結論から言うと、介護保険の更新申請は有効期限の60日前から手続きができ、期限内に申請しないと認定が失効してしまいます。サービスが突然使えなくなる、という事態を防ぐために、更新の流れと注意点を今のうちに把握しておくことが大切です。
「親が要介護4になってもどうしても家にいたいと言っている。でも正直、もう限界に近い」——加須市でそんな声をよく聞きます。デイサービスや住宅改修など、在宅生活を支えるサービスはすべて介護認定が有効であることが前提です。その土台がなければ、どんなに良い計画も絵に描いた餅になってしまいます。
この記事では、介護保険の更新申請を忘れずに行うための基本的な流れと、特に「家にいたい」という強い希望を持つ重度のご利用者様のご家族様に知っておいてほしいポイントをまとめました。
📋 この記事でわかること
- 介護保険の更新申請の時期・手順・必要書類
- 期限切れになるとどんな影響が出るか
- 「家にいたい」を叶え続けるために認定と並行して準備すべきこと
- 加須市で使える在宅支援の3点セット(デイ・バリアフリー・外部連携)
こんな方におすすめ
- ✅ 親の介護認定の有効期限がいつか把握できていない方
- ✅ 更新申請の手続きを初めて経験する方
- ✅ 重度になっても「家にいたい」という親の希望を叶えたいご家族様
- ✅ 仕事をしながら遠距離で介護しており、平日に動けない方
- ✅ 退院後の在宅復帰に向けて、今すぐ準備を始めたい方

介護保険の「有効期限」とは何か、まず押さえておこう
介護保険の認定には、必ず有効期間が設定されています。初回認定は原則6か月、更新認定は原則12か月(状態の安定度によって3〜36か月の範囲で設定されます)です。この有効期間を過ぎると認定が失効し、新たに認定を受けるまでの間は介護保険サービスを利用できなくなります。
大切なのは、「自動更新ではない」という点です。有効期限が近づいても、ご家族様やご本人が動かなければ手続きは進みません。市区町村から更新の案内が届く場合がありますが、案内が届くタイミングは自治体によって異なるため、自分で介護保険証の期限を確認する習慣を持つことが一番確実です。
介護保険証(介護保険被保険者証)は水色の冊子で、有効期限が明記されています。今すぐ手元の保険証を確認してみてください。
更新申請の流れ――「60日前から動ける」を覚えておく
更新申請は有効期限の60日前から受け付けています。以下の流れで手続きを進めましょう。
更新申請 STEP 1
更新申請書の提出
加須市役所の介護保険担当窓口(または地域包括支援センター)に更新申請書と介護保険証を持参します。郵送での手続きが可能な場合もあるため、事前に加須市役所へ確認することをおすすめします。ケアマネージャーさんがいる場合は、代行申請をお願いできることがほとんどです。
⚠️ 申請はご家族様が代理で行えますが、委任状が必要になるケースがあります。事前に必要書類を確認しておきましょう。
更新申請 STEP 2
認定調査(訪問調査)の実施
申請後、市の調査員がご自宅または入院先を訪問し、心身の状況を確認する「認定調査」が行われます。この調査結果と主治医の意見書をもとに、介護認定審査会で要介護度が判定されます。
⚠️ 調査当日は、「普段の状態」を正確に伝えることが大切です。「良いところを見せよう」として普段より頑張ってしまうと、実態より軽い判定になる場合があります。できないことや苦労していることは、遠慮せず伝えましょう。
更新申請 STEP 3
認定結果の通知・ケアプランの見直し
申請から原則30日以内に認定結果が通知されます。認定結果によって利用できるサービスの上限額が変わるため、ケアマネージャーさんとケアプランの見直しを行いましょう。要介護度が変わった場合は、デイサービスの利用回数や住宅改修の対応範囲にも影響することがあります。
⚠️ 更新申請中であっても、申請日からサービスの継続利用は可能です(継続利用の場合)。「申請中だからサービスを止めなければいけない」という誤解をされている方がいますので、必ずケアマネージャーさんに確認してください。
✓ ここまでのポイント
- 介護保険の認定は自動更新ではなく、有効期限の60日前から更新申請が必要
- 申請中もサービスの継続利用は基本的に可能。ただし手続きは早めに動くこと
- 認定調査では「普段できないこと」を正直に伝えることが正確な判定につながる
認定更新の手続きや、更新後に何を優先すべきか、頭では分かっていても「具体的に誰に相談すればいいか」が分からないまま止まっていませんか。デイサービスの利用調整から自宅のバリアフリー工事まで、ワンストップで相談できる窓口があれば、手間がかなり減ります。お問合せフォームから現在の状況をお伝えいただくだけで構いません。
「家にいたい」という希望が、認定更新のモチベーションになる
介護認定の更新は「手続き的な義務」と思われがちですが、本質的にはご本人がご自宅で暮らし続けるための権利を守る行為です。
加須市は高齢化率が31.5%(2025年時点)を超え、3.3人に1人が65歳以上という状況です。持ち家比率が高く、「この家に住み続けたい」という気持ちをお持ちのご高齢者が多いのが、この地域の特徴でもあります。
しかし、要介護度が上がるにつれて、現実の壁にぶつかるご家族様も多くいらっしゃいます。
- トイレや浴室の段差で転倒のリスクが高まっている
- 配偶者だけでは入浴介助が難しくなってきた
- 夜間のケアが必要になり、ご家族様が疲弊している
こうした状況の中で、介護保険の更新申請をきちんと行い、使える支援の幅を最大限に確保しておくことが、「家にいたい」という願いを現実のものにする第一歩です。
介護保険で利用できるサービスや限度額については、加須市の介護保険サービス利用限度額(要支援1〜要介護5別の一覧)もあわせてご覧ください。認定区分ごとの上限額が分かりやすくまとまっています。
重度でも在宅を続けるための「3点セット」――認定更新後にやるべきこと
認定更新が完了したら、次はその認定を「使いこなす」段階です。特に要介護3以上の重度のご利用者様が在宅生活を続けるためには、以下の3つを組み合わせることが重要です。
🏠 ①1日型デイサービスで「レスパイト(介護者の休息)」を確保する
介護を担うご家族様が疲弊してしまうと、在宅継続そのものが難しくなります。週に数日、1日型のデイサービスを利用することで、ご家族様が休める時間を作ることができます。また、ご利用者様にとっても、自宅以外の環境で過ごすことが気分転換や身体機能維持につながります。
「機能訓練で元気になりました!運動による大切さを知れた」
リハスタジオ花咲 ご利用者様
この言葉がとても印象的でした。「施設に行くのは仕方ない」ではなく、「行くことで元気になる」という体験をしていただけること——それが、在宅継続の力になると私たちは考えています。ホープシードが運営するリハスタジオプラスは要介護5まで対応した1日型デイサービスです。重度の方でも安心してご利用いただける体制を整えています。
「利用者がいつまでも自宅で生活を続けられ、ご家族と楽しく過ごせる日常をサポートすることが私たちの使命です。認定の更新はその土台。期限が切れてサービスが止まってしまうことが一番つらい。」
渡邊 隆浩(リハスタジオプラス施設長)
⭐ ②介護バリアフリー工事で自宅の「危険ポイント」を先手で解消する
転倒事故の多くは、トイレへの移動・浴室の出入り・玄関の段差など、毎日何度も通る場所で起きています。介護保険の住宅改修費(1人につき上限20万円、自己負担1〜3割)を使って、手すりの設置・段差解消・引き戸への変更などを行うことができます。
認定更新のタイミングは、住宅の安全点検を行う良い機会でもあります。介護保険の住宅改修20万円枠の正しい使い方については別記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。ホープシードでは、介護現場を運営しているからこそ分かる「本当に危ない動線」を踏まえた改修提案ができます。
⭐ ③訪問看護・訪問介護との連携で「夜間・医療的ケア」をつなぐ
重度の状態でご自宅にいるためには、デイサービスだけでは補えない時間帯——夜間・早朝・医療処置が必要な場面——に対応できる外部連携が不可欠です。訪問看護ステーションや訪問介護事業者とのネットワークを、ケアマネージャーさんを通じて早めに組んでおくことが、在宅看取りを視野に入れた体制づくりにつながります。
関連して、加須市で使える介護予防サービスの種類と活用方法については、介護保険を使う前に知っておきたい加須市の介護予防サービス全種類の記事もご覧いただけると、サービス全体の見取り図がつかめます。
まとめ――期限切れを防ぐことが、「家にいたい」を守ることになる
介護保険の更新申請は、複雑な手続きではありません。ただ、「気づいたら期限が過ぎていた」という事態が、在宅生活の継続に大きな支障をきたす場合があります。
今すぐ、手元の介護保険証の有効期限を確認してみてください。もし60日以内に期限が迫っているなら、ケアマネージャーさんへの連絡を今日中に行うことをおすすめします。
ホープシードでは、介護サービスの利用相談から住宅のバリアフリー改修まで、在宅生活を続けるためのサポートを一括してご相談いただけます。「更新後に何から始めれば良いか分からない」というご家族様も、どうぞお気軽にお声がけください。
電話でのご相談は 0480-53-7288(営業時間:月〜土 8:30〜18:00)まで。
「家にいたい」という親の希望を、認定期限切れで途切れさせたくない——そう思っているご家族様へ。デイサービスの空き状況の確認から、住宅改修の現地確認の手配まで、一度の問合せで動き始めることができます。介護×建設のワンストップ対応について、具体的な状況を伝えてみてください。