった瞬間から、住宅改修・ケアプラン作成・サービス契約のすべてを並行して進める必要があります。ここが、多くのご家族が最も困惑するポイントです。
在宅復帰 STEP 1
ケアマネジャーのアサインと退院前カンファレンスへの参加
まだケアマネジャーがいない場合は、地域包括支援センターか病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)に相談してアサインを急ぎます。退院前に病院で行われる「退院前カンファレンス」には、できれば家族も参加し、自宅の状況・必要な支援を共有しましょう。
⚠️ この段階をスキップすると、ケアマネがいないまま退院日を迎え、サービスの開始が大幅に遅れるリスクがあります。
在宅復帰 STEP 2
介護保険住宅改修費の申請準備(ケアマネ意見書+施工業者の見積書)
介護保険の住宅改修費(上限20万円、自己負担1〜3割)を使うには、ケアマネジャーの「理由書(意見書)」と施工業者の「工事費見積書・工事内容書」が必要です。これを市区町村窓口に事前申請し、承認後に工事を行います。申請から承認まで数日〜1週間かかることもあるため、退院日の3週間前には動き出すのが理想です。
⚠️ 工事を先に完了させてしまうと保険が使えなくなるケースがあります。必ず「事前申請→承認→工事」の順番を守ること。ただし緊急性が認められる場合は事後申請も可能なので、ケアマネに相談してください。
在宅復帰 STEP 3
自宅の現地確認と工事(手すり・段差解消・引き戸化など)
ケアマネとともに、あるいは業者単独で自宅を下見し、必要な改修箇所を洗い出します。玄関・廊下・トイレ・浴室・寝室の動線を確認し、転倒リスクの高い場所から優先的に手をつけます。退院までに工事が完了するよう、スケジュールを逆算して段取りします。
⚠️ 「とりあえず手すりだけ」と急いで施工すると、後から「浴室の段差も直せばよかった」と後悔するケースが多い。20万円枠は原則1回しか使えないため、将来の必要箇所もまとめてケアマネと相談することをお勧めします。
在宅復帰 STEP 4
退院後のデイサービス・訪問介護の手配と初回サービス開始
ケアマネがケアプランを作成し、デイサービス・訪問介護事業者との契約を進めます。退院当日からサービスを開始できるよう、退院前にサービス担当者会議を済ませておくのが理想です。
⚠️ 退院後すぐに「何もサポートがない状態」で自宅に戻ると、再入院につながる転倒事故が起きやすい。サービスの空白期間をゼロにする段取りが重要です。
✓ ここまでのポイント
- デイサービスは機能回復と社会参加、訪問介護は自宅での直接ケア——役割が違うから、組み合わせることで在宅生活が安定する
- 住宅改修費の申請は「退院3週間前」には動き出すのが目安。ケアマネの意見書と業者の見積書が同時に必要
- 改修・申請・サービス手配を並行して進めるには、「介護現場を知る業者」を選ぶことが時間短縮の鍵になる
「退院日まで2〜4週間しかない」という状況で、ケアマネへの連絡・住宅改修の申請・業者選びを同時に進めるのは、仕事を抱えながらでは本当に限界があります。お問い合わせフォームからご状況(退院予定日・改修したい箇所・現在のケアマネの有無など)を送っていただければ、次に何をすべきかをご案内できます。フォーム送信だけでサービス契約になるわけではありませんので、まず状況を整理したい段階でも構いません。
「介護現場を知る業者」に頼むと、何が変わるのか
住宅改修を依頼する業者選びで、見落とされがちな視点があります。それは「その業者が、実際に介護の現場を知っているかどうか」です。
一般的なリフォーム会社に「手すりをつけてほしい」と依頼すると、工事自体は問題なく完了しても、「ケアマネへの連絡はご家族でお願いします」「申請書類の書き方は市役所に聞いてください」となることが少なくありません。仕事をしながら遠距離介護をしている子世代にとって、平日昼間に動くことがいかに難しいか——それが分かる業者かどうかが、実は大きな差を生みます。
「介護現場を毎日見ている私たちだからこそ、どこに手すりがあれば安全か、どの段差が一番危ないかが分かります。図面だけで判断するのではなく、実際にご利用者様の体の動かし方を想像しながら工事の提案をしています。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
株式会社ホープシードは、加須市内で介護事業(デイサービス2拠点)と建設・リフォーム事業を一体で運営しています。デイサービス「リハスタジオ花咲」「リハスタジオプラス」の利用者の方々と毎日向き合う中で積み上げた、業界経験21年の知見を住宅改修に活かしています。
具体的には、こんな動きが可能です。
- 担当ケアマネ・病院MSWとの調整を代わりに行い、意見書の作成をスムーズに進める
- 介護保険住宅改修費の申請書類作成・市役所への提出をサポート
- 現地下見から施工完了まで、退院日に間に合うスケジュールで一気通貫
- 退院後はそのまま「リハスタジオ」へのデイサービス利用に繋げることができる
チェックポイント①:業者がケアマネとの調整を代行してくれるか
住宅改修の申請には、ケアマネの理由書が不可欠です。業者がケアマネとの連絡を仲介してくれるかどうかで、家族の負担は大きく変わります。
✅ 株式会社ホープシード:介護事業者として日常的にケアマネと連携しているため、調整をスムーズに代行できます。
チェックポイント②:「退院日に間に合う」スケジュールで動いてくれるか
退院日が決まった後に業者を探し始めると、見積もりから施工完了まで時間が足りなくなるケースがあります。緊急性を理解した上でスピード対応してくれる業者かどうかを確認しましょう。
✅ 株式会社ホープシード:退院支援を想定したスピード対応を行っており、住宅改修後の在宅生活をデイサービスと組み合わせてサポートします。
退院後、デイサービスで「動ける体」を取り戻す
自宅の改修が整ったら、次は退院後の体力・機能をどう維持・回復させるかです。入院中はどうしても体を動かす機会が減り、筋力が落ちてしまいます。退院直後は「家にいるだけで精一杯」という状態になる方も多い中、デイサービスでの機能訓練が回復の大きな力になります。
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
リハスタジオ花咲(半日型・要支援1〜要介護3対応)では、レッドコードやICカード管理のマシン訓練、ヨガ要素のストレッチ、トランポリンなど、楽しく続けられるメニューを用意しています。退院後の体に無理のない形で少しずつ運動の習慣を取り戻していただける環境です。
また、1日型の「リハスタジオプラス」(要支援1〜要介護5対応)では、天然ミネラル岩塩入りのお風呂、手作り昼食、クロスワードや麻雀など頭を使うゲームなど、生活の質そのものを豊かにするサービスが揃っています。自宅での入浴が難しい時期に、デイでの入浴を活用されるご家族も多くいらっしゃいます。
デイサービスの利用開始までにかかる時間の目安については、要介護認定の申請からデイサービス利用開始までの流れもあわせてご確認ください。なお、半日型と1日型のどちらを選ぶべきか迷う場合の考え方【加須市版】も参考になります。
まとめ——退院後の在宅生活を「整える順番」
デイサービスと訪問介護は、どちらかが「正解」というものではありません。大切なのは、それぞれの役割を理解した上で、ご本人の状態に合わせて組み合わせることです。そして、退院までの限られた時間の中でその準備を整えるには、「住宅改修・申請・サービス手配を同時に動かせる」体制が必要になります。
住宅改修と介護サービスを別々の業者・窓口でバラバラに動かすのは、時間も体力も限界があります。介護現場を持つ建設業者に相談することで、ケアマネとの調整から保険申請・施工・退院後のデイサービス利用まで、一本の流れとして動かすことができます。
加須市内で退院後の在宅復帰をお急ぎのご家族、あるいは今まさに住宅改修の相談先をお探しの方は、まずはお電話でお気軽にご連絡ください。
📞 0480-53-7288(受付:月〜土 8:30〜18:00、祝日 9:00〜18:00)
住宅改修費の申請書類・ケアマネとの調整・退院後のデイサービス利用——これを一つの窓口で動かしたいと思っているなら、その相談を受け付けています。お問い合わせフォームに退院予定日と現在の状況を書いて送ってください。介護×建設のワンストップで、退院日に間に合う段取りを一緒に考えます。