先日、リハスタジオプラスにご家族様が面談にいらっしゃったときのことです。「父が最近、椅子から立ち上がるのにすごく時間がかかるようになって。毎回私が支えているんですが、これで合っているのかどうか不安で…」とおっしゃっていました。
立ち上がりの介助って、毎日何度も繰り返す動作だからこそ、「なんとなくやっている」状態になりがちなんですよね。でも実は、介助の仕方ひとつでご本人の残存機能を活かせるかどうか、大きく変わってきます。そして、介助する側の腰への負担も、正しいやり方を知っているかどうかで全然違います。
この記事では、ご利用者様やご家族様からいただいた声をもとに、立ち上がり動作の介助方法と自立支援の考え方を整理してお伝えします。さらに、介護が一段落した後の実家についてどう向き合えばよいか、という問題にも触れていきます。
📋 この記事でわかること
- 立ち上がり動作で「やってはいけない」介助の落とし穴
- 自立支援につながる介助のポイントと環境整備のヒント
- 介護が終わった後の実家(空き家)問題に一貫して対応できる体制とは
- 介護保険の住宅改修費(20万円枠)の活用方法
こんな方におすすめ
- ✅ 親の椅子からの立ち上がり介助に不安を感じているご家族の方
- ✅ 老老介護で介助する側の体力的な限界を感じている方
- ✅ リハビリ特化型デイサービスの選び方を知りたい方
- ✅ 介護が落ち着いた後の実家(加須市内)をどうすべきか迷っている方
- ✅ 介護保険の住宅改修費の使い方が分からない方

「持ち上げる」介助が残存機能を奪う理由
立ち上がりの介助でよく見られるのが、「脇の下に手を入れて、えいっと引き上げる」というやり方です。介助される側は楽に感じるかもしれませんが、実はこれが自立を遠ざける原因になることがあります。
人が椅子から立ち上がるとき、本来は「前傾姿勢をとって重心を前に移動させ、足で床を押す」という一連の動きが必要です。この動作を繰り返すことで、太ももやふくらはぎの筋力が維持されます。ところが毎回「持ち上げてもらう」ことに慣れてしまうと、この動きをしなくなり、使われない筋肉はどんどん落ちていきます。
介助する側の腰にとっても、持ち上げる動作は大きな負担です。老老介護のご家庭では、介助している配偶者の方が先に腰を痛めてしまう、という場面を私たちも何度も見てきました。
正しい介助の基本は「補助するが、やり切らせる」こと。ご本人が前傾姿勢に移れるよう背中に手を添え、足で踏ん張る瞬間を待ってから体を支える。「一緒に立つ」というイメージが近いかもしれません。
リハスタジオプラスで見えてきた「自立支援」の形
1日型デイサービス「リハスタジオプラス」では、要支援1から要介護5まで幅広いご利用者様を受け入れています。日々の機能訓練の中で、立ち上がり動作のサポートも大切なプログラムのひとつになっています。
ICカードで管理されたマシン訓練では、おひとりおひとりの体力に合わせた負荷が自動で設定されます。下肢の筋力トレーニングが立ち上がりの安定に直結するため、「最初は手すりなしでは立てなかったのに、今は自分でスッと立てるようになった」というご利用者様もいらっしゃいます。
機能訓練だけでなく、「また来たい」と思っていただける場であることも、自立支援には欠かせません。ご利用者様からこんな声をいただいています。
「岩塩入りのお風呂で温泉に入っているような感覚に。この施設でのお風呂が一番の楽しみ」
リハスタジオプラス ご利用者様
天然ミネラル岩塩が入ったお風呂は、自宅ではなかなか味わえない温泉気分を楽しんでいただける時間です。身体がほぐれるだけでなく、気持ちもほっとする。そういう「来るのが楽しみ」な要素が、通い続けていただく力になり、結果として機能の維持・向上につながっていると感じています。
「クロスワードや麻雀など頭を使ったゲームが盛り沢山。一人暮らしの私にとっては憩いの場」
リハスタジオプラス ご利用者様
✓ ここまでのポイント
- 「持ち上げる」介助は残存機能を低下させるリスクがある。「一緒に立つ」補助が自立支援の基本。
- 機能訓練と「来たくなる環境づくり」は、自立支援の両輪。どちらかだけでは長続きしない。
- ICカード管理のマシン訓練や岩塩入り浴槽など、個別対応と楽しさを両立した仕組みが重要。
介護保険の住宅改修費20万円枠を使いたいけれど、「事前申請が必要」「ケアマネへの相談が先」と分かっても、誰に何を頼めばいいのか整理できていない方は多いと思います。お問い合わせフォームでは、手すりの設置から段差解消まで、現地の状況に合わせた具体的な相談をお受けしています。
住環境を整えることが「自立」を支える最後のピース
デイサービスでどれだけ機能が改善しても、自宅の環境が危険なままでは意味が半減してしまいます。立ち上がり動作に関連して、よく相談をいただく住環境の問題が3つあります。
住環境の改善 STEP 1
手すりの設置場所を「動線」から考える
玄関・廊下・トイレ・浴室と、立ち上がりが必要な場所は複数あります。「とりあえずトイレに1本」ではなく、ご本人の一日の動き全体を把握した上で、どこにどの高さで設置するかを決めることが重要です。
⚠️ 手すりの位置が合っていないと、かえって姿勢が崩れて転倒リスクが上がることがあります。取り付け後に「使いにくい」となっても、壁の下地がなければ移設できない場合もあるため、最初の位置決めが肝心です。
住環境の改善 STEP 2
段差をなくす・引き戸に変える
立ち上がった後に段差を越える動作は、意外と大きな負担です。廊下と居室の段差解消、浴室の入口をまたぎやすくする工事、ドアを引き戸に変えて体の向きを変えずに開閉できるようにする改修も、転倒予防に効果的です。
⚠️ 引き戸化は建具の種類や壁の構造によって施工内容が変わります。写真だけで判断せず、必ず現地確認を依頼してください。
住環境の改善 STEP 3
介護保険の住宅改修費(20万円枠)を賢く使う
要支援・要介護の認定を受けている方は、住宅改修費として上限20万円(自己負担1〜3割)の給付が受けられます。手すりの取り付け・段差解消・滑り防止の床材変更・引き戸への交換などが対象です。
⚠️ 工事着工前にケアマネージャーへの相談と市区町村への事前申請が必要です。「退院日が決まったから急いで工事したい」という場合でも、手順を飛ばすと給付を受けられないことがあるため注意が必要です。
「介護現場を毎日見ているからこそ、『この方はトイレの立ち上がりが一番しんどい』という動線の問題が分かります。手すり1本の位置でも、現場の感覚があるかどうかで提案の質が全然違う。私たちが介護リフォームを手がける理由はそこにあります。」
伊澤 幸子(株式会社ホープシード 代表取締役)
株式会社ホープシードは、介護事業(デイサービス2拠点)と建設業・宅地建物取引業を一体で運営しています。介護現場の動線を知っている建設業者は、加須市内では非常に少ない存在です。建設業許可(埼玉県知事(般-29)第71135号)のもと、業界経験21年の代表が自ら介護リフォームの相談に応じています。
介護が終わった後の実家——避けられない「空き家問題」に向き合う
立ち上がり介助や住環境の話をしていると、ご家族様からこんなご相談が出ることがあります。「父が施設に入ることになりました。実家をどうすればいいか、兄弟で話し合えていなくて…」。
加須市は高齢化率31.5%(全国平均約29%を上回る)で、3.3人に1人が65歳以上という地域です。持ち家比率が高く、戸建て住宅が中心。介護が一段落した後に実家が空き家になるケースは、今後ますます増えていきます。
よくあるのが、「解体するべきか」「売却できるのか」「建て替えて誰かが住むべきか」という判断がつかないまま、何年も放置されてしまうパターンです。新しく信頼できる不動産業者や解体業者を探す気力がない、相続や税金のことも分からない——そういうお気持ち、よく分かります。
私たちは、介護事業と不動産・建設事業を一体で運営しているからこそ、「デイサービスをご利用いただいていた時期から関わってきた」という文脈で、その後の実家問題にも継続して相談を受けられます。解体・売却仲介(宅地建物取引業許可:埼玉県知事(1)第23447号)・建替えまで、新たに業者を探し直す必要がない体制です。
🏠 一般的なケース(建設・不動産・介護がバラバラの場合)
- 介護の業者、リフォームの業者、不動産の業者をそれぞれ一から探す必要がある
- 各業者に一から状況を説明し直さなければならない
- 「解体してから売るべきか、そのまま売るべきか」の判断を総合的に相談できる先がない
⭐ ホープシードの場合
- 介護事業での関わりをもとに、実家の状況や家族の事情をすでに把握している
- 解体・新築・フルリフォーム・不動産売却仲介を一社で担える建設業・宅地建物取引業の二重ライセンス
- 加須市を中心に、さいたま市・久喜市・行田市・羽生市など広域に対応。施工事例12件以上を公開中
まとめ:立ち上がりの介助は「一緒に立つ」ことから、実家の問題は「一緒に考える」ことから
立ち上がり動作の介助で大切なのは、「やってあげる」から「一緒にやる」への意識の転換です。毎日の積み重ねが、ご本人の残存機能を守ります。そして自宅の環境を整えることが、その力をさらに引き出します。
介護が一段落した後の実家については、「知らない業者に頼む勇気が出ない」という感覚はとても自然なことだと思います。長く関わってきた業者に、そのまま相談できる体制があれば、そのハードルはずっと低くなります。
加須市を中心に介護×建設×不動産のワンストップ体制を整えているホープシードに、まずはお電話でご相談いただけますと幸いです。
電話でのご相談は 0480-53-7288(受付時間:月〜土 8:30〜18:00 / 祝日 9:00〜18:00)まで。
「デイサービスでお世話になっていた施設に、実家の売却や解体まで相談できるとは思っていなかった」というご家族様の声が増えています。新しく業者を探し直さなくても、介護中から関わってきたホープシードに建替え・売却仲介・解体まで一貫して投げていただけます。兄弟間でまだ話がまとまっていない段階でも構いませんので、現状を整理するところからご連絡ください。